2014年10月アーカイブ

夏休み中にもかかわらず、最も多く大学に来ていたのが、演劇サークルの学生達。週に2日は、3階のフリースペースから、熱心に稽古する声が聞こえてきていました。

オリジナルの脚本で配役オーディションを行い、役割分担もできたようで、台本読みにも力が入ります。

また、夏休みの最後には「創作表現技法(演技)」の授業を担当いただいている望月先生の稽古場を訪ねました。プロの方々の稽古を目の当たりにし、さらに自分たちの稽古に厳しさが増したようです。

時には、演じきれない自分自身に悔し涙を流したり、意見が合わず雰囲気が悪くなったり・・・など楽しいことばかりではないようですが、それも「演劇」に対する「熱い」気持ちがあるから。それを乗り越えていけるパワーがこのサークルからは感じ取れます。これらの経験が、学生達一人ひとりを成長させているのだと思います。

「公演を成功させたい!」という思いは、ひとつ。全員が同じ目標に向けて努力している姿自体が見ている私にとっては、舞台のようです。

11月の公演で、多くの方に賞賛され拍手をいただいている笑顔の学生達の姿が、練習風景の向こうに見えます。その日が楽しみです。

 

表現学科教授:白寄まゆみ 

高校の修学旅行で訪れた沖縄へ出かけたNくん。運転免許証を手にし、大学生として訪れた沖縄は、また違った楽しみ方をしたようです。

「懐かしくもあり新しい発見もありました」と少し日に焼けた顔で話すNくんは、なんだか夏休み中に、一回り、いえ、二回りも大きくなった印象を受けました。
「海は透明で、底まではっきりと確認することができました。関東の海では底までを肉眼で確認することはできないので、改めて感動を覚えました。そして、水平に沈んでいく太陽を見ながら、これだ!!これを見たかったんだ!!と興奮しました。夕焼けはとてもロマンティックで、まるで絵画を見ているようでした」と表現する力に必要な感性を磨いてきたようです。

また、琉球文化が漂い米軍基地もあることから、どことなく異国情緒漂う沖縄のドライブは、非日常の風、そして、空気の匂いがしたそうです。

五感を研ぎすませる旅になったようですね。

 

    

 

表現学科教授:白寄まゆみ 

「クラスアワー」(1年生対象)の時間では、新聞学習や、フィールドワーク、新書を読んでそのポップ広告を作成してみるなど、様々な取り組みをしています。

 

今回は「書評大賞」。先週の授業で、グループ分けをし、それぞれが夏休み中に読んできた新書や選書についての書評を発表しました。今週は、各グループから選ばれた代表8名による、歴史学科の学生全体へのプレゼンテーションです。

 

それぞれのグループから選抜されてきた人たちばかり。書評の対象となった本も、『オスマンvsヨーロッパ〈トルコの脅威〉とは何だったのか』(講談社選書メチエ)、『戦争で読む日米関係100年』(朝日選書)、『食の文化史』(中公新書)など、多岐にわたります。

 

今回選出された8名は、それぞれのグループ代表。それだけに秀逸な書評が次々とプレゼンされていきます。

 

 

併せて、各グループからは代表者とともに、代表者を補佐するかたちで「推薦者」にも前に出てきてもらい、コメントをもらいました。

 

投票の結果、大賞に輝いた加瀬君。『日本人はなぜ日本のことを知らないのか』(PHP新書)を読んでの書評です。

内容もしっかりとまとめていましたが、目を見張ったのは、プレゼンテーションの堂々ぶり。多くの学生の支持を集め、文句なしの受賞です。

3月に上京し、一人暮らしを始めた学生達。一人暮らしの自由を謳歌しつつ、数ヶ月の間に、家族のありがたさに何度気づいたことでしょうか。

それまで、当たり前のように食卓に家族が集まり時間になると食事が並んでいたこと、洗濯物はいつの間にかきれいに引き出しに納められ、部屋には掃除機がかけられていたこと、それらすべてに感謝していると話してくれたWくん。レトルトカレーをそのまま電子レンジに入れ、チンしてしまい、電子レンジから火が噴き出した・・・などということも、最近はなくなり、お料理の腕も上がったそうです。しかし、やはり「実家は、いいなぁー。とにかく飯がうまいんですよ」と東京に戻って来てから、話してくれました。お母様の手料理、

