学生の想い、卒業生の想いを聞きました!
認知症認定看護師をめざし、
一人ひとりの強みを活かす看護を実践
国立病院機構千葉東病院 勤務
髙橋 真斗さん
看護栄養学部 看護学科 2020年卒
千葉県立千城台高等学校 出身
患者さんからの感謝の言葉を励みに、認知症患者のサポートやリーダー業務も担当
私は現在、千葉第二キャンパスに隣接する千葉東病院で看護師として勤務しています。日々の看護業務はもちろんのこと、認知症患者への日常的なサポートや支援計画の作成や、1年目の後輩のメンタルサポートなども私の担当業務です。
特に力を入れているのが認知症患者に対するサポート業務です。認知症の患者さんは筋力の低下や薬の影響など、さまざまな要因で転倒や転落のリスクが高いとされています。患者さん一人ひとりの様子をしっかりとチェックして予防計画を立てるなど、転倒・転落予防につながる活動に日々注力しています。
3年目からは、看護師リーダーとしてのマネジメント業務も始まりました。大変だと感じることもありますが、患者さんから感謝の言葉をいただけたときは本当に嬉しくモチベーションにもつながっています。
多彩な実習を通して学んだ、「強みを活かす看護」の重要性
私が看護師をめざすようになったのは、高校生の頃。病気で祖父が入院したことがあったのですが、その場にいるだけで何もできないもどかしさを感じました。その悔しい想いから、患者さんを間近で支える看護師という仕事に興味を持つようになりました。
淑徳大学 看護学科を選んだのは、大学のすぐ隣に病院や施設があり、実習や就職活動もしやすい環境にあると感じたからです。実際に、現在勤務している千葉東病院の看護実習にも参加したのですが、実習が終わった後すぐに大学に戻れるので、調べ物やまとめ学修などもスムーズに行うことができました。
その他にもさまざまな実習に参加しましたが、実習を通して気づいた「患者さん一人ひとりの強みを見出し、その強みを活かせるように働きかける」という考え方は、いまでも強く意識しています。人は年齢を重ねるにつれて、どうしてもできなくなることも増えていきます。そこで悔しい想いをする方もいらっしゃるのですが、たとえば折り紙が得意な方であれば「手先が器用」という強みを持っています。その強みが退院につながる大きな一歩になることも十分にあり得るため、「人それぞれが持つ強みを尊重する」という考えを胸に、日々患者さんと向き合っています。
学生時代から関心のあった、認知症看護のエキスパートをめざして
今後の目標は、認知症認定看護師になることです。認知症分野に関心を持った最初のきかっけは、3年次の領域実習。その実習で認知症の患者さんと関わり、自然と認知症の方を支援したいと思うようになりました。その経験もあり、現在の業務でも積極的に認知症患者への支援に取り組んでいるのです。
認知症認定看護師は、通算5年以上の実務経験と内3年以上は認知症分野での実務研修が必要です。まだまだ学びの日々が続きますが、資格取得に向けて精進していきたいと思います。
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