減塩料理教室を開催しました

寒さも穏やかな冬晴れの日に、淑徳大学第二キャンパスで千葉東病院と淑徳大学共同による減塩料理教室が開催されました。この減塩料理教室は年に1回、主に慢性腎臓病の患者さんやご家族の方、地域の方を対象に、ミニ講義と調理実習を通して減塩食に興味を持ってもらい、食事療法を実践するための手助けとなるようにと、千葉東病院の管理栄養士を中心に医師や看護師、淑徳大学栄養学科の教職員や学生が協力して行っています。毎年違う料理を提供していて、9回目となる今回はピザを作りました。

参加者の皆さんが揃ったところで、ミニ講義からスタートです。

千葉東病院内科医の川口先生から減塩の意義について、次に栄養管理室長の内山先生から減塩するための工夫等についてお話いただきました。参加者の方々はメモを取ったり質問したりと、熱心にお話を聞いていらっしゃいました。

ミニ講義が終わると次はお待ちかねの調理実習です。

調理実習を始める前に、だしの試飲を行いました。このだしは昆布と鰹節からとっただしですが、うま味がしっかり出ていてだしだけでもおいしかったです。だしを入れたみそ汁と入れていないみそ汁を飲み比べて、参加者の皆さんも違いにとても驚かれていました。

いよいよメインイベントのピザ作りです。その他にふわ卵豆苗スープ、キャロットラペ、フルーツポンチとフルコースを作りました。ピザは塩分が高いので、塩分制限をされている腎臓病の方はなかなか食べることが出来ない料理ですが、いったいどんなピザが出来るのでしょうか。

奥がシーフード、手前が牛肉のピザです。

栄養学科の学生もはりきって参加者さんのサポートをしていました。

完成したものがこちらです。

 

通常、ピザの塩分は4gですが、具材に生姜やニンニクで味付けしたものを使ったり、野菜をたくさん使うことでこの日のピザの塩分は1.4gに抑えられています。

塩分制限があるので普段なかなかピザを食べられない参加者の方だけでなく、学生や先生方からも「減塩しているとは思えない!」と、とてもおいしそうに食べていました。