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学長メッセージ

新入生の皆さんへ

淑徳大学 学長 磯岡 哲也(いそおか てつや)

磯岡 哲也学長 卒業生メッセージ

 ご入学まことにおめでとう ございます。教職員を代表し心よりお祝い申し上げます。ご入学に際し学長として皆さんに二つのことをお伝えしたいと思います。一つは、淑徳大学の建学の精神について、もう一つは大学での師友や人との出会いについてです。
 本学は、昭和四十年に学祖長谷川良信先生により、社会福祉学部社会福祉学科の単科大学として開学いたしました。現在では、六学部十一学科を擁する総合大学として展開しております。学祖は宗教大学(現大正大学)を卒業後、母校の社会事業研究室に勤められ、大正七年二十八歳の時、東京巣鴨の二百軒長屋と呼ばれた非常に貧しい方々が住んでいる地域の生活向上を志されました。
 その志は次のように表現されています。「立って貧民を救え! 貧児を救え! 貧民窟に入って一生を奉仕の生活に捧ぐべきだ!」(「出発点のころ」昭和三十四年)学祖はじっさい、二百軒長屋に移り住んで、生活を共にしながら子ども達の勉強会や住民の生活相談などの仕事をなされました。当時の生活については先の文章の後に次のようにあります。「夜ともなれば床につくやいなや、ノミ、シラミ、南京虫に終夜攻めぬかれて一睡も出来ぬこともある。」学祖は、このような困難のなかで、セツルメント事業(隣保事業)に取り組まれました。翌大正八年、『社会事業とは何ぞや』という著作のなかで「not for him, but together with him」(他者のためにではなく、他者とともにでなければならない)と書いています。これが、「他者に生かされ、他者を生かし、ともに生きる」という本学の建学の精神である「利他共生」の理念なのです。本学では、他者とともに生きることを志す人材を育成するという目的のもとにすべての教育活動があることをご理解いただきたいと思います。
 次に、建学の精神とも関わりますが、先生や友人、多くの方々との交わりや絆を大切にしていただきたいと思います。大学時代に培った友情は、利害関係がなく全人格的でかけがえのない宝物となります。将来の夢や希望を純粋な気持ちで語ることができるのは、学生の特権といえるでしょう。また、本学では親しみやすい教職員が多く、学生諸君から「学生と教職員との距離が近い」という評価を得ております。さらに、地域社会でのサービスラーニングや実習等を通じて学外の多くの方々との出会いがあることでしょう。その出会いを、大切にして欲しいと思います。
 人と人とのつながりが希薄化し絆が弱まりつつある現在、つながりの再構築は、社会の重要な課題の一つであります。皆さんには、ゼミや実習、サークル活動、サービスラーニングやボランティア活動などを通して、自分とは異なる他者との出会いと交わりを広げ、共に活かし合いながら学ぶ学生生活を送っていただきたいと思います。皆さんの本学での学生生活が、多くの方々とのかかわりをとおして、この上なく充実したものとなることを心から期待いたします。

大学広報「Together 221号」より

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