実践心理学科の最近のブログ記事

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 前回の配信から時間があいてしまいましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

 千葉県では休業要請が全面解除されましたね。アルバイトが再開した学生さんも多いことでしょう。

 新型コロナウィルスの流行はいったんおさまりましたが、新しい生活様式にそって過ごす毎日は、これまでの日常とはやはり異なる部分が数多くありますね。久しぶりに自由な外出が可能な生活を楽しみつつも、第二波・第三波の襲来を不安に思いながら毎日を過ごす人は少なくないのではないでしょうか。大学ではオンライン授業がまだ続いていますが、一部で対面授業も開始されます。これまで通り、とはいきませんが、友だちや先生に久しぶりに会い、キャンパスの空気を吸うことで、少しでも皆さんの気持ちが明るくなればうれしいです。

  実践心理学科ではコロナ禍においてもみなさんが健やかな心を保つことができるよう、何回かにわけて専門的な情報発信をしてきましたが、今日でいったん連載を終了します。最後にみなさんと考えるのは、「幸福」についてです。

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 ふだんはあまり意識していませんが、私たちは幸福の前提として「健康」と「仲間」を想定しています。ここでいう健康とは、単に病気でない状態を意味しません。世界保健機関(WHO)は健康とは単に病気でないだけではなく、自分のありのまま(well-being)を大切な価値と認められることであると定義しています。

 つまり、幸福とは身体が健康であることだけでなく、今の自分のありのままを幸福と意識できる心理と、お互い認め合うことで自己効力感を感じられるような人間関係を必要とするのです。

  生活場面で出来ること(能力)と、実際していることのずれを修正する作業は自己実現ともいえるのですが、コロナ禍、そしてアフターコロナの新しい行動様式の実施によって生じる制限は、自己実現の困難を感じる被災体験でもあります。このようなときには、これまでにお話ししてきた通り、自分の対処能力を意識的にくみたてることや、人とつながることが有効です。

  ただし、何事もほどほどにという考え方は大切です。

  • 完璧・自律などの高い理想に囚われて、逆に不安・孤独・絶望に陥っていないでしょうか?
  • 孤立を恐れるあまり、自分をないがしろにしていませんか?孤立しない人間関係を願う気持と、自分を大切にする時間のバランスは取れているでしょうか?
  • 自分からすすんで忙しさに身を任せ、じっくり考えることを後回しにしていないでしょうか?
  • 自分にとって何が大事で、何には手を抜けるか、優先順位をつけられるでしょうか?
  • 病んだ心は自己決定の裏返しの孤独からも生まれます。努力してもできないことはあります。あきらめは時には健康的ともいえるのです。

 自分を追い詰めることなく上手に育てつつ、ときには周囲に支援を求め、ときには周囲を支援して、心地よく他の人とつながれるといいですね。

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 自粛生活が終わりを告げ、久しぶりに外出して友だちと会う人もいるでしょう。でも、しばらく会っていなかったことで、なんとなくぎくしゃくしてしまうこともあるかもしれません。一方で、オンラインでの勉強は学期末が近づき、自分のこれまでの学びの成果を不安に思っている人も少なくないことと思います。

  淑徳大学では、学生のみなさんの困りごとに対応できるように、さまざまな窓口や制度を充実させています。たとえ自分に落ち度があるような問題だったとしても、困っているのであれば遠慮しないで先生や学生相談室、学生サポートセンターの人に声をかけてみてください。一緒に解決のしかたを考えましょう。

  淑徳大生ではない皆さんも、日常生活を取り戻す中で、大変だったこの期間を時には思い出しながら、毎日の幸福を大事にしていってください。

  それではまたどこかでお会いしましょう。

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 新型コロナウィルスの騒ぎで混乱している間に、もう6月。暑い日も増えてきましたね。淑徳大学のオンライン授業は第7週を迎えました。学生のみなさんはだいぶ慣れてきた頃でしょうか。なんとなく感じをつかめてきたのであれば喜ばしいことです。一方で、疲れてきちゃった、という人もいるでしょう。疲れたを通り越して、もう全くやる気がでないという人も、ひょっとしたらいるかもしれません。今日は、心理学からわかる「やる気を出すコツ」をいくつか紹介していきましょう。対面授業がはじまっても、使うことができますよ。 

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回避型を避け、意識して適切なコーピングを

 たくさんの課題をストレス源ととらえるのであれば、ストレスへの対処であるコーピングの知見をあてはめることができます。不安が続くと、過食やゲーム、ギャンブルなど、くりかえすことが簡単なものを無自覚に選ぶようになりがちですが、(2)の記事でもお話した通り、こうした回避型のコーピングは無気力や絶望感につながる危険をはらんでいます。

  たとえばゲームをするときには制限時間を設け、その時間が来たらいったんスマホから離れるクセをつけるなど、注意深く自己コントロールをしましょう。そして、できる範囲で体を動かしたり、誰かとおしゃべりをしたり、気持ちを整理したりといった、ストレス軽減につながる適切なコーピングをとり、上手に気晴らしをしましょう。

『これをやるぞ!』ではなく『こうしたら、これをやるぞ!』と考える

 目標達成の研究では、何かをしようと思う心の働きを意図と呼んでいます。そして最近では、意図を目標意図と実行意図に分ける考え方が提唱されています。目標意図とは、「~をするぞ」と決心することを指します。新年や新学期に目標意図を形成する人も多いでしょう(しかし、うまくいかないことも多いのは?)。一方で、「~をしたら、~をするぞ」という形(if-thenルールといいます)で形成する意図が実行意図です。この実行意図こそが、目標達成を後押しすることがわかっています。

 授業課題にとりかかろうとするとき、ただ「課題をやるぞ!」と考えるのではなくて、「この動画が終わったら、ノートを用意して資料を読みはじめるぞ!」のように、課題にとりかかるきっかけと、その後に行う具体的な行動を意識しましょう。実行意図を形成しておくことで、きっかけが生じると同時に、頭が自動的に課題にむき、行動が生じやすくなります。

 バーンアウトに注意!

 バーンアウトは燃え尽き症候群とも呼ばれています。高いモチベーションをもって何かをすることを「〇〇に燃える」と表現することがありますが、バーンアウトはその情熱の炎が燃え尽きてしまうような状態です。具体的な症状として、以下の3つが指摘されています。

  • 情緒的消耗感:心も体も、もう疲れきってしまったと感じること
  • 個人的達成感の低下:課題が提出できても「やったぞ!」と思うことができず、「こんなことしても意味ないのにな」、などと思うこと
  • クライアントへの否定的態度:相手に対して敵意を覚えたり、相手をモノのように取り扱ったりすること。※バーンアウトはもともと看護師の間で報告された症状で、クライアントは患者のことを指しています。学生をバーンアウトの主体と考えるときにはクライアントは該当者がいないとも言えますが、課題を出した先生に敵意を抱いたりすることはあるかもしれません。

  こうした兆候が自分に見られたら要注意。完全に燃え尽きる前に、休みをとって回復に努めたり、やることに優先順位をつけたりして、バーンアウトの深刻化を防ぎましょう。バーンアウトになりかけるということは、それまでとてもがんばってきたということでもあるのです。

