健康生活支援論Ⅰで「ナッジ」に関するゲストスピーカー講義を行いました!

みなさんは、「ナッジ」という言葉をご存じでしょうか。

人の意思決定には独特のクセがあることを踏まえて、よくない行動を指導、禁止したりするよりも、環境を整えて本人や社会にとって望ましい行動ができるように「そっと後押しする」という意味です。これを用いた行動変容の手法が、近年注目されており、男性用便器にハエのマークをいれたらトイレのマナーが向上した、放置自転車の多い場所に「ここは自転車捨て場です」と張り紙を貼ったら放置自転車が減った、などの事例が有名です。

看護学科2年生では、健康生活支援論Ⅰの講義において人々の保健活動についての学修を深めます。看護というと、病院等で病気や障害をもつ人々への働きかけを思い浮かべる人が多いと思いますが、病気や障害の予防も看護の重要な役割です。そこで、ゲストスピーカーとして横浜市保健師でNPO法人Policy Garage理事の高橋勇太さんに「ナッジの利いた保健活動とは~人々の健康生活をそっと後押ししよう~」というテーマでお話しをいただきました。

ナッジに関する基本的なお話しを中心に伺いながら、具体的な事例として、市町村から送付される健診案内の例から、「どうしたら健診を多くの人に受けてもらえるか」といった「人の行動をどう考えるか」というテーマを一緒に考えあいました。

学生からは「規制に頼ることなく望ましい行動ができるよう支援することはとても良いことだと思った」「日々の生活の細かなところに組み込まれていることや、環境を少し工夫するだけで人の行動を変えることができると知り興味をもった」「ナッジは、病院などの場でも活用できると思った」など、多くの学びに関する感想や、ナッジを活用した新たなアイディアも聞かれました。

みなさんのまわりにも、「ナッジ」をいかした行動変容に向けた工夫があるかもしれません。見つけてみると面白いかもしれませんね。

図書館では6月30日まで、ナッジに関する書籍展示コーナーを設けています!在学生はぜひ足を運んでください。

 

最後に、学生が考えた講義に関する俳句を三つ掲載します。

  • 変えていく そっと背中を 押す支援
  • 世の中を 変える力を 感じたよ
  • 意思決定 ナッジでそっと 後押しを