【放送表現コース】2年前期の「読む」「話す」

前学期の授業を振り返っておきましょう。表現学科放送表現コース担当の私は2つの授業を担当しました。

 一つ目の授業のテーマは『話す』はじめ学生たちは、「いつも話しているから今更、何か問題あるの」という感じでした。

 しかし、自分の言葉を口から発した時に「ちゃんと誰もが理解できる音」になっていません。そこで前半は発声発音の基本を行い「音」を磨きました。さあ「声の下地」が出来ました。

 

まず講談師で人間国宝「一龍齋貞水」さんの「心を揺さぶる語り方」をテキストに「思いやりとしての話術」を学びました。話術の基本は「らしくしなさい。ぶるんじゃない。」カッコウ付けずに自分らしさをどう出すか。話しは聞いてくれる人と一緒に作っていくもの。情景をデッサンする想像力に、言葉は自然とついてくることなどビデオを見たり、実技を行って学びました。

 次に音楽を聴いてイメージを発展させストーリーを作ってみんなの前で発表。ドキドキしました。テレビで撮って再生しながら「自分らしさは何か」を確認。最後に発表してもらった「私の大切なモノ」のスピーチでは、試行錯誤しながらもみんな前向きにチャレンジしていました。

 

 もう一つの授業は『文章を読む』こちらもやはり「言葉の滑舌・発声の基本が大事」だから前半はやはり声を鍛えました。

その後からは、「大岡信のエッセイ」「金子みすずの詩」「芥川龍之介の杜子春」「城山三郎のエッセイ」「堀辰雄のエッセイ」「寺田寅彦のエッセイ」「椋鳩十の小説」など、多彩な分野、状況の違いをどう読んでいくか。考えながらみんなで意見を出し合いながら読みました。

 

みんなの前で読む。他の学生の読み方、表現の仕方、間の取り方、ムード作りなどなど大変勉強になります。「学ぶはまねるから来ている言葉だそうです。」

 

そして何より「誰に向かって読むのか」が大事です。「何故読むのか」「読むことで何を伝えたいか」誰でも「音」は口から出て来ますが、本当に相手の心に「ドラマ」をイメージさせる読み、声になっているかどうか。

 

読むことで一番大事なことは「実は読まないこと、つまり間・ポーズだ」という人もいます。これをどこまで感じてくれたか。それでは「間・ポーズ」とは何か。大きなテーマです。次の授業でまた皆さんと一緒にやっていきましょう。

 

  

  

  
 スタジオでビデオ撮影後、講評  文章を理解し、真剣に読んでいく 教室で一人ひとりが文章を読んだ後、講評


放送表現コース担当  松永二三男