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学長メッセージ

キーコンピテンシーと21世紀型スキル

淑徳大学 学長 磯岡 哲也(いそおか てつや)

磯岡 哲也学長 卒業生メッセージ

熟年層の雑談で、大学時代は「多くの時間を部活やサークルに費やした」、「アルバイトに没頭した」、「授業とは関係ない本について友と遅くまで議論した」などと聴くことがあります。

現在の大学は、予復習必須の授業で、文章読解・文章表現、実用英語、プレゼンテーション、情報処理など、基礎的能力の養成に取り組んでおります。このことが「大学は、読み書きそろばんばかり教えている」という誤解を招いているように思われます。

では、今日大学で培われるべき能力とは何でしょうか。それは「新しい能力」として、1997年開始のOECD「能力の定義と選択(DeSeCo)プロジェクト」でキーコンピテンシーとして挙げられています。松下佳代京大教授によれば、キーコンピテンシーは「能力を育てる関係性」に着目し、他者とかかわったり、協働したりする「他者との関係」、言語、知識・情報、技術を相互作用的に用いる「対象世界との関係」、大きな展望のなかで活動し人生計画や個人的プロジェクトを設計実行する「自己との関係」の三つのカテゴリーで構成され、その核心には思慮深さがあるといいます。

他にも、2009年開始の「21世紀型スキルの学びと評価(ATC21S)プロジェクト」による4領域10スキルの21世紀型スキルがあります。まず、創造力とイノベーション、批判的思考・問題解決・意思決定などの「思考の方法」、コミュニケーション、チームワークといった「仕事の方法」、情報リテラシー、ICTリテラシーといった「仕事のツール」、そして、地域と国際社会での市民性、人生とキャリア設計などの「社会生活」がそれです。これらは初等中等学校での「生きる力」に、ICTリテラシーなどの現代性が加わったものとして理解できます。

キーコンピテンシーにせよ21世紀型スキルにせよ、他者や対象、さらに自己との関係性や人生設計が重視されています。先に挙げた昔の大学生が学内外で自主的・能動的に学修した学びの単元が、現在では正課や正課外での教育プログラムとして大学に期待されているともいえましょう。

新年にあたり「新しい能力」について考えてみました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

大学広報「Together 224号」より

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