若者に多い消費者トラブルを
地域の大学生に知ってもらう

コミュニティ政策学部 コミュニティ政策学科 
梅田 舞佳さん (千葉県立成田国際高等学校 出身)

消費者問題と地域コミュニティ

ワークショップを通して
地域の行政や学生とつながる

グループワークの様子

大学生になってから授業の中で消費者トラブルについて耳にすることが多くなったので、ゼミの一環として知識を増やすことができたらと思い、ワークショップへの参加を決めました。このワークショップは淑徳大学と千葉県の3市が連携し、地域の大学生に消費者問題を考えてもらうために企画されたもので、全4回、それぞれのテーマに造詣が深い講師の方をお招きして行われました。前半の2回は座学で、若者をターゲットにした消費者トラブルや消費者センターの役割などを学び、後半2回はワークショップ形式で、悪質な業者の撃退方法や消費者教育の効果的な方法をについて考えます。消費者トラブルに巻き込まれやすい若い世代の人たちは、こうした問題についてなかなか関心を持ってくれません。SNSでクイズを出題する企画や、YouTubeでの動画配信を企画・立案し、若年層に見てもらえるようなアイデアを出し合いました。最終回には、小中学生、高校生、一般、高齢者の方など、さまざまなターゲットに向けた消費者問題のクイズを、私たち大学生が協力して考案しました。普段の授業と違い、座学で取り入れた知識をグループワークでアウトプットすることができたので、実際に知識をどう活かしていくかというところまで考えることができたと思います。

事前学習

授業で習ってきたことを振り返り、国民生活センターのホームページをチェック。

座学とワークショップを開催

講義に参加し、消費者センターの方と連携しながら大学生たちで被害防止対策を考える。

事後学習

若者向けに消費者トラブルの未然防止策を周知・啓発。

消費者問題を学ぶことで
自分や周りの人々を守ることができる

プレゼンテーションスキルが身につきます

今回のワークショップを通して特に感じたのは、大学生をターゲットにしたトラブルは近年も多発していて、まさに今の自分たちと同じ年代が狙われているにもかかわらず、その事実を張本人である若者が知らないということです。消費者センターの方々も、本当に届けたい人に情報が届いていないことに問題意識をもっていて、若者を守るためには、若者である自分達が動かなくてはいけないのだということを強く感じました。ワークショップに立ち会ってくださった消費者センターの方の指摘でわかったことは、私たちは大学生ならではの視点で提案ができることです。 消費者センターでは、トラブルになった事例をもとに教訓を伝えることが多いそうです。それに対して私たちは「先のことをよく調べないでお金を使うと、将来の自分を苦しめますよ」という、語り口がとても良かったと評価していただきました。若者を守るためには若者が同じ目線で働きかけ、共感を得る必要があると実感しました。自分を守るためにも消費者問題の知識を身につけ、友人や周りの方が困っていたら、こうやって解決できるんじゃない?と具体的なアドバイスができるように、今後もしっかり学んでいきたいです。

あなたのキャンパスライフについて教えてください

淑徳に入ったきっかけと課外活動でがんばっていることは?

警察官をめざして
地域と社会の関わりを学ぶ
淑徳大学が大切にする「福祉マインド」は、警察官をめざすうえで必要な地域のコミュニティの役割や社会との関わり方を学ぶことができると思い入学しました。現在は、高校時代から継続して、ボランティア活動にも力を入れています。淑徳大学はボランティアの募集をたくさん出してくださり、仲介もしてもらえるので、ボランティアが好きな人にとっては絶好の環境が揃っていると思います。最近では、パラスポーツ大会の運営や台風の災害支援などのボランティアに参加して、普段の生活では交流できないような方々と触れ合っています。多くの人との出会いから学びを得て充実した毎日を送っています。また千葉市の学生消防隊に参加し、地域の安全のために尽くしています。

大学の先生や学生の雰囲気は?

いつでも先生が相談にのってくれます

個性的な先生や学生に
たくさん触れ合って学べる場
先生と学生の距離が近く、先生方の研究室前にあるテーブルで学生が勉強をしていると、先生が気さくに話しかけてくれて雑談や相談をすることがよくあります。先生とは本当になんでもフランクに話ができるからこそ、授業だけでなく大学生活を通してつながることができる関係性が築かれていて、そういった部分は淑徳大学ならではだと思います。学生もスポーツやゲーム、読書が好きな人や嫌いな人までさまざまなタイプがいて、個性に溢れています。どんな人でも気が合う人が必ずいるので、安心して過ごすことができると思います。ありのままの自分が受け入れられる環境で、興味のあることをしっかり学べる、有意義な学校生活を送っています。

記事内容は2019年~2021年取材時のものです。