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  一人で大学の授業にむきあうことは、簡単なことではありません。でも、みなさんと同じように、自宅でがんばって授業課題にとりくんでいる人たちがたくさんいます。みんな『自分はちゃんとできているかな?』とか『なかなかうまくできないなあ』とか『もう疲れちゃったよ』と思いながら、それでも毎日課題にむきあっています。ここでがんばった経験は、自己効力感を高め、くじけない心を作ってくれます。追い込み過ぎは禁物ですが、ちょっとだけがんばって、そして、がんばれた自分を存分にほめてあげてください。

  対面授業がはじまったら、どれだけ大変だったか、という共通の話題で同級生や先輩・後輩と盛り上がることもできるでしょう。必ずやってくるその日を楽しみにして、姿が見えなくても必ずいる仲間と一緒に、時には先生も頼りながら、課題にとりくんでみてください。

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 いよいよ緊急事態宣言が解除されましたね。今まで色々とがまんをしていた分、パーッと発散したい!という気持ちをもっている人も多いことでしょう。友だちと会ったり、遊びに行ったりということを始めている人もいることでしょう。

 久しぶりの自由で心が解放されて、自分の欲望が暴走気味、という人もいるかもしれません。ちょっと待って!そんな中でも意識して生活習慣を整えることが、心のメンテナンスには大切です。今日は生活習慣リズムと心の病(特にうつ病)の関係をお話していきます。実践心理学科は心について探求していくところですが、心と体は私たちが考えているよりも強く結びついているのです。

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 変化に柔軟に対応できる精神的な強さを身につけるためには、実は毎日の生活習慣を整えることがとても重要です。健康的な生活習慣のつみかさねは毎日によいリズムをもたらします。人はそれを土台として、ストレスに立ち向かうことができるのです。逆に、ストレスへの対処の仕方を誤ると、うつ病(※)や依存といった健康ではない習慣につながったり、家族の不和やDVを引き起こす元ともなります。

 ※落ち込んだり気分が暗くなる、といった経験は誰にでもあるものですが、それがずっと長く続き、気分が晴れることがほとんどなくなってしまうのがうつ病という病気です。激しく落ち込んだ気持ちと極端に浮かれた気持ちが交互にやってくる、双極性障害(躁うつ病)というのもあります。うつ病は8人に1人が一生のうちに発病する身近な病気である一方、深刻化すると時には命にもかかわる危険な性質をもっています。ただ、治らない病気ではありませんし、予防することもある程度は可能です。

 以下、睡眠・運動・食事にわけて生活習慣と心との関係をお話していきます。

睡眠

 うつ病と密接に関わる生活習慣として、睡眠があげられます。不眠症状をもつ人がうつ病を発症する確率はそれ以外の人たちよりも高いのです。うつともっとも縁遠いのは、睡眠時間6時間以上8時間未満の人という調査結果も出ています。逆に寝すぎもよくありません。12時間以上寝る人たちもまた、うつの発症率がそれ以外と比べて高いのです。睡眠は、有害刺激への脳の過敏な反応を和らげ、気分を安定させてくれます。たとえ目覚めが悪いとしても、きまった時刻にベッドを出て、日の光を浴び、身体を動かしたり飲食したりすることで、身体のリズムが整いやすくなり、ストレス耐性が向上します。

運動

 よく寝るためには、適度な運動も重要です。運動は気晴らしとして精神的なリフレッシュ感をもたらすだけでなく、運動後のリラックスで疲労がリセットされたり、緊張がゆるみます。難しく言うと、運動は交感神経を緊張させ、その後の疲労は副交感神経を優勢にするのです。運動は食事とも関係します。運動により筋力維持と胃腸の働きが促進され、生活習慣病を予防することができるのです。強い運動である必要はありませんが、意識的に体を動かすことはとても重要です。入浴にも似たような効果があります。

食事

 きまった時間の朝食は腸を動かし、決まった時間に寝起きすることと同様に体内時計のリセットに貢献します。また、人と一緒に食事をとることが、他者とのつながりを維持し、孤独感を和らげます。食事の内容も心と関係しています。繊維質の食品を摂取して便通を整えることで身体ストレス反応のひとつである胃腸の不調をやわらげることができます。また、脳の活動には糖分が不可欠です。とりすぎや急激な血糖値の上昇に気をつけて、健康的な糖分補給を行って脳を活発に動かしましょう。

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 健康的な生活習慣をキープするのは、ときには難しいかもしれません。毎日、絶対に習慣を乱さないように、と固く考える必要はありません。ときどきは乱れてしまうけれど、それ以外の時はだいたい守れている、というペースを保っていけるといいですね。ここ最近、全体的にうまくいかない、という場合も、生活習慣の見直しから始めてみると、案外うまくいくかもしれません

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 いよいよ緊急事態宣言の解除が近づいてきましたね。「不要不急の外出は控えてください」と言われてからもうずいぶんたちますが、みなさんは毎日をどのように過ごしていますか?

 2年生以上のみなさんは、大学での授業だけでなく、サークル活動やアルバイトがなくなって、日常の生活習慣に狂いが生じているのではないでしょうか。そして、緊張し、ストレスをためているのでは。いつもであれば友だちとおしゃべりをしたり、運動をして気分転換ができるのに、それもままなりません。

 新入生のみなさんは、高校の友だちとの別れを十分に惜しむこともできず、せっかく始まった大学生活でも、新しい友だちを作る機会をもてないまま、それでもがんばって、毎日の授業課題にとりくんでいることと思います。

 いろいろな不自由なことについて、コロナのせいだからしかたがない、と頭ではわかっていても、やっぱり気持ちはつらいまま。気持ちの整理をつけようにも、誰かに相談することすら難しい毎日です。知らない間に暴飲暴食をしてしまったり、逆に全く食べなくなったり、ゲームやYouTubeの閲覧をついついやりすぎたり、といったことになっているかもしれません。

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 心理学では、ストレスに対応しようと私たちが意識的にとる様々な行動をグループ分けし、それらをコーピング(対処方略)と呼んでいます。コーピングは以下のように分類できます。

  • 問題解決型コーピング:自分がいま抱えている問題に正面から取り組んで解決しようとする対応のしかた。関連情報を集めたり、人に相談するなど。
  • 情動焦点型コーピング:問題によって生じた辛さや嫌な気分をやわらげることを重視した対応のしかた。友達に話したり、外に出したりして整理・発散するなど。
  • 認知的再評価型コーピング:問題に対するとらえかたや見方をポジティブな方向に変えたり、距離をおいたりするなど、問題のとらえかたを変える対応のしかた。ポジティブシンキングなど。
  • 回避型コーピング:問題から目を背けたり、問題が生じていないように対応するしかた。不安なときには生じやすいが、「どうせやってもだめだからやらない(無気力)」や「何かすると、よくない結果になるに決まってる(絶望感)」という気持ちにつながりやすい 。

 このコロナ禍では、問題解決型や情動焦点型、認知的再評価型のコーピングをとることが難しくなっています。その結果、回避型コーピングが増えてしまい、家ですぐにできてくりかえしやすかったり、その場で簡単に楽しめることを無自覚に選び、それに依存してしまう、ということになってしまいがちです。

