表現学科 OHカードでOh!

こんにちは。表現学科の教員の杉原です。

淑徳大学 人文学部は9月20日から後期の授業が始まりました。

表現学科では、2年生以降に「放送」「編集」「文芸」の3コースのいずれかを選択します
コースを決定する前の1年後期から、専門科目の授業が始まります。
どのコースにするかまだ迷っている学生でも、1年後期に複数のコースの専門科目を受講することによって
自分の適性や志向に合うコースをじっくり検討できるわけです。 

本日は、そんな1年後期の専門科目のひとつ、
「文芸作品研究(創作の表現)」の授業風景を紹介します。


この日は、冒頭に授業のすすめ方などのガイダンスを行った後、
「人を惹きつける物語」をテーマに授業を行いました。

「今日話す内容は配布資料にまとめてあるので、ノートを取るための“手”は使わなくてOK。
 そのかわり、“頭”をフルに使いましょう!」 と最初に伝えました。

そして、「OHカード(オーカード)」を使った物語づくりのワークを全員で行いました。 







 




OHカードとは、トランプ大のカードに1枚1枚異なる絵が描かれているもので、
絵からインスピレーションを受けて創作や対話を促せるので、教育、芸術、カウンセリングなどの分野で活用されています。

今回選んだ「1001」というシリーズは、アラビアンナイト(千一夜物語)をテーマにしたものです。

机の上にげたカードの中から、まず1人が1枚選んで即興で物語を語り、
次の人は別の1枚を選び、前の人からの物語が続くように話を繋げていきます。
そして、このワークでは、話の展開の中で「おっ!」と思わず惹きつけられた部分をメモするようにしました。

たとえば・・・
 「鳥の足」が描かれたカードに続き、「ターバンをまいた男性」のカードを選んだ学生は、
 「・・・と思ったら、それは鳥ではなく、人間だったのでした。」と続けました。
このように「えっ!」と意外性のある展開に、教室では何度も笑い声があがっていました。


このワークの後のミニレクチャーでは、
「アラビアンナイト」という文学の特徴や歴史的背景についても学びます。

作者は不明で、時代とともに内容が変わっていること、
キャラクターや舞台設定など人を惹きつける多様な物語要素にあふれ、現代でも多くの作品に影響を与えていること、
ベースの物語(枠物語)の中にいくつもの物語が多層的に入れ子構造になっていること などなど。
1001というカードも、そのようなアラビアンナイトの世界観を投影したものだからこそ、
学生たちの創造力を刺激して物語を誘発してくれていたのでしょう。
 

そして、後半。
今度は、6~7人のグループに分かれ、各自のこれまでの読書体験を共有したうえで
自分たちの「物語の惹きの法則」を言語化するワークを行いました。

ここで活躍するアイテムが、下の写真に写っている横幅1m足らずのホワイトボードです。
グループワークをするとき、プレゼンをするときなど、適宜教室の中を移動できて便利です。









この日は、「共有8分、話し合い8分、発表1分」と決め、時間になると教室にタイマーの音が響きます。

誰からともなく書記役や進行役を買って出て、どのグループもたいへんな集中力でディスカッションをしていました。
「1分プレゼン」も、私の授業では定番。1分は長いようで短く、短いようで長いものです。

 

ち時間に応じてポイントをおさえてコメントする力は、一朝一夕で身につくものではありませんが、
4月からの大学生活の中で、学生たちは着実にその力をつけているようでした。 

                                  (文芸表現コース担当:杉原麻美)