そして、家族の存在のありがたみを改めて感じた帰省だったようです。

家族がとても仲良しで、毎晩のようにFaceTimeで連絡をとっているというNさんは、「お墓参りに合わせて帰省する日を決めた!」と言っていただけあり、帰省すると、30人もの親戚が集まり、大家族でのお食事会だったそうです。核家族化が進み、そのような大人数で夏の夜のひとときを過ごす家庭も少なくなってきている今、地方ならではの楽しい夏休みを過ごしてきたようです。

実家を離れて通学している学生達は、一人暮らしの自由と引き換えに失ったものの大きさに気づき、「家族」「家庭」の温かさに感謝した夏休みだったようです。

学業に、アルバイトに、サークル活動に、そして、家事に奮闘する学生達にエールを送らずにはいられません。頑張れ!一人暮らし!

 

表現学科教授:白寄まゆみ

オーストラリアに留学中の弟さんを訪ねたSさんは、短期留学を決行。さまざまな体験をしてきました。

ネイティブの先生による英語の授業では、最初は先生の英語での指示に戸惑ったりしながらも、早口言葉に挑戦したり、さまざまな国からの留学生達とおしゃべりを楽しんだりしながら、会話力を鍛えてきたそうです。

オーストラリア滞在中に彼女が最も感じたことは、障碍者に対する国民の意識の違いだそうです。

「日本では、ややもすると障碍者を奇異な目で見てしまいますが、オーストラリアでは、チラッとも見ないんです。健常者とまったく扱いが変わらないんです。だからといって、バリアフリーが整っていないのか、というと、そうではありません。むしろ道幅は広く、平らな道路が続いています。それでも手助けが必要なときには、まるで隣のおじさん?!のような人が、すごく自然に話しかけ、とてもフレンドリーに笑顔でスーッと願いを叶えてしまうんです。私まで、なんだかとても温かい気持ちになりました。みんなに優しいところなんです」と。

また、「食べることが大好き!」と日頃から話しているSさんらしく、オーストラリアでのお食事も大いに満喫してきたようです。原宿やお台場にも出店しているオーストラリア発のパンケーキ店でのボリューム満点のパンケーキとカフェラテもおいしかった!!と話してくれました。

海外で夏休みを過ごし、ますます視野を広げたSさん。日本語を忘れるほど英語が堪能になっている弟さんに負けないよう後期の英語の授業は、さらに頑張るとの嬉しい報告がありました。

   

 

表現学科教授:白寄まゆみ

皆さんこんにちは。学芸員課程の「生涯学習概論」を担当する土井進です。

 

課外授業の一環として、平成26103日(金)の午後、受講学生27名と練馬区豊玉北にある唐澤教育博物館を見学しました。

表現学科の杉原麻美准教授も同行しました。この授業は、生涯学習における博物館の意義を深く学ぶことを目的としています。

 

学生はこの授業において、「江戸・東京」をフィールドとして、自分の研究課題に応じた博物館を訪ね、学芸員から直接話を聞いてくるという課題に取り組んでいます。今回の唐澤教育博物館見学は、言わばそのスタートなのです。


27名はA班とB班に分かれ、A班は初めに1階の近現代教育史コーナー、B班は2階の近世教育史コーナーから見学しました。はじめの10分間は実物そのものにふれて、実物が語りかけてくるものを豊かな感性で受け止めたのちに、10分間学芸員の解説を聞き、疑問点を明らかにするという手法で見学しました。

 

3階の壁面には、「人間は教育によってのみ、人間となることができる」というカントの句が埋め込まれていて、学生達は真剣な面持ちでその言葉を胸に刻んでいました。同じ3階の民具コーナーも見応えがありました。

