特-特-004 東アジアの文化交流

淑徳大学・豊島区共催公開講座 総合テーマ「東アジアと日本」

[ポイント]

 古来、日本は、いわば中国文明の周縁地域として、そのことは同時に、また東アジア文化圏の一員として、その歴史を刻んで参りました。歴史上、私たちが今も用いている漢字や、律令のような国家制度から、仏教・儒教などの思想・宗教に至るまで、その影響は計り知れません。
  翻って、現在では、東アジア共同体といった枠組みが模索されるほど、中国や東アジア諸地域との交流が増大し、その政治的・経済的な存在感も高まる一方です。しかし、その反面で、歴史認識問題などに起因する、お互いのわだかまりや軋轢もなお、解消された訳ではありません。
  今後、中国や東アジア諸国とどう向き合っていくべきか、現在や未来の問題を考える上でも、これまでの歴史的な経緯は勿論、文化的な側面を含めた過去の多様な交流の実態を学ぶことの意義は、きわめて大きいものと思われます。
  本講座では、こうした前提に立って、さまざまな分野の専門家が、リレー方式で講義を行います。

【講座内容】

日付
内容
講師
第1回 2010/5/15 東アジア文化圏-その歴史と現在 伊東貴之
第2回 2010/5/29 儒教と日本-王権論を中心に 小島 毅
第3回 2010/6/5 平安時代の対外関係-入唐僧・入宋僧の役割 手島崇裕
第4回 2010/6/19 近世琉球の国際関係-食べ物から考える 渡辺美季
第5回 2010/7/3 東アジアの伝統的国際秩序-日本・中国のナショナリズム 茂木敏夫

[講座案内]

講師 伊東貴之(いとう たかゆき)
1962年生。国際日本文化研究センター総合研究大学院大学教授。中国近世思想史、日中比較文学・思想を専攻。著書に『思想としての中国近世』(東京大学出版会、2005)、共著に『中国という視座』(溝口雄三・村田雄二郎との共著、平凡社・これからの世界史④、1995)などがある。
小島 毅(こじま つよし)
1962年生。東京大学大学院人文社会系研究科准教授。中国思想史、儒教の王権儀礼を専攻。著書に『宋学の形成と展開』(創文社、1999)、『近代日本の陽明学』(講談社、2006)、『中国思想史』(溝口雄三・池田知久との共著、東京大学出版会、2007)などがある。
手島崇裕(てしま たかひろ)
1977年生。東京大学大学院総合文化研究科大学院研究生。平安時代の日中交流史・仏教文化史を専攻。主な論文として「入宋僧寂照の飛鉢説話再考」(『仏教文学』33号、2009)、「入宋僧と三国世界観」(『歴史の理論と教育』129・130合併号、2008)などがある。
渡辺美季(わたなべ みき)
1975年生。東京大学大学院人文社会系研究科助教。琉球を中心とした東アジアの国際関係史を専攻。主な論文として「琉球人か倭人か」(『史学雑誌』116-10号、2007)、「琉球侵攻と日明関係」(『東洋史研究』68-3号、2009)などがある。
茂木敏夫(もてぎ としお)
1959年生。東京女子大学現代教養学部教授。中国近代思想史、近代中国の対外認識を専攻。著書に『変容する近代東アジアの国際秩序』(山川出版社、1997)、『大人のための近現代史19世紀編』(三谷博・並木頼寿・月脚達彦編、東京大学出版会、2009)などがある。
期間 平成22年5月15日~7月3日
回数 5回
曜日 土曜日
時間 13時00分~14時30分
定員 50名
受 講 料 10,000円
会 場 淑徳大学サテライトキャンパス(JR池袋駅東口徒歩2分)

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