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学長メッセージ

子年考

淑徳大学 学長 磯岡 哲也(いそおか てつや)

磯岡 哲也学長 卒業生メッセージ

今年は子年で、これは十干十二支から由来します。十干とは、木・火・土・金・水の五行を、それぞれ陽と陰の気を表す「え」と「と」とに分けたもので、漢字は、申(きのえ)・乙(きのと)-後略-です。これに十二支の子(ね)・丑(うし)-後略-を順に割り当て、甲子(きのえね)・乙丑(きのとうし)と表します。これで十と十二の最小公倍数六十の組み合わせができ、これを十干十二支というのです。

博覧強記で有名な南方熊楠に『十二支考』「鼠に関する民俗と信念」があります。南方は、十二支に動物を割り当てる文化は中国から韓半島や日本に伝わったと考えます。現代でも「子年」でネット検索すれば夥しい数の性格や運勢のサイトに出会えます。共通点は、ネズミの旺盛な生命力・繁殖力のイメージから、「将来食べるのに困らない」「子宝に恵まれる」等です。干支占いは韓国でも盛んです。

古今東西、ネズミは、農産物を食べ伝染病をもたらす害毒とみなされてきました。反面身近な存在で、年配者なら就寝時、ネズミが天井を走る音を聞いた経験を持つ人は少なくないでしょう。若者なら、ミッキーマウスやハムスターのような親しみを感じることでしょう。

南方も、大黒天の絵画にネズミが眷属として描かれていること、仏典にネズミの肯定的な役割が記されていること等を挙げています。たとえば「王舎城の迦蘭陀竹園は無双の勝地で、一切の害虫もなく、もし害虫がこの園に入らば毒心がなくなる。衆生この園に入らば、貪慾、瞋恚、愚痴を発せず」という竹園があり、この「迦蘭陀は山鼠の名なり」とネズミ由来を指摘しております。南方は、他にもいくつかの例を挙げ、ネズミは「全く無益なものでないと判る」と結論づけているのです

子年の福にあやかり、今年も一歩一歩、ともに学んで参りましょう。


大学広報「Together 229号」より

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