 

 実は、私、学生時代に唐澤富太郎先生のもとで唐澤教育博物館を建設するお手伝いをさせていただいたのです。あれから44年、淑徳大学人文学部歴史学科の学生とともに訪問できたことに深い感謝の念を抱きながら、博物館を後にしたのでした。

人文学部教員の白寄です。

夏休みが終わり、後期の授業が始まりました。そこで、本日から5回にわたり、本学の学生達が大学生活初の夏休みをどのように過ごしたのかについて、ご紹介していきたいと思います。

まず、さまざまなことにチャレンジしている「ハートサークル」の福島での活動です。

「ハートサークル」のメンバー5人は、夏休み中の8月9日福島県いわき市を訪れました。いわき市の高校生と大学生達が企画した集いに参加するためです。

東日本大震災で甚大な被害を受け、今なおその傷跡に苦しんでいる人達と交流しながら、いわき市の過去・今・そして未来を感じて欲しいという願いから生まれたプロジェクトです。

集いには、(関東周辺から)高校生や大学生、一般のボランティアなど40人余りが参加し、農家の皆さんと茄子や胡瓜を収穫し、その野菜を使ってバーベキューをしたり、被災地の現状やこれからについて意見を交わしたりして、有意義な時間を過ごしたそうです。

プロジェクトを企画した代表の方は「アメリカ留学で学んだ地域での活動を故郷で生かしたかった」と話していたのが印象的だったとのこと。

参加したハートサークルの学生達も、「交流で知ったありのままの姿を、多くの人達に伝えることが自分達の使命だ」と感じ、早速今回の活動をVTRにまとめる作業を始めています。

 

   

 

表現学科教授:白寄まゆみ

独立をめぐる住民投票問題で、スコットランドについて多くのメディアがその歴史、イギリスが正式には連合王国と呼ばれる理由などを紹介していました。多くの皆さんがこれらの情報によりスコットランドを従来より身近に感じたのではないでしょうか。

独立に賛成か、反対かは彼らが決めることであり、私たちが口をはさむことは控えねばなりませんが、個人的には独立が否定されてよかったと思っています。それにしてもきちんと住民投票で決定を行ったイギリスの民主主義の定着には敬意を表します。

異なる文化、歴史を認めつつ、その中でうまく多様性のメリットを生かすのが人間の知恵でしょう。自然の生態系も多様性が最もその安定に大きな要素となっています。

淑徳大学の授業では共生を中心とした生態学を学んでいきます。自然に学ぶことの大切さを理解してほしいと思います。 

 

【スコットランド人の想い出】

 

もう20年以上も前になりますが、フランスからドーバー海峡を船で渡りイギリスに行ったことがあります。深夜に到着したため、多くの人がホテルまでのタクシーを待っていました。私の前に並んでいた新婚風のカップルが、私のホテルを聞き、同じ方向なので、相乗りを勧めてくれました。

ところが、タクシーに乗車後20分以上経ったころでしょうか、若者と運転手さんが喧嘩を始めました。運転手さんがわざと遠回りをしたということでクレームをつけたのが原因でした。ロンドンのタクシーの運転手さんは極めて難しい試験があり、世界でも最も信頼されているプロのドライバーです。その運転手さんにクレームを付けたので、運転手さんが怒ったわけです。

喧嘩の最後に運転手さんがいった言葉が忘れられません。「お前らスコットランド人よ。ロンドンになんか来るな、早く国に帰れ」

イギリスは連合王国という形で国としては一つですが、国民の心の中は何年たっても4つに分かれているのかなと、感じた次第です。

歴史学の研究テーマとして、人間の心の融合にはなにが最も大きな因子なのか、その中での国民性の影響の大きさなどがあると思います。歴史学科の学生諸君がこのようなテーマに向かって研究をし、素晴らしい論文を書いてくれることを期待しています。

 

表現学科教授:北野 大

1年生を対象として開講されている「クラスアワー」。

 

前回は、「第1回新書大賞」の様子を紹介しましたが、今日はその第2弾。

 