  では、どうしたらいいのでしょうか。ここでは、自己効力感というキーワードに注目していきましょう。 

 自己効力感というのは、色々なことを自分がある程度うまくやれている、という感覚のことです。これまで日常生活を大きな問題なく過ごしていた人は、その中で知らない間にこの自己効力感を高めることができていました。しかし、コロナ禍では、自分が問題なく生活できているかが明確ではなくなっているために、不安を感じ、自己効力感が得られにくくなっています。

 こうした状況では、嫌なことは見ない/聞かない/しないといった回避的なコーピングが出現しやすくなってきます。上のリストで上げた無気力や絶望感も自然に湧き出やすくなってきていて、本当は色々なことができるはずなのに、それに気づくことができずに委縮しがちになってしまいます。

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 こんなときには、あえて友だちや家族、仲間とのつながりを確かめることが重要になってきます。オンライン上で友だちと連絡をとってみたり、工夫して健康な方法での気分転換に挑戦してみたり、これまで時間がなくてやり残してきたことに取り組んでみるなどして、新しい生活習慣をつくることを意識してみましょう。それらを通じて、失っていた自己効力感が少しずつ戻ってくるでしょう。

 大丈夫。みなさんにはこの大変な状況を乗り越える力が備わっています。時間がたてば、「あの時は大変だったねえ」と、時には笑ってふりかえることもできるでしょう。

みなさん、こんにちは。実践心理学科です。自宅学習が続いていますが、いかがお過ごしですか?

新入生のみなさんも、在学生のみなさんも、いつもとは違う生活に慣れてきたと思う反面、疲れがたまってきたということもあるかもしれません。ちょっと長くなりますが、実践心理学科の先生が、新型コロナのもたらす身体的・心理的影響についてまとめてくださいました(監修:小川 恵先生)。ぜひ読んでみて下さい。

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新型コロナウィルスによって私たちの生活が大きく変わるより前、私たちの毎日のルーチン(毎日の決まった活動、日課)は、知らないうちに私たちに健康な生活を提供していました。

  • 朝、きまった時間に起きて朝食をとること⇒体内時計をリセット
  • 通学、通勤で体を動かすこと⇒腸を動かしてお通じを整え、深い眠りをもたらす
  • 学校生活で頭や体を使うこと⇒適度な疲労をもたらす
  • ほかの人と話すこと⇒自己効力感を高め、孤独を防ぐ (自己効力感:自分が色々なことを問題なくやれる、という感覚)

このように、私たちが日頃なにげなくやっていたことは、生活習慣にリズムを与え、健康で幸福な生活をもたらしていました。

一方、新型コロナウィルスによって、いま私たちの生活は、大きく変化しています。以下のことはみなさんの身に起きていませんか?

  • 家にこもりきりになって動かず、疲労を感じにくくなっている
  • 疲労を感じないので眠気も生じない。夜更かししてさらに朝寝坊になるという悪循環に陥っている
  • 運動不足と情報被ばく(大量の情報にさらされること)によって眠りが一層浅くなっている
  • 甘い、塩辛い、油ものを好むように味覚が変化している
  • 気分を紛らわせるためにお酒を飲んだりゲームをして長時間過ごしている

このように生活習慣が乱れることで、以下のようなストレス反応が生じることがあります。忘れていた、または考えないようにしていた自分自身がかかえている問題や課題に注意が向き、不安になったりつらい気持ちになることも増えているかもしれません。

  1.    身体症状(睡眠障害・胃腸症状・動悸・易疲労感・頭痛・肩こり)、
  2.    自律神経症状(気持ちが落ち着かない・イライラ・せかせか・怒り、抑うつ)
  3.    精神的反応:急性反応(高揚感・離人感・疎隔感、恐怖感・不安・過敏)
  4.    精神的反応:持続的反応(孤独感・無力感・自責感、考えたくないし、話したくない)

ここまでにあげた反応は、この状況下でたくさんの情報にさらされているときには自然なものです。その中で健康であるためには、自分のメンタルの健康さを自分でチェックし、対処するリソース(知識や行動)を積極的に使うことが重要です。

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 実践心理学科は、このブログを通じてコロナ禍と呼ばれるこの状況に向き合います。そして、様々なことが限られた現状で、健やかに暮らすための心理学的な情報提供を行っていきます。短期集中連載という形をとるので、ぜひ目を通してみてください。

 まずは、上に書いたことが自分に当てはまるかを考え、現在の自分を把握することからはじめましょう。

2019年6月17日(月)の13:00~15:00に、大学院犯罪心理学受講者及び、大橋ゼミの学部生と院生から希望者が大橋靖史教授と共に、千葉県千葉市にある千葉法務少年支援センター(千葉少年鑑別所)へと見学に訪れた。
そこでは、性格検査の実体験、少年鑑別所についての説明、施設案内があり、2時間ではあったものの見るもの聞くものすべてが奥深いものであり貴重な時間となった。

千葉法務少年支援センター(千葉少年鑑別所)

少年鑑別所というものに対して、どこか固く内部が見えないような、きっちりとした暗い閉鎖空間的なイメージを抱いていた。そのため、今回の見学を楽しみにしていた反面、不安と緊張感も持ちながらの参加であった。
しかし、実際に見学してみるとそのイメージは変化した。少年たち自身の特性や背景に向き合い、時間をかけて信頼関係を作っていくあり方がそこには存在していたからである。
また、少年たちが生活をしている空間を見せていただくこともできた。
屋外、屋内ともに運動ができるスペースが設けられており、積極的に体を動かすことで生活のリズムを整えたり、自発的に勉強がしたいという少年たちに授業ができる教室があるなど施設も充実していた。
印象的だったのは施設内に窓が多く設けられており外からの光を積極的に取り入れていたことで、室内が明るくそれまでに抱いていた「暗く閉鎖空間的」というイメージが取り払われた。やることが決まっている時間以外は自分のペースで課題をやることができるなど自律性のある生活があった。
このように、少年たちのありのままの姿をみせ、健全な生活を送ることができる場づくりが考えられており、1人1人と真摯に向き合うことでゆっくりと考えることのできる状態を整えようとする場所となっていた。

地域援助にも力を入れており、心理相談ができる場所として援助体制を築いていた。
他にも研修・講演等もしており、このように地域へ働きかけをすることで非行への理解や地域の支援体制の活性化などにも役に立っていると思われる。

担当:各務えりか 溜久美子

問題から逃げるのは基本的に良くない。

問題の状態が変わってなければストレスの原因は変わらないから。



――思ったよりここの心理の学生さん心理に情熱を注いでいる人が少ない気がするので僕は結構びっくりしてる…面白いなって思うんですけどね!

――でも確かにみんな文系から入ってきちゃったりする子が多い。

――そうなんだよね。

 

うんうん。

 

――だからいざ講義を受けてみてギャップというか。

――まあ確かに理系的な話はある。

――驚いちゃってる部分があるので、そこからみんな躓いちゃってるかなっていうのはあります。

 

うん。そうだよね。やっぱり分析的なところがあるからね。客観的分析とかね。

 

――あと生物の話も多いじゃないですか。

――ああ~~。

――脳の構造とかそういうのって文系の人からすると「別にな」って部分があるんじゃないですかね。

――びっくりしました!脳のことまでやるんだって。神経のこととか。

 

僕も生化学者と一緒に仕事したことあるから。ネズミの脳を破壊したり、薬物注入したりして、迷路を走らせて成績はどうなるかっていう…

 

――うわ、結構…

 

一同:…ははは

 

――怖い研究してるんですね。

――いや~~。

 

脳に薬物を注入するとね、成績が上がったりすることがある。

 

――え、薬物をやると成績が上がる?

