自分を信じ、仲間を信じ、思い切って楽しもう!(表現学科1年 演劇発表会)

 

1年生3クラス全員が4月から、山下悟先生の下で学んできた成果をいよいよ発表する。演劇集団「円」で長年舞台演出家として指揮を執っているベテラン演出家の山下先生は、昨年に続いて2年目。教え子は表現学科の1年生。

山下先生は4月に1年生に向かって挨拶した。「年末に全員で舞台をやる。その覚悟をもってやってほしい。やるのは君たち一人一人だ。」

「その時の1年生の顔が、今は全く違う。もちろん不安はあるだろうが、間もなく本番が始まる。どの学生も顔がイキイキしている。彼らはこの9カ月間で人間はここまで変われることを証明した。今日、学生に言った私の一言は、自分を信じて、仲間を信じて、楽しんで来い!これだけ。学生の舞台をどうぞ楽しんで下さい」

そういう山下先生の顔がまさにイキイキしていた。言葉に魂がある。目が輝いている。まさに表情にパワーがる。テキパキとした先生の指示。学生は指示の中身を理解しさっと動く。

2017年12月25日13時30分開場。お客様入場。

文学座の俳優で、淑徳大学人文学部表現学科客員教授でこの演技の講義で1年生を指導したことのある渡辺徹氏が会場の席についた。空気が変わった!

14時00分開演。

1年生A・B・Cの3クラスが行う(公演はB・C・Aの順でスタート)。

第一公演 Bクラス①「釜泥棒」


「落語を題材にした展開。早い話の流れに役者は反応。時代物ながら
良く話の流れを理解しテンポ良く演じた」

第二公演 Bクラス②「プリンはどこへ?」


「家庭内裁判劇。素早いセリフ交換から話は紆余曲折をへて一気に
結末へ」

第三公演 Cクラス①「依頼屋さんは黒い影」


「ハードボイルドタッチのサスペンスもの。長編だが、飽きさせない
物語展開。人物描写・設定に丁寧感あり」

第四公演 Cクラス②「流れ星に願いを」


「挫折を乗り越え、夢がふくらむ若者ラブロマンス。等身大の若者の
悩み・苦悩があり、支える友情がある」

第五公演 Aクラス①「或る馬鹿たちの出来事」


「今の若者世代の生活感が良く描写されている。セリフ、テンポ
センス良し。若者らしいコント感に脱帽」

第六公演 Aクラス②「嘘は映画の始まり」


「現代版大河ドラマタッチ。中身は理解し易いが、結末は思いもよら
い展開となって、背筋がゾ~っとする」

渡辺徹客員教授が最後に総評を述べた。


「この4年間、毎年1年生の演劇発表会を見た。途中の稽古も見た。そのころはみんなバラバラだった。本番は、緊張し不安かもしれないが、小さくまとまるな。エネルギーを出せ。大暴れしろと言った。あれから時が経ち、今日の本番はみんなちゃんとまとまっていた。学生一人一がエネルギーを出していた。この経験は嘘をつかない。みんなの頑張りに私は頭が下がる。今日のみんなはすがすがしい。この経験は必ず自信になる。いい芝居をありがとう」

しっかりと学生の気持ちを受けとめた渡辺先生の総評に、大きな拍手が客席から送られた。

お互いを信じて、みんなで助け合って、この大舞台を経験した。学生一人一人は、目に見えない大事な何かをつかんで4月、2年生になる。


(2017年12月26日、表現学科教授 松永二三男)