小説の授業って?

大学の長い夏休みが終わり、まもなく後期の授業がスタートします。

 

本日は、前期の文芸表現コースで

とくに学生が頑張って取り組んでいた授業課題と授業の模様をご紹介します。

それは、2年生前期の

「文芸作品研究Ⅱ(小説の技法)」。

この授業の最終課題は、短編小説です。

8000字~2万字を目安に、それぞれが書きたい題材集めから準備し、

さまざまなワークを経て、練りに練って完成した作品が提出されました。

 

テーマ、ジャンル、モチーフは自由設定で「自分が書きたい」ものを

書くことになっていたので、早めに提出できた学生もいましたし、

徹夜を経て仕上げられた作品も少なくありませんでした。

いずれも力作揃いで、目を通す教員も半ば徹夜状態で全28作品を読破しました。

 

ところで・・・

「小説」の授業というと、皆さんはどんな授業を想像しますか?

 

文豪の名作を分析したり、物語論を学んだり、

人気作家の作風や描写を比較したり・・・。 そんなイメージでしょうか?

確かにカリキュラム内にそういった要素も散りばめていますが、

この授業は、机にじっと座っている時間が短いのが特徴です。

 

たとえば、下の写真は代表的な授業風景です。

 

作品のアイデア・モチーフを共有したり、

物語のテンションがどうアップダウンするかを比較・分析してみたり、

授業の多くの時間、学生は立ったり座ったりしながらディスカッションします。

そして、作品の構想が固まった段階の授業では、

「ポスターセッション」といって、A3用紙に作品のコンセプトや訴求ポイントを

ポスターのようにまとめ、互いにそれを見ながら感想や意見交換を行います。

 

こういった各ワークにおいては、とくに正解や優劣はありません。

ただし、それぞれが描きたいことを、人に「明確に伝える」ことは強いられます。

「なんとなく・・・」「こんな感じ・・・」では伝わらないので、

何度も形を変えて人に説明し、周囲から質問や反応を返されるうちに、

だんだんと自分が描きたいことが明確になっていきます。

 

こうしたプロセスを経て提出された作品には、

各学生が日頃から感じていることや今誰かに伝えたいメッセージが明確に映り、

それぞれが生き生きと迫力のあるものに仕上がっていました。

 

文芸表現コースの2年生後期の授業では、

脚本家の客員教授のご指導のもとでシナリオ制作に取り組んだり、

「読み」の蓄積のために古典、海外文学、ノンフィクションを通読する授業も展開します。

インプットとアウトプットを同時にたくさん積み重ね、

各自の「伝える力」「書く力」も一層伸ばしていって欲しいと思います。

                                          (文芸表現コース担当 杉原麻美)