「新書大賞」では、各自が読んできた新書の内容をわかりやすく他人に伝えるため、その本についての「ポップ広告」を作成してもらい、それに基づいての発表会を行いました。

 

今回は、そこからさらに一歩進んで、夏休み中に読んできた新書、あるいは選書について、書評を書いてもらい、グループ内で発表してもらいました。そのときの様子がこちら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本を読んで、そこから得られる情報を抽出し、そしてそれを他人に伝える。

大学における学びの基本を、いま1年生は修得中です。

こんにちは。表現学科の教員の杉原です。

淑徳大学 人文学部は9月20日から後期の授業が始まりました。

表現学科では、2年生以降に「放送」「編集」「文芸」の3コースのいずれかを選択します
コースを決定する前の1年後期から、専門科目の授業が始まります。
どのコースにするかまだ迷っている学生でも、1年後期に複数のコースの専門科目を受講することによって
自分の適性や志向に合うコースをじっくり検討できるわけです。 

本日は、そんな1年後期の専門科目のひとつ、
「文芸作品研究(創作の表現)」の授業風景を紹介します。


この日は、冒頭に授業のすすめ方などのガイダンスを行った後、
「人を惹きつける物語」をテーマに授業を行いました。

「今日話す内容は配布資料にまとめてあるので、ノートを取るための“手”は使わなくてOK。
 そのかわり、“頭”をフルに使いましょう!」 と最初に伝えました。

そして、「OHカード(オーカード)」を使った物語づくりのワークを全員で行いました。 







 




OHカードとは、トランプ大のカードに1枚1枚異なる絵が描かれているもので、
絵からインスピレーションを受けて創作や対話を促せるので、教育、芸術、カウンセリングなどの分野で活用されています。

今回選んだ「1001」というシリーズは、アラビアンナイト(千一夜物語)をテーマにしたものです。

机の上にげたカードの中から、まず1人が1枚選んで即興で物語を語り、
次の人は別の1枚を選び、前の人からの物語が続くように話を繋げていきます。
そして、このワークでは、話の展開の中で「おっ!」と思わず惹きつけられた部分をメモするようにしました。

たとえば・・・
 「鳥の足」が描かれたカードに続き、「ターバンをまいた男性」のカードを選んだ学生は、
 「・・・と思ったら、それは鳥ではなく、人間だったのでした。」と続けました。
このように「えっ!」と意外性のある展開に、教室では何度も笑い声があがっていました。


このワークの後のミニレクチャーでは、
「アラビアンナイト」という文学の特徴や歴史的背景についても学びます。

作者は不明で、時代とともに内容が変わっていること、
キャラクターや舞台設定など人を惹きつける多様な物語要素にあふれ、現代でも多くの作品に影響を与えていること、
ベースの物語(枠物語)の中にいくつもの物語が多層的に入れ子構造になっていること などなど。
1001というカードも、そのようなアラビアンナイトの世界観を投影したものだからこそ、
学生たちの創造力を刺激して物語を誘発してくれていたのでしょう。
 

そして、後半。
今度は、6~7人のグループに分かれ、各自のこれまでの読書体験を共有したうえで
自分たちの「物語の惹きの法則」を言語化するワークを行いました。

ここで活躍するアイテムが、下の写真に写っている横幅1m足らずのホワイトボードです。
グループワークをするとき、プレゼンをするときなど、適宜教室の中を移動できて便利です。









この日は、「共有8分、話し合い8分、発表1分」と決め、時間になると教室にタイマーの音が響きます。

誰からともなく書記役や進行役を買って出て、どのグループもたいへんな集中力でディスカッションをしていました。
「1分プレゼン」も、私の授業では定番。1分は長いようで短く、短いようで長いものです。

 

ち時間に応じてポイントをおさえてコメントする力は、一朝一夕で身につくものではありませんが、
4月からの大学生活の中で、学生たちは着実にその力をつけているようでした。 

                                  (文芸表現コース担当:杉原麻美)