学生の想い、卒業生の想いを聞きました!
すべての子どもに平等に愛情を注ぐ
障がい児施設の保育士をめざす
陽田 衣紀さん
総合福祉学部 教育福祉学科 学校教育コース 3年生(2023年取材時)
千葉県立千葉西高等学校 出身
淑徳の「福祉マインド」に共感し、幼稚園教諭の道へ
幼少の頃、私の憧れは幼稚園の担任の先生でした。いつも笑顔で、みんなとやさしく接してくださる先生が大好きで、「私も将来、幼稚園の先生になりたい」と思っていました。
福祉や特別支援教育に興味を持ったのは、高校生の頃に幼稚園のインターンシップ参加したことがきっかけです。体験内容は、登園から降園までの時間を子どもたちと一緒に過ごすというもの。わくわくした気持ちで臨んだものの、このときに障がいのある子どもに出会い、どのように対応したらよいのか分からず、不本意にも何もできずに1日が終了。「もし、自分に知識があったら、その子が求めていることに対応できたのでは」という想いが募り、大学で本格的に学びたいと考えるようになりました。
淑徳大学を選んだ決め手は、オープンキャンパスで複数回受けた模擬授業でした。参加するたびに違う内容で、毎回とても楽しかったのです。また、利他共生の考え方や福祉マインドにも共感し、「淑徳大学以外は考えられない!」と感じて入学を決意しました。
「保育実習」に不安を覚えていた私が、丁寧な指導で自信が持てた
幼児保育プログラムでは、3年次から「保育実習Ⅰ」が始まります。この実習に対して、初めはとても不安を感じていたのですが、「保育実習指導Ⅰ・Ⅱ」を受けることで、実習に対して前向きに考えられるようになりました。
指導をしてくださるのは、保育・教職課程センターの先生方です。保育現場での体験談や子どもたちへのアプローチ方法のほか、保育日誌の書き方なども丁寧に教えていただくことができました。
また、「こういうケースには、あなたはどう対処しますか?」という質問について、グループでディスカッションする機会もたくさんあります。仲間と多様なテーマで意見を交わすことで、「子どもを想う気持ちは同じでも、さまざまな考え方がある」ことが分かり、私自身の視野も広がりました。
もちろん、絵本の読み聞かせやパネルシアターなどの実技練習も入念に行いました。努力は自信を生み出すことを実感し、自分自身の成長にもつながる体験になったと思います。
4年次では、「保育実習」「幼児教育実習」に全力を注ぎたい
4年次には、2週間にわたって保育園で行われる「保育実習Ⅱ」と、幼稚園で4週間行われる「幼児教育実習」が控えています。ともに実習期間の最後に、指導案立案からすべて自分で担当する責任があり、これまで淑徳大学で学んだスキルを全部出し切ろうと思っています。
また、私は幼稚園教諭免許と保育士資格の取得もめざしており、現時点では障がい者施設に保育士として就職することを将来の目標に考えています。
これまでの学びを通して、保育士資格で就職できる施設は保育所以外にもあることが分かり、将来の選択肢は確実に広がっています。また、実習で障がい者病棟や施設に行くことも多く、「障がいのある人の幸せとは、何か」を深く考えるようになりました。私がたどり着いた答えは、「障がいのある人もの幸せも、私たちの幸せと何も変わらない」ということ。当たり前のことかもしれませんが改めて気づき、より一層、どのような子どもに対しても平等に接し、寄り添うことのできる保育者になりたいという想いが募りました。
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