 

短い時間だけどね。

 

――あ~~。

 

またすぐにダメになる、ふふ。

 

――あはは

 

心理学そういうふうに理系の人とも一緒にできるみたいなところが僕は面白いなって思うんだけどね。でも確かにね、あるところでダメだって思っちゃうと結構苦痛なところが多いかもしれないよね。

 

――うん。

 

脳の仕組みねえ…。神経心理とか面白いと思うんだけど。

 

――入ったときびっくりしたよね。

――ギャップありましたね。

――これをやるのかって。最終的には面白くなったんですけど。

 

僕はそういうのをやるもんだって思って入ったよ。

 

――やっぱり違うんですね。最初の入りが。

 

うん。僕が学生の頃は臨床心理ほとんどなかったから。ないっていうか心理学の主流から完全に外れたものだったので、それであんまり言わなかったよね。あんまり言っちゃいけない雰囲気が漂ってたし。

 

――やっぱり理系の方が多かったんですかね。当時。

 

う~ん。

 

――両方好きな人が入るんですかね。

 

いや、今考えると、心理学自体が自然科学になろうと無理していたところはあると思うんだよね。実験実習は白衣着なきゃいけない時代だったので。それってほとんど医者とか理系の研究者の真似だったと思うんだよね。そういう自然科学もどきみたいなのがあって、それで昔は文系的なものを低く見ていたんじゃないかな。でも実際には、そういう分野もあれば、そうじゃない分野もあるからこそ心理学は広く問題を扱えるんじゃないかなって思うんだけどね。

 

――やっぱり今の時代って、先生が学生だった時と違ってすごく心理に対して社会が寛容になっているというか…。十何人に一人がパーソナリティー障害なる可能性がある状況じゃないですか。先生が学生のときはそういう患者さんの位置づけって今と違いますか?

 

発達障害とかいたんだろうけどまだ命名はされてなかったので。命名がされていないということはそれは気づかれないないということだから。精神障害の中でもかなりコアな部分だけが臨床の対象になってたということはあるんじゃないかな。さっき言ったように心理学自体が自然科学的なものを指向するのが強かったと思うんだよね、当時はまだ。僕が学生のときは基本的に卒業論文は実験じゃなきゃいけなかったから。質問紙だとちょっとなあ…という感じ。

 

――今はだいたい質問紙ですもんね。

 

うん。当然インタビューとかではダメという時代だったので…。そういう意味で変わってきたと思うし。今、心理学は大きく二つに分かれているところがあって、神経心理学とか進化心理学とかますます自然科学的な心理学、一方で臨床っていうので大きく分かれているかな。大学によっては臨床がないところがあるし、外国なんかだとね。これからまた変わっていくでしょうけれども。

 

――確かに母親が子どもの時障害者の方に対する見方とかが全然違ったと言っていたので、今はすごいと思います。

――昔は精神障害というだけで隔離とかされていたじゃないですか。今はカウンセリングで治していきましょうという感じじゃないですか。昔はそのまま隔離されてしまう…。いつから寛容になってきたんですかね。

 

寛容さだけではなくて精神医学の薬物の治療が進んだっていうのが一番大きいと思うんだ。統合失調症はかなり長期に渡ったりとか治らないっていうのが強かったけれど、最近では適切な薬物が投与されれば状態が良くなったりとか。それを続けることによって社会復帰とか、通院で済む場合も増えてきたんで。それはまあ気分障害、鬱とかにも言えるので。さっきの理系と文系っていう意味では、理系的な薬物の治療が進んできたっていうこと、あとは心理療法でも認知行動療法とかでてきたっていうのが組み合わさってきて。そして自然科学的な薬物療法が進んだってことが、社会復帰とか社会的なことも進み、両者は切り離せないところがあるんじゃないかな。今こうやって録音して細かいやり取りを起こすことができるけれども、以前はできなかった。同じように、技術が変わっていくということは、同時に社会や心理学も変わっていくところがあるので。たぶんこれからも技術が進歩してくと、社会の在り方も変わっていくと思う。どういう人を障がい者と呼ぶかみたいなのもね、変わっていくんじゃないかな。

 

――うーん。なるほど。

――質問なんですけど、ストレス解消とかされてますか?

 

僕はストレスの研究もしていたことがあるんだけど。ストレスは、原因があって、反応が出るっていうので。ストレスの発散っていうのは、ストレスの理論には無くて。

 

――ああ。

 

カラオケに行くっていうああいうのはあんまりよくないとされているんです。

 

――そうなんですか(笑)

――知らなかった(笑)

 

問題からそれてしまうので。

 

――なるほど。

 

ストレスの原因を消さないと。

 

――ああ~。

――根本的な解決にはならないってことですか。

 

そうそう。

 

――みんな行ってますよね(笑)

――間違っているんですね(笑)

 

それによって、同じような不満や悩みを持っている仲間同士で互いに俺も大変だよっていう形で共感しあってストレスが減るっていうのある。サポートしあってっていうのはあるけれど。問題から逃げるのは基本的に良くない。問題の状態が変わらなければストレスの原因は変わらないから。

 

――なるほど。

――じゃあ先生は原因と向き合う感じですか?

 

んー、いや。逃げるときは逃げるけどね(笑)例えば日本の会社は終身雇用なので、今言ったような意味では、我慢して上司が変わるのを待つとかそういうやり方があるんだけど。アメリカの教科書を読むとそういう時は転職しなさいって書いてあるんだよね。転職すればストレッサーが無くなるから。

 

――なるほど。

 

だから社会によって違うんだよね。アメリカの研究がそのまま日本では役立たないということがあるので。僕は、ストレスの原因は何か、これは対処できるのか考えて、対処できるとしたらどう対処すればいいかっていうことを考える。そういう意味ではストレス発散はしない。

 

――びっくりしました。

 

カラオケに行っても解決…

 

――しないですね(笑)カラオケ終わった後に考えちゃいますもんね。

 

うん(笑)それだけだとあんまり意味がないかもしれないね。

 

――一時的なものですね。

――学生の皆さんにも教えてあげたい(笑)

 

うん(笑)

 

――カラオケ行っても意味ないよって(笑)

――ブログに書かなきゃ!(笑)

 

そう、だからアメリカと日本では違うように、その社会の中で対処法って違うと思うんだよね。バイトだったらやめれば済むかもしれないよね。それは一つのやり方だと思うんだよね。大学でも嫌だったらやめるっていうのも一つのやり方かもしれないし。やめないとしたら次どうしていくかっていうのをね。先生とうまくいかないんだったら、先生とうまくいくにはどうしていくのかって考えるのがいいよね。心理学を学ぶとこういうことがわかる(笑)対処法を考えなきゃいけない。よく考えるとスポーツ選手なんかはそうやって解決しているよね。プレッシャーとか多い時にどうするか。逃げるってことはしない。

 

――逃げまっくてるな、そう考えると。

――あはは(笑)

