学生の想い、卒業生の想いを聞きました!
仲間と共に模索し続け見つけた理想の教員像
筑波大学附属桐が丘特別支援学校 小学部 勤務
中島 怜央さん
総合福祉学部 教育福祉学科 学校教育コース 2020年卒
千葉県立大網高等学校 出身
模擬授業やグループワークで
教育に対する柔軟な考えが身についた
淑徳大学の教育福祉学科を選んだのは、特別支援学校の教員をめざしていたから。特別支援学校の正規採用実績が全国トップクラスであるだけでなく、幼稚園教諭や小学校教諭など、さまざまな免許を取得できることも決め手です。夢を叶えるには淑徳大学しかないと思い、入学を決断しました。
入学して感じた淑徳大学の魅力は、模擬授業やグループワークが豊富なところです。実践を交えて学びを深めることで、座学では理解しきれない知識を得ることができたと思います。
障がいのある子どもに対する支援法を考える授業では、「どうすれば主体的な子どもに育つのか」「どうしたらより良い支援を行うことができるのか」といったさまざまなテーマを仲間たちと議論。同じ志をもった仲間と意見を交わすことで教育に対して柔軟な考えを持つことでき、自分が目指す教育像の確立にもつながりました。こうした大学で得た知識や気づきは、現在特別支援学校の教諭として働く上での指導や支援の基盤となっています。
子どもの動きの自由度を増やすため
一人ひとりに応じた支援を実践
私が働く筑波大学附属桐が丘特別支援学校は、国内で唯一となる国立の肢体不自由学校です。肢体不自由とは、身体に障がいがあることで歩行や筆記などに困難をかかえている状態のこと。私は特別支援学校教員として、自分の意志で身体を自由に動かせない子どもたちに対し、所定の教科指導や日常生活のサポート、文化祭や運動会といった行事などを行っています。
業務で常に考えているのは、「どうすれば子どもたちの動きの自由度を増やすことができるのか」ということです。私たちは歩行をする際、何気なく右足の次に左足を前に出していますが、それは自分の意志で身体を自由に動かすことができるからこそ。対して歩行に困難を抱えている子どもたちは、自分の意志で身体を動かすことが難しく、右足は出るけど左足が前に出ない、左足の出し方がわからないなどの困難を抱えているのです。そうした子どもたちに対し、一緒に左足の出し方を考えたり歩行練習をしたりと、一人ひとりの特性に応じた支援方法を考え、実践していくことが私の使命だと思っています。
卒業後も学生を支える淑徳大学の教員たち
将来は大学院に進学し学びを深めたい
授業内容や子どもたちの支援方法については、自分自身で考えなければなりません。そんな時に思い出すのは、淑徳大学の先生方の講義内容です。具体的な事例をあげて障害のある子どもに対する実践的な支援や手立てについて解説してくださり、現在の業務に応用できることが多いと感じています。また、卒業後も仕事や人生の相談に乗ってくれるほど親身な先生ばかりです。誰よりも学生の味方でいてくれる先生方がいる環境であることも、淑徳大学で学んでよかったと感じる点の一つです。
将来は、今の職場で肢体不自由に対する専門知識や技能を磨き、大学院へ進学したいと考えています。肢体不自由という障がいがもたらす学習上、生活上の困難さや影響を研究し、教育に生かしていきたいです。
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