2015年9月アーカイブ

夏期休暇が終わり、学生たちが大学に戻ってきました。

前期にはまだ初々しかった1年生も、

すっかり大学生の「顔」になっています。

 

1年次生を対象とししたクラスアワーでは、

前期の終わりに2つの課題を出していました。

その1つが、夏期休暇中に地元の博物館を訪問しておくこと。

「博物館見学」それ自体は、大学入学以前にも、

それぞれ「社会科見学」などで行っているはずですが、

それが半年間歴史学科で学んでみて、

どのように見方が変わったのかが楽しみです。

 

まずは訪問した博物館についてのPOP作成から開始。

 

前期のクラスアワーでも、

同様の作業をしているため、慣れた様子で作成していきます。

POP制作が終了したあとは、グループごとに発表。

訪れた博物館の魅力を存分に語ります

そしてグループ代表者によるプレゼンテーションへ。

 

 

最後にそれぞれのPOPを模造紙に貼り付けて完了。

全員で鑑賞です。

 

次週はもう1つの課題、新書を使ったクラスアワーの予定です。

小説の授業って?

大学の長い夏休みが終わり、まもなく後期の授業がスタートします。

 

本日は、前期の文芸表現コースで

とくに学生が頑張って取り組んでいた授業課題と授業の模様をご紹介します。

それは、2年生前期の

「文芸作品研究Ⅱ(小説の技法)」。

この授業の最終課題は、短編小説です。

8000字~2万字を目安に、それぞれが書きたい題材集めから準備し、

さまざまなワークを経て、練りに練って完成した作品が提出されました。

 

テーマ、ジャンル、モチーフは自由設定で「自分が書きたい」ものを

書くことになっていたので、早めに提出できた学生もいましたし、

徹夜を経て仕上げられた作品も少なくありませんでした。

いずれも力作揃いで、目を通す教員も半ば徹夜状態で全28作品を読破しました。

 

ところで・・・

「小説」の授業というと、皆さんはどんな授業を想像しますか?

 

文豪の名作を分析したり、物語論を学んだり、

人気作家の作風や描写を比較したり・・・。 そんなイメージでしょうか?

確かにカリキュラム内にそういった要素も散りばめていますが、

この授業は、机にじっと座っている時間が短いのが特徴です。

 

たとえば、下の写真は代表的な授業風景です。

 

作品のアイデア・モチーフを共有したり、

物語のテンションがどうアップダウンするかを比較・分析してみたり、

授業の多くの時間、学生は立ったり座ったりしながらディスカッションします。

そして、作品の構想が固まった段階の授業では、

「ポスターセッション」といって、A3用紙に作品のコンセプトや訴求ポイントを

ポスターのようにまとめ、互いにそれを見ながら感想や意見交換を行います。

 

こういった各ワークにおいては、とくに正解や優劣はありません。

ただし、それぞれが描きたいことを、人に「明確に伝える」ことは強いられます。

「なんとなく・・・」「こんな感じ・・・」では伝わらないので、

何度も形を変えて人に説明し、周囲から質問や反応を返されるうちに、

だんだんと自分が描きたいことが明確になっていきます。

 

こうしたプロセスを経て提出された作品には、

各学生が日頃から感じていることや今誰かに伝えたいメッセージが明確に映り、

それぞれが生き生きと迫力のあるものに仕上がっていました。

 

文芸表現コースの2年生後期の授業では、

脚本家の客員教授のご指導のもとでシナリオ制作に取り組んだり、

「読み」の蓄積のために古典、海外文学、ノンフィクションを通読する授業も展開します。

インプットとアウトプットを同時にたくさん積み重ね、

各自の「伝える力」「書く力」も一層伸ばしていって欲しいと思います。

                                          (文芸表現コース担当 杉原麻美)

 


古地図で遊ぼう

みなさんこんにちは。人文学部歴史学科の学科長をしている森田です。大学で歴史学を学んでみたいと思っている高校諸君や受験生諸君、ぜひとも歴史学科のオープンキャンパスをのぞいてみてください。

 

オープンキャンパスと言うと、皆さん、何を思い浮かべますか?学科の説明があって、体験授業があって、後は就職など気になる情報に答える個別相談コーナー、学食体験もいいですよね。