 

ふふふ(笑)逃げきれればもう一つの手かなって思うんだけど。

 

――うん、でもまた選択肢として使ってしまう。

 

達成したかったことができなくなってしまうからね。逃げ続けるとね。だから目先の逃げを重視するのか。

 

――ずっと逃げ続けたツケがいつ回ってくるのかってびくびくしてます(笑)

 

ふふふ(笑)

 

――淑徳の学生にむけて何かメッセージをよろしくお願いします。

 

まず心理学は純粋に面白い分野じゃないかなあと。特に人間に興味がある人にとってはかなり面白い分野なんじゃないかなって思います。それにまだわかってないことも多いので、やっていくと、そういうことを明らかにしていく楽しみ方もできるんじゃないかな。心理的なことで悩んでいる人も、考えるきっかけみたいなものは大学に来てわかるんじゃないかな。結構自分で悩んでるとか、そういうので心理学を学びたいって人も多いよね。仕組みをわかったりとか。ああこんなものかって気が楽になったり。

 

――そうですよね、仕組みがわかったら、案外単純なんだって。それがわかったとき怖がっても仕方なかったのかなって。心理学を学んで楽になった気がします。

 

うんうん。

 

――はい、インタビューありがとうございました!先生がインタビューのトップバッターだったんですが大橋先生のお話しとても勉強になりました。ありがとうございました。

――ありがとうございました!




 

どこかで間違えてしまったのかなと、学び方を…。

 

――では個人的に質問です。先生がなぜ心理学の道に進もうと思ったのか聞いてもよろしいでしょうか

 

心理学ね。僕、高校のときは普通科ではなく理数科にいて、理科系に進もうと思っていたのね。

 

――はい。

 

クラスも全員男性で理学部とかそういうところに行って、生物学をやろうと思ってたんだけど、僕の父親が理系で、生物学をやっても食べていけないぞと言われて…。

 

――うはは。

 

それでもっと食べられない分野が心理学だとは思うんだけれども。

 

――うふふ。

 

親は文系をあまり知らなかったので心理学に反対はしなかったので、心理学に進みました。それで人間科学部というのもあって、そういう分野にいきたいなと高校の後半くらいに思って。ただ大学に行ってからも本当に心理学がいいかどうかわからなくて。入ったのが文学部だったので。文学とかもいろいろ読んだりして、そっちも面白いかなと思ったんだけれども。もともと理系だったので数学も不得意ではなく文学にも興味関心があったので、それが両方合わさった形という意味では心理学は合っていた。実験もできるし、ある一方では人間の心理みたいな、ちょうど文系と理系の中間的なところ。動物実験もやったし、供述調書の分析もやったし、そういう両面ができるところが心理学の面白いところかな。だからそういう意味では数学が苦手な人を見ると、もうちょっとできた方がもっと心理学楽しいのになって。

 

――完全に僕ですねそれ。

――私も。

――統計法とかすごい…。

――苦労してた。

 

自然科学的な考え方を身に着けたほうがより楽しめるのかなと。ただ自然科学的な考えだけだと無味乾燥になるので、僕は今言葉に関心があるんだけど、言葉の意味だけじゃなくて、どういう風に人が話すとか、そういう細部に関心を向けると面白いのかな。あとはやっぱり人間がやるいろいろな行動の細かいところとかに関心を持つのが面白いのかなと。細かく見ていくと人間って気づかないうちにいろいろなことをしているので。本人も気づかないようなところに目を向けるっていうのは面白いことだなっていう。ただ動物実験も楽しかったけどね。ネズミの行動を見てるとなんでここで立ち止まるんだとかね。いろいろ考えながら実験したんだけど、それをどうやって記述するかっていうね。そういうのが面白いと思います。

 

――ありがとうございます。

――成功する秘訣…

 

なに?

 

――めちゃめちゃざっくりだな!!!

――先生たちの努力ってわたしたちからすると貴重なお話しだと思うので。その努力を成功させる秘訣を教えていただきたいなと思って。

 

成功したかどうかっていうのはかなり主観的なものだから…。

 

――確かに(笑)

 

絶対的な成功って言ったらあんまり成功してない気がするんだけど。

 

一同:あははは

 

1つは、例えば英語とか考えてみると、みんな嫌いだっていうんだけど、どこかで間違えてしまったのかなと、学び方を。

 

――うんうん。

 

やっぱり楽しまないと覚えられないので、僕も英語は中学高校とそんなに好きではなかった。さっき言った数学とか理科とかそっちの方が好きだったんだけど、入試でどうしてもやらなくちゃいけないので、やるにはやったんだけどあまり楽しくはなかったんだ。大学で文学部に入ったこともあって周りが帰国子女とか英語の出来る人がいてこれはさすがにやばいって思って、大学1年の夏休みに中学1年の英語から自分でやり直してみて、英語圏の子どもが読むような童話を読んでみたり、中学高校の教科書引っ張りだしてきて暗記するとかしてみて。そうすると大学入るとみんな勉強しないから…。

 

――ふふ。

 

1年の後期とか2年くらいになるともう他の人に追いついたし、英語のペーパーバックも読めるようになったし。そうすると自分が知りたい分野のことを英語で読める、あるいは、まだ日本語に翻訳されてない小説を読むと人に自慢できるし、自分でも面白く読める。あるいは、翻訳の文体よりも英語そのままの方が面白いっていうのに気付いて、そうするとやっぱり面白いなっていう。だから心理学でも英語でも楽しむところまでいかないと楽しくないんじゃないかな。

 

――そう…ですね(笑)

 

やっぱりプロのスポーツ選手でも面白いからプロに行ったところがあると思うんだよね。

 

――うんうん。

 

イチローとか。やっぱり野球が面白いんだと思うんだよね。そういう意味では、せっかく心理学やるなら心理学を面白く楽しむ、学ぶってことを楽しまないとそれがなかなか持続しないのかなって。面白ければ結構持続するんじゃないかな。

 

――確かに。

 

そんな感じがするんだけどね。だからそういう意味で英語は楽しくないんじゃないかなってね。できないと。

 

――あ、でも…楽しくないです。

 

うん、だからどこかで間違っちゃったんじゃないかなと思ってね。あるいは中学高校の勉強で楽しくないっていうのはどっかで間違えちゃったんだろうね。他の教科は楽しめるとこまでいけたので、それほど受験勉強とかすることは苦痛じゃない。っていうのは楽しいから。だから勉強があまり楽しくない人は、楽しくすると意外と楽かもしれない。たぶん就職して仕事しててもそうだと思う。その仕事が楽しいかどうかでだいぶ違うんじゃないかな。

 

――楽しみを見つけるってことですね。

 

そうそう。だから人によっては接客とか楽しいっていう人もいるんだろうし、あるいは営業とかで業績を伸ばすのが楽しいって思う人もいるだろうし。楽しいことで仕事ができたりとか、生活の中でも大きなウエイトを占めればいいんじゃないかな。

 

――そうなんですね。

 

ただそれを成功と呼ぶかどうかだよね。

 

――ふふふ、でもわたしの中でそれは成功です。

 

だから部活動とかでそういう経験をしてる人はいるんじゃないかな。そのスポーツが好きとか、その楽器を演奏するのが好きとか、楽しんでいる…。

 

