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学長メッセージ

世界の危機と建学の精神

淑徳大学 学長 磯岡 哲也(いそおか てつや)

磯岡 哲也学長 大学創立50周年から早いもので2年目を迎えました。開学の昭和40年は、米国が北爆(ベトナム戦争1965-1975)を開始し、日韓基本条約が締結され、中国では文化大革命が始まるなどまさに激動の時代でありました。52年後の現在、激動は止むことなく、世界のそこかしこで、紛争や様々な悲劇が起こっております。その可能性は、我が国周辺でも例外ではなく、むしろ危機的状況にあるとさえ言えるでしょう。大乗仏教の精神を建学の理念とし、有為な人材の育成を目的とする教育機関として、我々はこの事態にどのような姿勢でむかうべきでしょうか。戦争の構造的要因やそれを除去する方策等については国際政治学や平和学の研究に任せるとして、本学の立場から、学生諸君とともに考えるための道しるべとなるのが、60年前の学祖長谷川良信先生の言葉であると思います。

 「この世界危機に対処する幾多の方策が論議されることであるが、世界の各国が、(中略)互いに隣人愛の情義を基として思想的、文化的な歩み寄りを進めるのが、最も手近かな危機打開策ではないだろうか。」(『長谷川良信語録』94ページ)

 国際紛争という危機に対処するためには、国家間や指導者間での「隣人愛」や「思想的、文化的な歩み寄り」が打開策であり、これこそ私たちが今まさに取り組むべきテーマであると思います。
 グローバル化の進展と人的流動性の高まりにより、我が国には230万人もの外国人が居住し、地域社会で多様な文化が共存している現在、学祖のお考えは、10年前から国や自治体で言われるようになっている多文化共生の理念の原理ともいえます。教育機関としては、個人個人の心のなかに、外国の方々とともに生きる歩み寄りの芽を育てられるような、体験的な学修の場を設定することが肝要だと思います。
 キャンパス内を、多様な文化的背景をもった学生さんが行きかうことをめざすとともに、その日がそれほど遠くないことを期待しております。

大学広報「Together 218号」より

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