泉屋博古館東京分館フィールドワーク(東洋史Ⅰ[中国])

「東洋史Ⅰ[中国]」(担当:村松弘一)では中国の歴史を講義しています。127日、この授業のフィールドワークとして泉屋博古館東京分館で開催していた特別展「神々のやどる器―中国青銅器の文様―」を訪問しました。本展は古代中国の殷周時代の青銅器をそのデザインに注目して展示するものでした。事前の授業で青銅器の器の名称の説明、文様についての解説をおこないました。展覧会では、各自解説を読みながら、興味を持った青銅器のスケッチをしました。自分の手でスケッチをすることによって複雑な文様の細かい部分について理解できたと思います。今回の見学をきっかけに文物文様について興味をもった学生も多くいました。以下、参加した学生のみなさんの感想と展示品のスケッチをいくつかご紹介します。


 


<スケッチ>


  


左「鴟鴞尊」(2年・田邉悠成さん)    「虎卣」(4年・鶴田実咲さん) 

 

左「鳥形蓋盉」(2年・牛山恵莉さん)             「円渦文敦」(2年・嶋田桃子さん)     

 

左「父己尊」(3年・棚井正浩さん) 右「鴟鴞尊」(2年・伊地知大河さん)

  

左「鳥文尊」(2年・野澤結奈さん)   「饕餮文觚」(2年・猪野晃希さん)

 

左「鴟鴞卣」(3年・石塚克裕さん)  「鳥蓋瓠壷」(2年・若木絢子さん)

 

左「饕餮文觚」(3年・長谷川友香さん)  右「饕餮文爵」(2年・高橋孝介さん)

 

<感想>

・「尊」には人に育てられていない動物も描かれ、当時の人々にとって自然に生きる動物も重要であったのだろう。(2年・田邉悠成さん)

・私がスケッチした「蟠螭文鉦」は、形はシンプルながらも非常に細かい装飾や文様が施され、完璧にはスケッチすることができなかった。(2年・河野零さん)

・中国青銅器の文様はどれも複雑な構造となっており、私が選んだ「鴟鴞尊」は饕餮文という文様で、左右対称に描くのに苦戦した。(2年・伊地知大河さん)

・青銅器を観察してみると、なぜこれを青銅器で作ったのだろう、なぜ、この動物をかたどったのだろうと思い、見ているだけで時間を忘れるほどであった。(2年・黒川結衣さん)

・展覧会の一般の参観者から「どのようにして、青銅器のこの文様を描いたのか」と質問されたが、そのことはただ文様が複雑ですばらしいとしか思っていなかった私にとって、考えさせられる疑問点となってうかんできた。(2年・野澤結奈さん)

・スケッチを始めると自然と普段よりよく観ようとするため、最初は手のように見えていた犠首の部分も鳥の形をしていることに気づき、文様もよりはっきりと見えるようになった。(3年・横井真莉亜さん)

・スケッチして思ったことは簡単な文様であるはずなのに、書くのに思ったより時間がかかったこと、自分が思っていたよりもうまくかけなかったことだ。(3年・長谷川友香さん)

・「虎卣」の面白い点は、見る角度によって、様々な獣が形作られていることだ。模様やもち手の一部だと思っていたものが、実は獣であったりすることは、見る側からすると大いに楽しむことができた。(4年生・木村庸)

・「斜格乳文簋」をはじめて見て目にとまったのは真ん中のとがった文様と虁龍文である。ほかの青銅器にはみられなかったとがった文様に私は惹かれスケッチしたいと思った(2年・柴山敢太さん)