――確かに部活熱中してる人の方が受験勉強の時に一気にガーってなったりしますよね。

 

うんうん。

 

――確かにハツラツしてる感じはある。

 

だからスポーツへの情熱を勉強の方に持っていく、意外とシフトがしやすいのはどうしたら頑張って楽しむことができるかっていうね。たぶん頑張るのと楽しむのっていうのがセットにならないと頑張れないので、それができるようになる。だからスポーツなんかをやるのはそのコツがわかるんじゃないかな。

 

――なるほど。

 

やったことがない人はそのコツがつかめなくて、苦痛なだけですべてが終わってるんじゃないかな。

 

一同:あははははは

 

――まあそんな感じはします。

 

勉強も嫌々やってたと。スポーツも嫌々だと。すべて嫌々で、ずっと嫌々だと人生も嫌々になっちゃうんじゃないかなと思うんだよね。だからそういう意味では大変だけど、その先に楽しいと経験できたりとか、大変だけど楽しくできるかっていうのがわかれば。金銭的とか社会的とかでは成功しないかもしれないけど人生としては成功なんじゃないかな。

 

――ありがとうございます。

――先生は学生時代部活とかやってたんですか?

 

学生とはいつ…

 

――いつでも!中!高!

 

中学のときはバレー部に。

 

――へえ~~

 

バレー部ではセッターをやってたんだ。

 

――セッター。トス上げる?

 

そう、トス上げる。だけどあんまり身長がなかったので高校に行ってもバレーを続けるのはちょっと、ね。それで高校は卓球に入ったんだけど。でもじきに辞めて。

 

――え~~(笑)

 

そのあとはね、化学部に入ってた。

 

――あ~~

――バケガク?

 

化学部!

 

――ああそういうことか。

 

化学薬品をこう混ぜたりとか…

 

――なるほど。

――爆発させたりとかは…するんですか?

 

同じ学年で爆発させた人はいる。そして大学は早稲田なんだけど。スポーツなんて無理なんだよね。

 

――みんなプロになったりする人達だから。

 

そうそう!もうスポーツはできないから。

 

一同:あははっはは

 

そう、で、絵画!

 

――ああ~いいですね。

 

ただやってみたら自分がそんなに絵がうまくないってことに気づいて

 

――あはは

 

それでもっぱら鑑賞する方に。

 

――あ~~

 

さっきの話でいくと、あんまり部活動では楽しむところまでいってないかもしれない。

 

――ただ美術関係だと結構こだわり出て面白そうな感じなんですけど…

 

いや本当にうまく描けないですよ!

 

――あはは

――いやでも見る方でもなんでも!

 

見る方はね!見る方は面白くって。大学時代に美術の歴史を学んだりして。大学で非常勤で教えてるときに、多摩美術大学で造形心理学を教えたことがある。

 

――そういう学問があるんですね。どんなことを教えるんですか、造形心理学って。

 

物がどう見えるのかっていう話で。そこに、造形心理学のテキストがあって。これをテキストに使ったんだけどね。知覚の心理学や認知心理学っぽい話。それからあとは臨床っぽいもので絵を描いたりする。美術大学の学生だったんで、描画法とかで絵を描いたり、コラージュをつくったり。彼らの話で、あ、話それるんだけど、コラージュはハマるんだよね。

 

――あ~~。

 

すごくいいナイフとか持っててね、すごく集中してやって。あとは描画で人物を描いたりするとうまいんだけど、終わった後に感想を聞くと、すごい面白かったって言うのね。どうして面白かったっていうと大学に入るまで、あるいは大学に入ってからも、彼らは絵を描いたり、コラージュをつくることは勉強や仕事になるので、あるときからどう描いたら人から高い評価を受けるかっていうのでずっと絵を描いてきたと。

 

――うんうん。

 

つまりうまく描くとか、なるべく高い点数が取れるようにという風に描いてきたんだけど。十年ぶりに、人から上手い下手を評価されないで描いたり、コラージュ作ることができて、自分はそういうことがするのが本当は好きだったんだっていうのに改めて気づいたといった感想をもらって面白いなと思ったね。小学校の頃から彼らはやっぱり絵がうまいし、好きな人が多いけれども、、ある時から美術系の大学にいこうと思うと高い点数を取れるような、合格するような絵を描くことをどうしてもトレーニングしないとなかなか受からないんだよね。で、いつしか絵を描くことが苦痛ではないだろうけど。

 

――楽しみじゃなくなっていた?

 

うん。楽しみじゃなくなってきたっていうので。そのときに、久しぶりに楽しかったみたいなことを聞いて、ああ、そうなんだって。面白いなって。

 

――へえ…。

 

確かに受験とか勉強することが競い合いになって、いい点数を取るとかになったんだけど、さっきの話に戻ると、純粋に楽しいって思えるところがあると思うんだよね。だから心理学のレポートを書くのが苦痛だとか、たぶんそれは間違っているんじゃないかなってね。あるいはテストで合格しなきゃいけないっていうのは、変っていうかね。学ぶことが自体が楽しくないと。

 

――確かに。

 

基本的には僕は勉強は楽しいものだと思うんですよね。なかなかそうはいかないんだけどね。

 

一同:あははははは

 

そんなこと言うて、変な人だと思われる。

 

――中学のときはすごい勉強好きでした。

 

うん。それは中学でなんで好きだったのかってね。先生から褒められて好きっていうのもあると思うし、勉強自体が面白いとかね。

 

――うん。

 

面白い方がいいと思うんだよね。さっきも言ったけど仕事もつまんないと思ったらね。

 

――そうですね。

 

お金のためにっていうかね。

 

――バイトもそうですよね。

――確かに!つらいよ!

 

それ自体を楽しくないと。やっぱり人生はプロセスだからね。結果ではないので。プロセス自体楽しまないといけないんじゃないかな。そういう意味ではあんまり楽しくない人もいる感じはする。

 

一同:ははは



特殊な状況の中で、人間がどういうことをやっているのかっていうのを見ることができたっていうのは非常に面白いことだと思います。

 

――今日はよろしくお願いします。まず最初の質問なんですが先生が心理職をやられていて、心理職ならではの楽しかったことや面白かったこと、これまでの発見は何かございますか。

 

心理職として…面白かったこと…。いろいろな分野で心理学が使われるけれども、日ごろなかなか接することの出来ない人たちと、接することができるとか、話を聞くことができることは面白いことだと思うんですよね。

 

――はい

 

例えば僕は大学の学部を出て、そのあと大学院の修士課程に進み、そこで実験心理学をやっていたんだけど、修了後、鑑別という業務をする中で心理職の公務員になって少年鑑別所とかに行ったりして、そこで非行少年や犯罪者の人たちから話を聞くことができた。これはやっぱり普通の仕事だとなかなかできないことだなと思ったんですね。心理職だっていうと、(クライエントが)話してくれたりもするので。そのあと、また大学に戻って研究をするんだけれども、いろいろ研究をしていく中で、今度は犯罪者ではなく、もしかしたら犯罪をやってないかもしれない、冤罪の可能性のある人たちの供述の分析をするようになって、今度は、冤罪が疑われる人と話をするとか、あるいはその人たちが取り調べの場面でどういうやり取りをしていたのかを供述調書や取調べの録音記録を見ることができて、やっぱりこれも普通ではなかなかそういう機会はないですよね。犯罪者もそうだし、冤罪を疑われた人もそうだけれども、人間がある極限っていうのかな…特殊な状況の中で、人間がどういうことをやっているのかを見ることができるっていうのは非常に興味深いことだと思います。

 

――はい、ありがとうございます。話は変わるんですけどもう一つの質問です。先生自身の特殊なこだわりは何かございますか。癖とか…何か…

 

これは研究とか関係なく?

