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観光経営学科

2023.08.09
埼玉キャンパス学び

三陸釜石大槌 震災復興視察研修

三陸沿岸の釜石市ならびに大槌町の震災復興を学ぶために学生10名、教員2名(千葉千枝子・黒羽義典)が、2023年8月3日から5日の2泊3日の行程で「淑徳大学 経営学部 三陸釜石大槌 震災復興視察研修」を実施しました。

初日の2023年8月3日は、午前11時に釜石駅で集合しました。
まず、釜石市小川町の「株式会社 浜千鳥」を訪問し、新里進社長による酒造ならびに震災からの復興をテーマにしたレクチャーを2階研修室で伺い、動画(英語)で酒造工程を学び、同社の沿革と歴史、震災当時の状況などを聞いたのち、酒蔵見学を行いました。
浜千鳥①
浜千鳥②
浜千鳥③
浜千鳥④
「浜千鳥」新里進社長から、震災時の様子やその後の復興、酒造りのイロハについて学ぶ


イオンタウン釜石で各自昼食後、釜石市民ホールTETTOで開催された「かまいし絆会議と未来を考える取組」(13:45~16:15)に出席し、釜石市役所のご協力のもと、前半は会議室(スタジオA)で釜石高校SSHの活動内容、グループ成果発表を拝聴しました。冒頭、「釜石防災市民憲章 命を守る」を唱和しました。

後半は、場所をホールBに移して「ともに考える『釜石のために私たちができること』」と題して、地域の小学生・中学生・高校生、そして我々、大学生がそれぞれグループに分かれて意見交換や協議を行い、その内容を発表しました。
かまいし絆会議①
かまいし絆会議②
かまいし絆会議③
かまいし絆会議④
釜石市民ホールTETTOで開催された「かまいし絆会議と未来を考える取組」に参加、意見交換をしました

かまいし絆会議終了後は城山観光の貸切バスで一路、三陸花ホテル「はまぎく」へ向かい、夕食会場において立花和夫総支配人から施設の概要と震災からの復興について話を伺いました。
そののち、大槌町観光交流協会の服部真理氏から、復興コーディネーターや地域おこし協力隊に従事した経緯、そして大槌町観光交流協会の概要や取り組みについて講話いただきました。

被災地にどのように寄り添ってきたかが時系列でわかり、学生たちは真剣なまなざしで聞き入っていました。
はまぎく①
はまぎく②
三陸花ホテル「はまぎく」立花和夫総支配人と大槌町観光交流協会の服部真理氏からご講話をいただきました


2日目(2023年8月4日)は朝9時に「はまぎく」を出発して、「釜石大観音」を参拝。石応寺の方に説明をいただきながら、胎内観光を行いました。
前日に引き続き熱中症警戒アラートが発令されるほどの熱暑であったが、展望デッキからは三陸の海が青く美しく広がり、学生たちから歓声が上がりました。

次に、「鉄の歴史館」を訪問。釜石市文化スポーツ部世界遺産課世界遺産係長の森一欽氏から説明いただきながら館内をめぐりました。
鉄都としての発展と技術の進化、繁栄と衰退などについて学びました。

今回参加の学生たちは全員、観光経営学科の所属で、2年後期に世界遺産の科目を履修予定のものもいて、大変興味深く説明を聞き入っていました。
釜石観音釜石大観音から三陸の海を一望する学生たち
鉄の歴史館「鉄の歴史館」では専門的な説明を受けた
午後は、「株式会社かまいしDMC」を訪問して、加藤英宜社長から地域におけるDMOの役割や地域商社のあり方等について約40分のレクチャーをいただきました。
震災以降、加速した人口減など地域が抱える課題の解決や観光経済について、図表などを用いたパワーポイントで分かりやすくご説明いただき、学びを深めました。

震災後の復興まちづくりで誕生した「魚河岸テラス」は、眺めもよく雰囲気のよいレストランもあります。学生たちは事後、各自で昼食をとり休息しました。
加藤英宜社長からレクチャー
魚河岸テラスで記念撮影
かまいしDMCで加藤英宜社長からレクチャーをいただいたあと、魚河岸テラスで記念撮影を


釜石市と淑徳大学は、去る2023年3月に大学連携協定を締結しました。今回の視察研修は、その第一弾の取り組みとなります。

プログラム終盤は、釜石市役所へ野田武則市長を表敬訪問しました。
歓迎をうけた学生らは、野田市長や市の職員と意見交換を行うなどして、再訪を約束しました。

また、産業振興部商工観光課の猪又博史課長から「避難路」をご案内いただき、津波が襲ってきたときの様子や危機迫る状況のなかでの市役所職員たちの必死の対応など当時の様子をうかがい、学生たちは引き締まった表情に。語り継ぐことの大切さを学びました。
釜石市役所①
釜石市役所③
釜石市役所②釜石市役所を訪問して野田市長と意見交換を行ったあと避難路をご案内いただき、被災当時のお話をうかがった

2泊目は「ホテルクラウンヒルズ釜石」に投宿して、学生たちは学びの総括(まとめ)を行いました。
3日間の行程で、三陸釜石大槌の被災から復興までの道のりの一端を知ることができたことは大変意義深く、貴重な学びの機会となりました。 

文責:千葉 千枝子

観光経営学科(2023年4月より東京キャンパス移転)