実際の授業展開をイメージして
指導計画を立案

総合福祉学部 教育福祉学科 
佐藤 百花さん (盛岡大学附属高等学校 出身)

保健体育科教育法Ⅰ

子どもたちに適した授業展開を
試行錯誤しながら練る

「椅子取りゲーム+ゴール型」という学生が考えた球技です。椅子取りゲームの要領で、ボールを持った鬼が空いているコーンに触れると得点になるという創作になります。
このように、運動が苦手な人もアクセス可能で、なおかつ精いっぱい運動ができるというゲームを創作する活動を実践しています。

保健体育科の学習指導計画を実際に立てながら、ワークシートや学習カードの作成を行う授業です。子どもたちへ、より充実した授業を展開することを考えて取り組みました。感染症に関する指導計画を担当したのですが、この指導計画は今年も引き続き模擬授業に使わせていただけることになっています。自分でも頑張って取り組んだものの一つなので嬉しかったです。この指導計画を立てるにあたって、文部科学省や厚生労働省などから感染症に関する正しい情報を集めました。調べていくと、自分自身の知識にも曖昧だった部分があることを認識しました。感染症の正しい知識と予防法だけでなく、間違った情報に惑わされない、正しい情報収集と情報発信の重要性についても取り入れることにしました。高校生対象の授業ということもあり、保健体育にとどまらず情報科目やSNSでの情報発信にも結びつけた横断的な指導計画を立てることができました。

事前準備

教科書を見直し、インターネットなどで調べた情報を元に指導計画やワークシートを作成。

学習指導計画を提出

毎回の授業で指導計画を提出。次の授業では先生から前回提出した内容のフィードバックを受ける。

復習

同じ単元に取り組んだ人の内容と比べて、自分の不足部分や改善点を考える。授業のポイントを振り返り、復習を行う。

運動が苦手な子どもが取り組みやすい
視点や内容を考える

実際に指導計画を立ててみなければ分からないことがたくさんありました。例えば、自分の苦手なことや、野球・サッカーなどこれまで経験のないスポーツの指導計画を考えるのは難しいと感じます。その際はスポーツを得意な人に聞いたり、インターネットの動画を見たりして指導方法や体の動かし方を調べました。自分が苦手だからこそ、初心者や苦手な子どもたちが取り組みやすい内容を考えることができることは強みだと感じています。また、他の学生から学ぶことはとても多いです。昨年はオンライン授業でしたが、参考になる資料を画面で共有して先生が丁寧にコメントをしてくれました。いいなと思ったことは自分でもすぐに取り入れて改善しています。

あなたのキャンパスライフについて教えてください

淑徳に入ったきっかけと課外活動でがんばっていることは?

学園祭の様子

養護教諭と保健体育科の2つの免許を取得したい 淑徳大学を選んだのは、養護教諭と保健体育科教諭の2つの免許が取得できるからです。中学生の頃に体調を崩し、保健室の先生にお世話になりました。私も子どもたちの心身の健康を守り、笑顔で過ごせるようにサポートしたいと考え、免許取得に向けて勉強に励んでいます。課外ではダンスサークルに所属し、学園祭で最高のパフォーマンスを披露できるように仲間と一緒に取り組んでいます。

大学の先生や学生の雰囲気は?

学生は同じ目標に向かって
お互いに高め合っています
先生方は親身になって相談に応えてくださり、とても勉強がしやすい環境です。一人ひとりの学生に心を配り、私が実習などで忙しくしているときには「大丈夫?」と声を掛けてくださいます。また学生も教員採用試験の合格という同じ目標を持って授業に取り組んでいるため、わからないことや不安を相談しながら、お互いに高め合っています。一人ではないという安心感があり、いつも心強いです。

記事内容は2019年~2021年取材時のものです。