 

――関係なくです!癖になるということはパーソナルな部分に関係するのかなって思って考えたんですけど…ざっくりな質問になってしまいますが…

 

こだわり…こだわりっていうといろいろすべてのことにあるっていうよりも、自分が関心があることにこだわりがあるっていうか…それを突き詰めるってほどでもないけれども、なるべくいろいろ考えて楽しむっていうことはしているのかなとは思います。

 

――なるほど。

 

それは辛いことよりも楽しいこと。例えば楽しい旅行をしようと、旅行についていろいろ考えるとか。美味しいものを食べたいなって思うと、美味しいといわれるものをいろいろ調べてみたり、もっとこういうのが美味しいんではないかと考えたりね。こだわりといえばこだわりかな。

 

――そこは結構みんなこだわるところですよね!

 

たぶん桁違いではないけれども、普通の人よりもかなりこだわってるかもしれないよね。そういえばお二人は何かこだわってることは…?

 

――僕のこだわりは本当に人と会話するときとか、初めて会話するときとか。僕のこだわりというか人生のテーマの中で同性に嫌われたら終わりだと思っています。

――うふふ

 

うんうん

 

――同性に嫌われる人って異性に好かれないなって僕は思ってて、すごく男の子に優しくしちゃうんですよ。だから本当にちょっとこっちなんじゃないかって思われるくらい女子と男子に対して僕は結構関わるときに差があると思います。癖なんですかね。いつのまにかもう優しくしちゃおうって思っちゃうんですよね。なんなんでしょうね。

――え~なんだろうわたしは…こだわり…ん~~~~。

――いっぱいありそうだけどね(笑)

 

あはははは。

 

――え~~~何だろう。あ、でも心理学に全く関係ないんですけど、全然関係ないんですけど…朝は絶対にごはんじゃないと嫌だ。

 

それはこだわりだねえ(笑)

 

――THE・こだわりだねそれは。パンみたいな見た目してるんですけどね。

――パンちょっと苦手なんです。朝はご飯じゃないとシャキッとしない。

――…わかる

――ちょっとくだらないかな?大丈夫かな?

 

あっははは。

 

――いやこだわりですよ、それも。

――そんな感じです。


「体験する」ということ

 

‐‐ 先生の特別なこだわり。仕事の中でもいいんですけど、もっとパーソナルな部分のこだわりでもいいんですけど、何かありますか。

 

まあ仕事なんですけども、治療でもそうだしあるいは臨床の教育でもそうなんだけども、「体験する」っていうこと。五感で感じるっていうことは、大事にしてるつもりですね。ゼミのモットーっていうのがあって、「動いて、感じて、考えよう」。知識を得てからやってみようではなく、まあそれが普通だと思うんだけども、そうすると、頭でっかちになっちゃって、見落としてしまう。大事なものが感じられなくなっちゃうってことがある。「感じる」ってことはやっぱりすごく大事で、心理学って感じることを大事にしなければって思っていて、例えば、これね、ACTのワークで使ったりするんですけども、こっちはアドミッションに買ってもらった市販品なんですけども、こっちは院生が縫ってくれたんですね(お手玉)

 

‐‐ 手作りですか?

 

そう

 

‐‐ すごーい

 

触ってみて

 

一同: 失礼します

 

中に入っているものも違うんです。

 

‐‐ わたし幼稚園くらいの時に、おばあちゃんがあずき?紫いろっぽいやつでお手玉作ってくれたんです。これなかになにが入ってるんだろう気になる(笑)

 

一同  笑い

 

ねっ、触ると結構もう「あれっ」っていって引き込まれちゃって、「あれこれどう違うんだろうとか」そういうことが起きてきますよね。当然それは学生でもクライエントさんでも起きてくるわけなんだけれども、そういうのは実際自分で触って感じてみないと「あー、お手玉でしょ」って

 

‐‐ うん

 

考えだけで、思考だけで判断してしまうと、「なんだこれお手玉じゃん」で終わってしまうんだけども、触ってみると「えっこんな音するんだ」って

 

‐‐ うん

 

‐‐ すごいこれ全然違う音する!(笑)

 

それで触ってみることで、「あー!」って気が付くようなことがあるし、それが人によって違ってるし、感じてもらいかた、そして言葉にしてもらいかたの違いっていうのが本当に千差万別になってくるし、さっき言ってたそのセラピストも一人一人個性があるってことなんだけども、こういうのをどう感じて、あるいはどう体験してもらおうとするかってのも、本当千差万別なんですよね。理論としては、これはマインドフルネスのツールで、お手玉のマインドフルネスっていうエクササイズで、それで、見てみましょう、聞いてみましょう、触ってみましょう、っていうようないくつかの基本的なやり方はあるわけなんだけども、それを実際にやってみると、セラピストの役の人でも、微妙に違うことをやるわけだし、当然相手、実際体験するほうの人も違う体験しますよね。そういうことを一つ一つ積み重ねながら、臨床って覚えていくのかなと思っていて、そのためには道具もある程度こだわることが必要になってくるのかな。

 

‐‐ そうですよね。体で感じて、触れてみて、色々な捉え方を模索してみる

 

うん、だから理論で、言葉で書いてしまうと、それこそ教科書に書いてあるような、これを大事にしましょうとかこれをやってからこうしましょうみたいなことになるんだけども、実際は、やっぱり五感で感じて身体があって生きている。クライエントさんもそうだし僕らもそうだし、それでその人同士がやり取りするわけだからかなり違う体験になっていくんですよね。それを学生に教えていくときに、目に見えるあるいは明らかに体験として記憶に残るような体験をすると、学生の方もわかりやすいというか、実感があるので、そういう実感をとにかく体験してもらおうというようにやっています。

 

‐‐ うん

 

例えば3年のゼミも、特に前期は、二週にいっぺんはエクササイズをやって体験してもらう。もちろん体験しただけだと「なんだったんだろうね」ってことになって、大学のゼミにならないので(笑)それはこういうことだよって、研究の方でおさえてくってこともやってもらうんですけども、まず体験してみようと。つまり体験する前にいろいろ本で読んじゃって、言葉で説明しちゃってから体験すると、自分の枠組みの中でしか体験できなくなっちゃうので

 

‐‐ うん

 

まず自分の感性を信じて、体験してみて、その中でいろいろなうまくいかないこともあるし、疑問もでてくるし、不安に感じることもあるかもしれない。それってなんだろうかって、文献をじっくり読むと、ちょっと違う読み方ができるのかなって。

 

‐‐ なるほど

 

だから頭だけで読まない。身体と頭がちゃんとつながってるような、勉強の仕方、研究の仕方もそうだし、臨床の仕方もそうだし、あともっと言えば生き方もそうなのかなって

 

