湯島聖堂・小石川フィールドワーク(東洋思想史)

東洋思想史(担当:村松弘一)では、儒教・仏教・道教など東洋の様々な思想の歴史的展開について講義をしています。11月10日に実施した今回のフィールドワークでは儒教をはじめとした中国思想・東洋思想が日本へと伝わった場を踏査し、その歴史を考えることを目的としたものでした。全体の行程は、御茶ノ水駅集合→湯島聖堂→小石川後楽園→伝通院→小石川植物園→茗荷谷駅解散でした。

江戸儒学(儒教)の祭祀・教育の場であった湯島聖堂では大成殿と学びの場である斯文会、孔子像を見学しました。事前研修では湯島聖堂の孔子祭りのほか、担当教員が訪れた多久聖堂(佐賀)・足利学校(栃木)の孔子祭祀も話しました。

「事前学習で孔子祭りの映像をみて、聖堂のイメージをもってやってきたが、実際に訪れると大成殿の境内・殿内の広さに驚いた」(歴史学科3年 坂本和希さん)

湯島聖堂の大成殿

大成殿内の孔子像

台湾から寄贈された孔子像

その後訪れた小石川後楽園は中国・明の遺臣であり、儒者であった朱舜水が設計にかかわった旧水戸藩の庭園です。中国の名所をかたどった小廬山や西湖堤を見学しました。
「小石川後楽園の盧山や西湖、渡月橋は見ていて面白かった。得仁堂と円月橋が印象に残った」(歴史学科3年、小池優士さん)

琵琶湖のなかに蓬莱島がある

園内には川もあります

西湖堤 杭州の西湖の蘇堤をかたどる

小盧山 中国江西省の盧山をかたどるという

次に、仏教の現場として、江戸の浄土宗の拠点であり、淑徳学園発祥の地である伝通院に赴き、学祖・長谷川良信先生の墓参りをしました。

伝通院の参道

最後に小石川養生所として江戸の漢方薬学の拠点であった小石川植物園に行き薬草園を見学しました。

小石川養生所の井戸

薬草保存園

約3時間、「東洋思想」の現場を求めて東京を歩きました。そういったフィールドワークはなかなか良い経験だったと思います。
「フィールドワークでたくさん歩き、疲れたが、東京でここまで歩き、多くのことを学び、歴史遺産が密集しているなあと思った」(歴史学科3年 方波見海)
「今回のフィールドワークでは、それぞれの施設が歴史を持っており、東洋思想を基盤とした製作者の考えが反映されている素晴らしい場所ばかりであった」(歴史学科3年 金子久遠さん)