センパイ!
学生の想い、卒業生の想いを聞きました!

栄養学の専門知識を強みに管理栄養士として地域に貢献したい

内定先 八王子市(管理栄養士)
皆川 遥加さん
看護栄養学部 栄養学科 4年生(2022年取材時)
山形県立新庄北高等学校 出身
皆川 遥加さん01

調理技術と栄養学の知識を修得し実践的な対話スキルも身につけた

公務員になりたいと考えていた私が栄養学科を選んだのは、栄養の知識が公務員として働く際にも役立つのではないかと考えたからです。栄養のスペシャリストである管理栄養士の資格取得をめざし、入学を決めました。
 
1年次は、栄養学の基礎を学ぶのと同時に、調理学実習も開始しました。調理に苦手意識があったのですが、先生方の丁寧な指導のおかげで調理操作の基礎を身につけることができました。
 
2年次になるとますます講義は専門的になっていきました。なかでも印象に残っているのは、栄養教育の重要性や栄養改善対象者への向き合い方を学ぶ「栄養教育論実習」です。授業を通して学んだのは、対象者とのコミュニケーションの重要性。一方的な指導ではなく、対話によって情報を引き出すことで、初めてその人に最適な栄養改善ができるのだと気づきました。
皆川 遥加さん02

100食以上の大量調理に挑みチームワークの重要性を実感

4年間を通して一番印象に残っている授業は、3年次の「給食経営管理論実習」です。この授業は、100食以上の大量調理を計画から調理、評価まで学生主体で進めるというもの。サラダひとつとっても同じ量で盛りつけるのはコツがいる作業で、大量調理の難しさを実感しました。
 
また、作業を円滑に進めるためには、チームワークも重要です。私は、10人の班員をまとめる調理リーダーを担当しました。全体の流れをマネジメントしていたのですが、仲間たちが指示せずとも率先して動いてくれたので、スムーズに進めることができました。各々が責任感を持って自分の役割をこなし、完成した時の達成感は今も忘れられません。

現場経験のある教員の支えもあり栄養士と公務員、2つの試験を突破

3年次の後半からは、管理栄養士の国家試験対策と公務員試験対策に注力しました。省庁での職務経験がある先生がサポートしてくださり、試験勉強に挑みました。その先生からは論文やグループワークのポイントなどの試験対策だけでなく、志望する自治体の特徴や施策なども教えていただけたので、安心して試験に臨むことができました。
 
試験勉強中に「災害時の栄養士の対応」について問われたときは、栄養士と公務員の仕事のつながりを感じたこともありました。災害時、栄養士の任務は被災者のエネルギーを確保することが最優先。人数を把握した上で食糧を確保し、アレルギーや持病の確認など、迅速な対応が求められます。この問いかけを通し、栄養の知識が地域貢献につながっていることを実感することができました。将来公務員として勤務する際も、4年間の授業や実習で学んだ栄養の知識をさまざまな場面で存分に活かしていきたいと思います。