授業実践<保育士養成科目「保育者論」>

前期に実施した幼児教育コースの授業について、ご紹介します。

【〜問題解決学習「幼児教育の実態と課題」実践より〜】

4年生対象科目の「保育者論」では、「幼児教育の実態と課題」をテーマに問題解決学習を行いました。

大まかなテーマをもとにグループを決め、班のリーダーを中心に計画立案・情報収集、調査・分析、

下書き、ポスター製作の一連の作業を学生のみで実施しました。

最終的には16枚のポスターが完成し、授業内での発表、質疑応答を行いました。

どのポスターも内容、デザインともにこだわった、各班の個性溢れる作品が完成しました。

グループ活動の合間に幼稚園教育実習を挟んだことで、幼児教育を取り巻く課題について、

より深い議論が行われました。

 

<ポスターのタイトル>

1班:実習は怖くない!

2班:無償化のメリット・デメリットって〜?

3班:保育士の給料低すぎ!

4班:壁面の重要性ってなんだろう?

5班:子どもたちとてあそび

6班:保育者の負担を減らす為には?

7班:子どもの遊びの変化に伴う保育者の役割

8班:食育の重要性

9班:手遊び・絵本どうしてやるの?

10班:幼児期の音楽表現の役割とは?

11班:埼玉県と待機児童・子育て支援

12班:認可保育所と認可外保育所の違い

13班:虐待を解決する・抑制する為必要となる連携

14班:パネルシアターなぜ広まらない?

15班:アンパンマンが愛される理由とは?

 

<ポスター製作・発表を終えた4年生のコメント>

「私たちのグループでは、埼玉県の待機児童、子育て支援について調べた。

自分が住んでいる県、市で待機児童が増えているという実情や、県や市での取り組みを調べる中で、

保育者として県や市の取り組みを保護者や地域に伝えていくこと、

社会全体での子育て家庭への支援の重要性を再認識することができた。」

 

「スマホ育児について調べ、保護者がなぜスマホ育児に頼ってしまうのかを考えた際、

保護者の孤立があると分かった。そのため、如何に保護者を孤立から救い、

スマホだけでない育児の術を身につけさせてあげるかが大切であることを学んだ。」

 

「保育園の種類についての学習だったが、調べていく内に専門的な知識が身についた。

一般の人からすれば、分かりにくいことや偏見のある無認可保育所も設置基準があったり、

保護者には大きなメリットがあることがわかった。働く側と預ける側からの両方からメリット、

デメリットを見つけることができて専門性が身についたと思う。」

 

「資料集めや整理をしていく過程で、「保育の質って何?」、「そもそも良い保育ってどんな保育?」など

それぞれの思う良い保育についてや、保育者はどうあるべきかについて考えることが多く、

様々な意見を聞けたり、考えたことがなかったことについて調べてみることができた。」

 

「今回のポスターの作成は、自分の中で大きな課題であり、とても重要なものであると感じました。

チームを作り、それそれのチームごとにテーマを決め、計画しつつ調べ調査を行なっていくという課題は

簡単なようで本当に難しいものだと思います。(略)チームで活動するということは、

個人での活動ではないため、尚更難しいことであるが、その分自分の意見以外にも他の意見を尊重し、

共感する力なども身につけられるのではないかと強く思いました。」


【他学年に向けてのポスター発表】

「保育者論」で作成したポスターは、成果報告会として同学年への発表に加え、

1年生、3年生へ向けて発表しました。1年生向けには、7月23日の「キャリアデザインⅠ」の授業、

3年生向けには、7月17日「保育課程論」の授業で実施しました。

いずれの報告会でも最初は緊張気味でしたが、回数を重ねるごとに4年生の発表や問いかけもスムーズになり、

質疑応答でのコミュニケーションが活発に行われるようになりました。

 

●1年生へ向けてのポスター発表の様子

 

<1年生からのコメント>

「どのポスターも子どもが好きそうなイラストやクイズ、仕掛けなどがあって内容は難しいが、

子どもでも楽しめそうなポスターばかりだなと思った。体験談が多く、私たちへのアドバイスもしてくださり、

とてもいい時間だった。また、参考文献などが多く、詳しく書かれていて、具体的でわかりやすいと思った。」

 

「各班ともテーマ設定が保育者の興味をそそるものばかりでどれを見に行こうか迷ってしまった。

模造紙1枚にすっきりと分かりやすくまとめられているが、その中身は幼稚園教諭100名にアンケートしたり、

難しい論文から知識を得たりと工程が中々大変そうだったため、これをやり遂げるのはシンプルにすごいと思った。

明らかにしたいことをどのように結論に結びつけるかなど、論文を書くときにも役立つと思う。」

 

「先輩方の5つの話を聞いて、どの班も質問の仕様がないくらい分かりやすく、でも端的にまとめられていて驚いた。

そしてどの班の人も自分の経験したことも教えてくださって、プラス@で勉強になった。

変化しつつある保育者の役割や環境作るなど、

子どもとの関わり以外での重要な保育者の役割を知ることができました。実習で生かしていきたいです。」

 

「実際に現場で大変してきたことを聞くことが出来、

これからどんなことを意識して学んでいけば良いのかなどを知れて、とても貴重な時間でした。

実習などで使える内容から無償化などの話まで聞けてとても参考になりました。

また無償化について詳しく理解できてよかったです。」

 

●3年生へ向けてのポスター発表の様子

 

<3年生からのコメント>

 「4年生のポスター発表を聞き、とても参考になった。少し実習への不安を和らげることができた。

実際に保育実習や施設実習に行ったエピソードを聞かせてもらい現状を知ることができ、

私も頑張らなければいけないと思った。」

 

「自分たちが考えている問題について、深く学び理解していることがわかった。

その問題について、自分たちはどのように対策をしたら良いのかを教えてくれて、私自身の将来の学びになった。

私たちが疑問に思ったことや相談にもしっかりと答えてくれて嬉しかった。」

 

「実際に実習を体験した上での経験に基づいて、園でのことや保育士の現状を聞いて、たくさんのことを学んだ。

現状を聞いて、現場の働き方の対策がどうなっているかも園により違っているため、

様々な園を見ることの必要性を感じた。さらに実習に向けて技術と知識を養い、

コミュニケーション(報連相)を徹底したいと思った。」

 

「今年の夏から始まる実習に向けて、多くの学びやアドバイスを頂けてありがたいと思った。

4年生と話す機会が少ないので、実際に実習を体験した先輩たちの声を聞くことの重要性を感じた。

ポスターはどれも分かりやすく丁寧で見やすかったです。」

 

「全体的にすごいと思いました!結果に結びつく根拠や説明がとても分かりやすく、見やすくまとめてあって、

とても面白かったです。聞いていると色々なことに興味が湧いてきました!」