新しい演出方法を考察し、
表現の可能性を追求する

人文学部 表現学科 
飯島 彩帆さん (沖縄県立宮古高等学校 出身)

表現文化研究Ⅶ(映像表現)

限られた空間の中での効果的な演出や
自分の表現方法を学ぶ

舞台を想定した授業も行います

この授業では毎回ランダムに3名のグループを組み、90分の授業内で5分間程度の即興劇を作りあげます。オンラインでの授業でしたが、それぞれが音響や小道具、構成など役割を決めながら演劇を作りあげるので、実践的な学びもできたと感じています。パソコンの画面を通して発表し合うので、画面上での効果的な演出や、自分がどう見られているか、どう見せたいかを考えるようになりました。また先生の提示するキーワードを必ず劇中に盛り込んで即興劇を作るという面白い設定もあったので、グループで話し合ってアイデアを練る力も磨けました。対面でなくても普段と違うみんなの一面を発見できて興味深かったです。セリフまで考えるチームや小道具を効果的に使うチーム、流れを作り込んでアドリブをうまく取り入れるチームなど、いろいろな発表があり演劇をするうえでの表現方法を体験する機会となり勉強になりました。

事前準備

少人数のグループを作り、即興劇の構成を練る。

劇の製作・発表

指定されたキーワードを盛り込んだ即興劇を完成させる。

事後学習

先生やクラスの仲間に劇の意見を聞き、今後の表現に活かす。

オンライン授業から
新しい演出方法のアイデアを見つけた

オンラインでの授業だったため、パソコンの画面上という表現空間の制限があるなかで、どのような表現方法が実現できるのかグループ内で意見を出し合いました オンラインで進めるなかで、発表中にタイムラグが起こるなどのトラブルもありましたが、自宅で演じるので小道具や衣装を準備しやすいという利点もありました。本来ならチームの3人が同じ空間で体全体を使って演技や表現をしていたものが、オンラインで別々の場所で演じることになり、それを活かした演出を考える良い機会になりました。例えば登場の仕方や画面の余白の使い方、小道具の出し方などを工夫し、笑いの要素も取り入れるなど、模索しながら表現のテクニックを磨けたと思います。大切にしたのは、画面上で演者をどう見せるか。どうしたら魅力的に見えるかを模索しました。今後の就職活動で、オンライン面接を受けることも多いので、自分をどう見せるかを考えたことが良いトレーニングになりました。

あなたのキャンパスライフについて教えてください

淑徳に入ったきっかけと課外活動でがんばっていることは?

劇団サークルでの公演の様子

演劇を続けながら、
いろいろな分野も学べる
高校3年になり演劇を続けるか辞めるか迷いました。興味のあることがたくさんあり、一つに絞れなかったからです。淑徳大学では演劇もできて、広告や文芸、編集技術などさまざまなことを同時に学べるのを知り、入学を決めました。 入学してからは1年次に意気投合した5人のメンバーで劇団を立ちあげ、2年次に2回の劇公演を行うことができました。脚本はもちろん、音響や衣装作り、演出も自分たちで担当しています。公演を成功させるのは大変ですが、一つの舞台ができあがったときの達成感はとても大きく、感動の日々を送っています。

大学の先生や学生の雰囲気は?

学生のやりたいことを
支援してくださる先生方
信頼関係を築きやすく、やりたいことが明確な学生に対してしっかり支援してくださる先生が多いと思います。表現学科の学生の多くは声優や俳優など表現者になるのをめざしているので、同じような趣味や価値観を持った友人をつくりやすいのも魅力の一つかもしれません。学生と先生との間には適度な距離感があり、とても相談しやすい環境を作ってくれるので、気になることや質問があればすぐに研究室に向かっています。

記事内容は2019年~2021年取材時のものです。