歴史学科東洋史フィールドワーク2019年度(1)【博物館編】

歴史学科の東洋史関連の授業(村松弘一担当分)では、東京キャンパスという立地条件を生かしたフィールドワークを実施しています。2019年度は8回にわたって都内の博物館・研究所、東洋史に関連する施設や史蹟を巡りました。このうち博物館へは4回行きました。

①台東区立書道博物館【東洋文化史】2019.6.14 

東洋文化史の授業では甲骨から青銅器・画像石・墓誌、そして書画に至るまで様々な中国の文物の歴史をあつかっています。本年度は中村不折氏(1866-1943)が蒐集した書道史に関わる文化財を展示している書道博物館へ行きました。調査シートごとに学生が情報を整理し、スケッチもおこないます。スケッチを通じて「展示品と対話する」ことにより、時間と空間を越えた「東洋史の学び」につながります。

書道博物館前にて

 

左:文字磚(後漢時代 スケッチ:太田瞳さん) 右:熹平元年瓶(後漢時代 スケッチ:若木絢子さん) 

②東京国立博物館アジアギャラリー【東洋史演習Ⅱ(朝鮮)】2019.621

東洋史演習Ⅱ(朝鮮)では戦前日本の考古学者、関野貞の日誌(朝鮮調査分)を読みつつ、関連する朝鮮考古学の報告書などにあたる授業を展開しています。今年は小倉コレクション等朝鮮考古の資料を多く展示している東博の東洋館へと調査へ行きました。関野日記にも書かれている梁山夫婦墓や平壌貞柏里出土の文物などが展示されており、演習で読んだ100年前の朝鮮半島と現在の東京がつながる学びを体験しました。

東京国立博物館前庭朝鮮文官像前にて

 

左:鬼瓦(慶州四天王寺跡出土 スケッチ:伊地知大河さん) 右:耳飾り(小倉コレクション スケッチ:嶋田桃子さん)  

③東京国立博物館特別展「三国志展」【東洋史演習Ⅰ(中国)】2019.7.12

東洋史演習Ⅰ(中国)では昨年度に続き『三国志』諸葛亮伝を輪読しています。今年は東京国立博物館で三国志に関する文物をあつめた特別展が開催されていましたので、前期の最後にフィールドワークに行きました。魏・呉・蜀それぞれ特徴的な展示品を目にして、「三国時代」への理解が深まりました。

東京国立博物館平成館前にて   

 

左:説唱俑(後漢時代 重慶市出土 スケッチ:田邉悠成さん) 右:銅製食器(後漢時代 河北省出土 スケッチ:高橋孝介さん)

④大倉集古館【東洋史Ⅰ(中国)】2019.10.18

東洋史Ⅰ(中国)の授業では中国史の通史を講義しています。今回は、9月にリニューアルオープンしたばかりのホテルオークラに併設された大倉集古館へ行きました。大倉集古館は明治~昭和期の大倉喜八郎・喜七郎父子によって蒐集された日本・東洋の美術品を展示する施設です。ここでも学生達は個々に興味のある美術品のスケッチをして、中国の歴史と対話しました。

大倉集古館前にて

大倉喜八郎像前にて

 

左:鶴桃図(沈南蘋 清時代 スケッチ:栗原彩汰さん) 右:桃園結義図(江戸時代 スケッチ:佐藤陽太郎さん)