 

でも、本学の歴史学科はそれだけではないのです。本学の歴史学科の教員は、文字通り「歴史ラブ」の人が多く、専門分野の研究について趣味と実益を兼ねて、昔の人が書き残した江戸時代の版本(はんぽん)や古文書(こもんじょ)、江戸時代の古地図、絵図、浮世絵などを集めています。

 

モンゴルをフィールドにしている教員は、民族衣装も持っています。この貴重なコレクションをぜひとも多くの高校生や受験生に見てもらいたい。そして、このコレクションを前に、1年生や2年生と受験生諸君や高校生諸君とが歴史を語りあえることができたら…との想いから、オープンキャンパスの体験授業の会場に江戸時代の地図の複製や古文書を並べました。

 

近くには、浮世絵の図録も並べて、準備万端。休憩時間に会場に行ってみると、受験生や高校生の皆さんと本学の1年生と2年生が楽しそうに歴史を語っています。

 

「よしよし、みんな熱く語っているゾ」

 

彼らの言葉に聞き耳を立てると、

 

「先輩、単位取りやすいですか?」

 

一瞬ズルッ。よろけました。でもそれでいいのです。目の前にある過去のモノをネタに歴史について語り合う。歴史は決して暗記科目ではないということを来ていただけたら実感してもらえると思います。

 

単位取得や就職など不安な点もどんどん、教員や学生に質問してください。私たちはオープンキャンパスの中で歴史学の魅力を受験生や高校生の皆さんに実感していただきたいと思っているのです。ぜひ、一度、淑徳大学歴史学科のオープンキャンパスへ!

次回は9月20日(日)です。


  

中山道をゆく

こんにちは。歴史学科の学科長をしている森田喜久男です。過酷なフィールドワークをやることで学生諸君には恐れられています(苦笑)。

 

今年の夏のフィールドワークのテーマは「中山道をゆく」。2015年8月29日(土)、1年生と2年生とあわせて総勢12名で、江戸時代の五街道一つ、中山道を起点の日本橋から板橋宿まで歩きました。

 

全長10㎞あまり。休憩をはさんで6時間かけての踏査です。季節は夏なのでちゃんと歩けるかな~と心配していましたが、なんと当日は土砂降り、最高気温も25℃以下。どうも私がフィールドワークをやると必ず雨が降るらしい(丸の内ビジネス街の時も雨でした)。

 

一行は、午前10時に地下鉄三越前B6出口前に集合。その階段を上ると目の前が日本橋。「雨に濡れながら、たたずむ人がいる~♪」。覚悟を決めた学生諸君は、傘やレインコートを手にして日本橋から三越の前を歩き始めました。

 

JR神田駅のガードをくぐって靖国通りを横切り、昌平橋で神田川を渡って、湯島坂を上ります。湯島聖堂や神田明神を横目に、本郷へ。ここでお昼休みを一時間とった後、「本郷もかねやすまでは江戸のうち」と歌われた「かねやす」の前で12時30分に集合して、再び歩き出しました。

 

途中で日光御成道と分岐して、旧白山通りに入ると右手に大円寺が見えてきます。境内には、恋人に会いたい一心で放火し、天和3(1683)年に火あぶりの刑の処せられた八百屋お七を供養するために建立された「ほうろく地蔵」が。

 

 さらに進むと巣鴨の商店街へ。この時点で午後2時。30分間の休憩をとり、学生諸君は江戸六地蔵の一つがある真性寺やとげぬき地蔵をお参りした後、庚申塚へも行って往時は茶店が並んでいた風景を思い浮かべました。

 

 この後、都電荒川線を横断してJR板橋駅近くへ。この地で非業の死を遂げた新選組局長近藤勇の墓に詣でた後、力をふりしぼって板橋宿へと向かいます。

 

 板橋への到着時刻は、午後4時。板橋という地名の由来となった「板橋」がゴールです。

感慨深そうに石神井川を見ている学生諸君に私は声をかけました。

 

 江戸時代の人だったら、6時間あれば、日本橋と板橋、往復したかもな。

えっマジっすかぁ~。

 

とにかくお疲れさま。次は東海道を歩こうね。