‐‐ うん

 

まあ実際には学部のゼミ出ても、8割9割の人は民間企業就職するわけですよね。まあ福祉施設にいく人もいるけども。そうすると心理臨床やってるってわけではないような人がかなり多いわけだけども、でも、なんかゼミで、ああいう仲間たちとこんなことやったよなっていう体験がどっかに残ってて、発展していってくれるといいなって思ってますけどね。

 

‐‐ まず体験する

 

‐‐ うん、先に体験してから勉強ってなると、多分興味とかも、普通に最初から教科書開いてみたいなのより、すごい面白く学べそうだなって思いますね。

 

ただし、ある程度枠がないと「何でこんなことやるんだ!」とか

 

‐‐ あははは

 

あと、出されたものですごく不安になっちゃうとか、そういう危険性もありますよね。だからリスクは当然あるので、ある程度の枠の中でやってくっていうことは、相当気を付けてやってますけどね。思わぬ反応をする人もいるので(笑)

 

‐‐ 思わぬ反応(笑)

 

それこそお手玉なんて出したら、いきなり投げつけちゃうなんてことも。幸いまだないですけど(笑)あり得るわけですよね

 

‐‐ あり得ますね(笑)

 

取り合いになっちゃうとかね。これ、投げてもらうってこともやってもらったりするんですよ。一人でいろいろ触ってみようって時は静かにいろいろ感じてみようってことでやってもらってるんだけども、じゃあまず自分で投げてみましょうってことでだと、小さい頃思い出して喜んでやるわけですよね。じゃあ二人でやり取りしてくださいってなると、急に雰囲気が変わってきて、やっぱり落としちゃ悪い、相手が取れるように投げなきゃって、とっても気を遣う人もいるし、あとは同じテンポでずーっとやり続ける人がいたり、一回一回投げ方を変えて、相手が取れるかどうかを楽しむ人もいて、だから5組くらい一緒に並行してやると、全然違うやり方をするわけですよ。しかも周りが見えなくなって二人の世界に入ってしまったりするわけですよね(笑)それで、はいストップって言って、今どうでした?どんな体験しました?っていうのをそれぞれ語ってもらうと、自分と他のペアが随分違うんだなとか、そんなこと感じる人もいるんだとか、わかりますよね。

 

‐‐ そうですよね、一人だけでは気付かないことも多いですよね

 

そうですね。

ゼミの同級生でもいろんな人と、それから先輩やら後輩やらっていろんな人とやってみてると、そこだけでも幅が出ますよね。そういう幅を持ってクライエントさんと関わると、柔軟な対応ができるっていうかな。「僕はこんな風に生きてるんだー!」って、それはとても良い生き方かもしれないんだけども、それだけでいきなりクライエントさんにお会いすると、合う場合にはすごく良いんだけども、当然合わない場合もあるし、合わないと、自分の能力がないんじゃないかって悩んじゃったりするわけだけども、その前にいろいろ幅を広げて、色々な体験を深めていってもらいたいですね。その時に目に見えて何をやったって、わかりやすいというのがうちのゼミの特徴ですかね。

 

‐‐ 日常、仕事以外で、何かこだわりってありますか?

 

こだわり?

 

‐‐そうですね(笑)普段生活している中で。

 

うーんどうでしょうね(笑)。僕はもともとはこだわる方なんですけども、まあ、自分なりに楽しめればいいやって。例えばお酒でいえばワインが好きなんですけど、でもワインってやっぱりきりがなくて、古いものとか貴重なものとかってすごい高かったりして、あと、高級な和牛とこのワインは合うとかってあるわけだけども、あんまりお金かけてっていう感じは僕はなくて、もっと庶民的な感じで、まあ普通に手の届くところで、今日の気分だったらこっちの方が合うだろうなとか、この料理だからこっちが合うよなとか、そういうのはそれなりに楽しめればいいのかなって(笑)

 

一同: (笑い)

 

身の丈で楽しめればいいのかなって。料理も作るんですけども、昔始めたころは割と、例えばシチューが好きなんですけども、じゃあシチューの肉はどういう肉でとか、煮込み方はどんなふうにしてとか、始めたころはそんな感じでこだわってたんですけど、まあ、素人がそうやってこだわっても大した違いはないなって(笑)

 

一同: あははは

 

少し年を重ねるとわかって来たんで、むしろ出会いを大事にするっていうかね、マーケットで、「今日はこのお肉が僕を呼んでる!」とか

 

‐‐ あははは

 

昔は肉の方が好きだったんですけど、最近歳のせいか魚も好きになってきて、新鮮な魚がそろってるスーパーで、今日はどんなのがいるかなって、「あっこいつは僕に食べられたがってる」とか(笑)

 

一同: あはははは

 

そんな感じで、じゃあこれに合うワインはとか、ソースをどうしようかとか、あと、家の子どもたちは割と好き嫌いが多いので、これは子どもは食べないな、じゃあ子どもにはこれにしとくかとか、そこまで組み合わせないといけないので、いろいろ判断しなければいけないことが多いので、まあそれはそれで大変っていえば大変なんだけど、楽しみではある。

 

‐‐ なんか楽しそう(笑)主婦みたいですね(笑)

 

そうですね(笑)

 

‐‐ 魚が僕を呼んでいるってうちのお母さんもよく言います(笑)

 

‐‐ 食へのこだわりは結構あるって感じます

 

食べるって五感で、見て楽しむ、聞いて楽しむ、触って楽しむ、味、香りを楽しむ。香りは好きですね。コーヒー、紅茶、ワインとかその辺は何でもいいっていうんじゃなくてこの店がいいとか、コーヒー屋さんとかでも行きつけになってその店ばっかりとかってこだわったりしますね。紅茶はダージリンが好きなので、今紅茶屋さんいっぱいできてて、いろんなブレンドのものをたくさん出してるんだけども、ダージリンって場所が限られてるから、あの農園のっていうと、それだけで買い占められて、高いんだけどね。まあそれは、コーヒーが普段は好きなんだけども、今は紅茶がいいなって時には千円以上もする紅茶を飲んだりはしてますね。

 

‐‐ へえー

 

まあそういう、さっき言ってた、一つ一つの体験を大事にするってことと、当然それが活きてるわけですから、食事もやっぱり五感ですよね。そしてそれをどんなふうに楽しむか。あと、運動はあまりしないんだけども、歩いたりすることは心がけていて、やっぱり歩いたりすると、体の方もいろんな感じがしてくるし、また歩けば、あそこの花が咲いたなとか、あそこで子どもがこうだなとか、いろいろ感じられるわけじゃないですか。そういうのを一つ一つ大事にしたいなっていうのはありますね。だから、一つのことにこだわってという感じではないかもしれないですね。

 

‐‐ なんかさっきの研究職の話を聞いてる時も、今のこだわりの話を聞いてる時も、千葉先生は柔軟なことを大事にする方だなって思いました。

 

あ、そうですか、ありがとうございます。

 

‐‐ 僕も思いました

 

実はACTでは柔軟性を大事にしていて、そういう話をしてないのに受け止めてもらえたっていうのはすごく嬉しいですね(笑)

 

‐‐ よかったー(笑)

 

‐‐ 今回はありがとうございました

 

こちらこそありがとうございました