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平成20年度FDの報告

最終更新日: 2009-03-05

テーマ「アメリカの社会福祉大学院におけるFD活動の現状」

 平成21年1月8日(木)、淑徳大学千葉キャンパスの研究棟会議室において、総合福祉研究科の担当教員によるFDが実施された。

 多々良紀夫教授より、アメリカのソーシャルワーク教育の現状を知る手がかりとして「アメリカの社会福祉大学院におけるFD活動の現状-メリランド大学社会福祉大学院のFDプログラムの概要を含む-」というテーマで報告が行われた。

1.ソーシャルワーク教育プログラムの認定組織「CSWE」

アメリカではソーシャルワーク学部(大学)や大学院(修士課程のみ)の認定組織として、The Council on Social Work Education(CSWE)[米国ソーシャルワーク教育評議会]があり、2008年10月現在、CSWEに認定されている学部(BSW)は465校、大学院(MSW)は191校である。 教育プログラムについて連邦政府や州政府は関わらないが、ほとんどの州は州法でソーシャルワークの「ライセンス制度」を定めている。 CSWEによれば、ソーシャルワーク専門職業の目的は、「貧困、差別及び抑圧を除くために努力すること」であり、そのための専門的知識、技術及び倫理観を学ぶことが、ソーシャルワーク教育の目的だとされている。

2.ソーシャルワーク専門職養成校におけるFDプログラムの特徴

 教員個人の「指導・教育方法の向上」「新専門技術の習得(上級データ分析方法の学習等)」「外部での競争力のアップ(研究助成金の申請等)」「学際的研究論文の執筆能力の強化」等といった、「専門性の強化」を目的とするプログラムが多いことが特徴である。 アメリカでは、有期契約教員・終身在職権保有教員・非終身在職権保有教員等のランクがあり、教員の各雇用形態に「平等に近い形」でFDの機会が与えられている大学や大学院は少なく、終身在職権保有教員に有利な場合が多いようである。
等、多岐に渡った。

3.メリランド大学社会福祉大学院のFDプログラム

 メリランド大学院も2で示した、教員個人の「教員の教育、研究及び実践能力と成果の向上」を目的とするプログラムが中心となっている。

特徴としては、日本のような「研究費」という制度がないため教員は学内や学外 の研究助成が必要であり、それに向けてのFDブログラムが設けられていること、 研究のために必要な人的支援のシステムが設けられていることである。

前者には、3名の上級教員からなる助言委員会による研究助成金獲得の指導があり、 後者の「人的支援の制度」には、大学院生 を研究助手として活用できるシステム、複 数の研究専門上級教員からの研究方法や論 文執筆の支援を受けるシステム等がある。
しかし、これらの多くが終身在職権保有 教員や終身在職権取得コースの教員に限ら れていることが紹介された。

最後に、「教育指導」「研究」「実践」の強化のどれもが大切であるが、FDの成果として教員に求められるのは、peer reviewを伴う専門雑誌への「研究論文の投稿および掲載」であろうと指摘された。

以上のとおり多々良教授から報告があり、その後、フロアの教員から活発な意見交換が行われた。

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