センパイ!
学生の想い、卒業生の想いを聞きました!

脚本執筆、編集業務などに挑戦し実践的に身につけた「表現」の力

内定先 株式会社三洋堂ホールディングス
影山 彩乃さん
人文学部 表現学科 4年生(2022年取材時)
神奈川県立生田高等学校 出身
影山 彩乃さん01

演劇脚本の執筆に挑戦
チームとして動く難しさも実感

幼い頃から読書が好きで、物語を生み出す「表現」自体に興味がありました。淑徳大学の表現学科を知ったのは、高校2年生の時。ゼロからイチを生み出す創作の技法やノウハウを学ぶことができるカリキュラムに魅力を感じ、進学を決めました。

入学後は、1年次からさっそく創作に挑戦しました。なかでも印象に残っているのは、クラス一丸となって一つの演劇を作り上げる「創作表現技法Ⅰ(演技)」の授業です。照明や演出、音響などの役割を分担して取り組むなかで、私は脚本制作を希望。投票で自分の書いた脚本が選ばれた時は本当に嬉しかったです。創作意欲が高まっただけでなく、チームで動くことの難しさやチームワークの大切さも実感。多くの学びを得て、大きく成長することができました。
影山 彩乃さん02

文章表現の専門性を高め、編集の仕事にも挑戦

2年次からは、より文章表現を深めたいと思い文芸表現コースの「文芸作品研究(Ⅰ~Ⅳ)」を中心に履修していました。小説の創作技法や雑誌記事の制作など、幅広い文章表現に触れ、専門性を高めることができました。また、哲学や思想・宗教といった基礎教育科目の授業も多数受講しました。それまで触れてこなかった分野でしたが、授業内容はとても興味深いものでした。こうした他領域で得た知識は、自分の表現の幅を広げるきっかけになったと感じています。
 
3年次から始まるゼミ活動では、板橋区が主催するイベント「絵本のまち板橋&ボローニャ絵本さんぽ」に参加。このイベントに参加しているカフェに取材をし、SNSで発信するという広報活動を、全て学生主導で行いました。私は取材デスクとして、取材アポイントや日程調整などを担当。初めて挑戦することばかりで不安も多かったのですが、実際に編集業務を体験することで、編集という仕事への興味も生まれました。

色彩をテーマに挑んだ卒業制作
就職活動にも活きる「表現力」

卒業制作では、一人の少女を主人公に、その子の過ごした7年間を7色で描くという、色彩をテーマとした短編集の制作に挑戦。色彩心理学を応用し、小説における色の効果や表現方法を模索しながら作品作りに打ち込みました。さらにこの作品には、サブテーマとして「ジェンダー」の要素も取り入れています。女性らしい色と男性らしい色のイメージは、それぞれの人が持っていると思います。そうした色彩とジェンダーの関係性にも焦点を当て、ジェンダーに悩む主人公の心情を描きました。これまでの学んだ知識を存分に発揮し、4年間の集大成となる作品ができたと思います。
 
また、表現学科で学んだ「伝えたいことを明確化し、最も伝わりやすい方法で表現する」というスキルは、就職活動でも大いに活かすことができたと思います。エントリーシートの文章や面接での会話など、就職活動は「伝え方」がとても重要です。多くの場面で、人に「魅力的だ」と感じてもらえるような表現をすることができたのは、これまでの学びがあったからこそ。卒業後に働く書店でも、自分が「売りたい本」をどうすればお客様にとっての「買いたい本」にできるのか、自分の表現力を活かして活躍したいと思います。