第10回 減塩料理教室が開催されました

 

11月23日、秋雨の降るこの日に、淑徳大学第二キャンパスで減塩料理教室が行われました。この教室は、塩分制限の必要がある方やそのご家族、食事制限はないけれど減塩に興味のある方などを対象に、千葉東病院と淑徳大学の桑原教授が共同で年に1回開催しています。学生もスタッフとして参加しています。

毎回参加者の方からご好評を頂いていて、今年でとうとう10回目となりました。そんな記念すべき回をあいにくの雨模様で迎えましたが、足元が悪いのにも関わらず、参加者の皆様が全員出席していただいき、楽しい1日となりました。


最初はミニ講座です。この日の内容は、千葉東病院腎臓内科の川口医師による減塩の大切さ、そして千葉東病院栄養管理室長の内山先生による減塩のポイントの2点です。

どちらも難しそうですが、計量スプーンの使い方や、昆布とかつお節の簡単なだしの取り方の紹介など、参加者の皆様にも楽しく学んでいただけたと思います。


ミニ講座のあとは本日のメインイベントである調理実習です。この日の献立は牛丼、ワカメスープ、小松菜と蟹の甘酢和え、デザートにくず饅頭とオレンジです。どのお料理も、食塩控えめなのにおいしく食べられる工夫が散りばめられています。

 

調理に入る前に、だしの試飲を行いました。ミニ講座でお伝えした、昆布と鰹節のだしです。ここでは①だし汁のみ、②だし汁なしの味噌汁、③だし汁入りの味噌汁、の3種類を飲んでいただきました。皆さんからは「だしだけでもおいしい!」と、驚きの声が聞こえ、だしの大切さを実感されたことと思います。

 

いよいよ調理実習の開始です。皆さんこの教室で初めてお会いした方同士とは思えないほど、和気あいあいとした雰囲気の中で進められました。

千葉東病院の内山先生の丁寧な指示のもと、全員で一斉に調理を行います。

 栄養学科の学生も、参加者の皆様がスムーズに調理が出来るよう、的確なサポートをしてくれたので安全に作業を進められました。

 こちらはくず饅頭を作る様子です。くず粉と砂糖、水を混ぜ合わせ、火にかけたところです。色が透き通るまでゆっくりかき混ぜます。

  

 皆で協力して、こんなにおいしそうな献立が出来上がりました!

今回の献立も食塩相当量だけでなく、たんぱく質が制限されている方にもおいしく召し上がっていただける献立になっています。

牛丼は、減塩のための様々な工夫がされているので、それだけでも十分おいしいのですが、オクラや鰹節、針生姜、刻みのりなどのトッピングをお好みで足すことでより一層おいしい牛丼になりました。

 

 

今回の調理実習はおいしいことは勿論ですが、いつも以上に簡単で、どなたにも身近なお料理だったからか、「家でも作って家族に食べさせたい」という声があちらこちらから聞かれました。また、「来年も参加したい」という方も多く、皆様に楽しんでいただけた教室になりました。

学生も、普段食事制限のある方とお話しする機会が少ないので、よい勉強になった1日でした。

 

来年の減塩教室ではどのような献立になるのでしょうか、今から楽しみです!