センター紹介
本センターは、本学の建学の精神「利他共生の理念と実学教育」を行動化し、その実践を通じて教育と社会貢献に資することを目的とし、本学の「共生(ともいき)」の伝統を基に取り組んできたボランティア活動や地域活動をいっそう推進するために、2023年4月に設立されました。
本センターでは、本学の学生教職員を始め、卒業生、地域住民の人や社会の人など様々な立場の人と、利他共生の精神、生涯にわたり地域社会に貢献するという生き方など、目的意識をともに共有しながら多様な活動や学びを展開できるように運営しています。
センター長挨拶
淑徳大学 地域共生センター長
鈴木 敏彦
淑徳大学地域共生センターは、本学の建学の精神「利他共生の理念と実学教育」を具体的に展開する場として誕生いたしました。現在の地域社会では、淑徳大学が志向する「共生(ともいき)」とは異なり、社会的排除や分断が生じています。
すべての人がその存在を尊重される社会を創るために、私たち一人ひとりは何をすべきでしょうか?
地域共生センターでは、7学部13学科で学ぶ全ての学生の皆さんとその学びを支える教職員、卒業生や地
域の皆さんが、自らを起点として「共生」とは何かを考え、一人ひとりが共生社会の実現に向けた第一歩を踏
み出すための応援の場となることを目指しています。
地域共生活動とは
淑徳大学は、「Together with him.」 という学祖の思いを受け継ぎ、開学以来培われてきた利他共生の精神を礎に、実学教育の伝統のもと支援活動やボランティア活動を行って参りました。
単科大学からスタートした本学の社会参画・社会貢献のかたちは各学部学科の専門領域に合わせて、さまざまに展開されており、支援活動やボランティア活動だけではなく、地域貢献活動やソーシャルビジネスへの参加など活動の幅は無限に広がっています。
建学の理念である「利他共生:他者に生かされ、他者を生かし、共に生きること」と、「生涯にわたり地域社会に貢献する」という「淑徳人」の生き方を体験学習や活動等を通して学び、ふくし文化の醸成に寄与する―その思いを込めて、私たちは令和5年度より、「地域共生センター」をスタートさせ、共生社会の創出につながる活動を「地域共生活動」とすることを掲げました。
地域共生活動MOVIE
本学の全学的な取り組み
地域共生センター ボランティア活動における助成制度について
1.助成制度の目的
より多くの学生が主体的に災害支援をはじめ、幅広いボランティアへの取り組みができるように全学的に支援することを目的とし、学生個人、サークルやゼミ等でボランティアに取り組む場合の活動経費を助成する制度を創設する。
2.活動経費の一部助成の申請資格
- 本学の学生、または本学の学生が主体となって活動するサークルやゼミなどの団体
- 活動報告書の提出ができる方
3.活動経費助成の申請対象となる活動内容
A. 被災した地域の災害支援活動 助成内容と申請について
活動経費助成の申請対象となる活動内容
被災した地域の災害支援活動で、以下の1から3のいずれかにあてはまるもの
- 自治体や住民組織、社会福祉法人、NPO等と協働して行うボランティア活動で淑徳大学地域共生センターが認める活動
- 本学の学生が主体となって活動する取り組み
- その他淑徳大学地域共生センターが認める活動
助成内容
- 1回のボランティア活動に支出した交通費相当分(1人あたり3,000円を上限)を支給する。
※1 交通費とは,ボランティア活動を行う場所との公共交通機関の往復運賃とする。
※2 申請者の主とする通学キャンパスの最寄り駅を出発・帰着点として交通費を算出する。
- 同一学生が同一年度内に受給できる助成の回数は、原則として3回までとする。
(申請者多数の場合は、助成対象期間でも応募を締め切る場合があります。)
※学部、学科、ゼミ単位でボランティアツアーを企画する場合はセンターまで事前にご相談いただければ、別途対応させていただきます。
申請方法
≪活動前≫ ■必要書類は以下またはS-Naviからダウンロードして記入すること。
STEP.2 |
STEP.1で提出された書類を、各キャンパス当該責任者が確認し、淑徳大学地域共生センターに報告します。その後センターにて協議し、助成対象予定者を決定します。
- 申請は活動前に行ってください。手続き状況によりボランティア活動後の支給となる場合があります。
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STEP.5 |
参加者は、活動終了後2週間以内に、以下の「ボランティア活動報告フォーム」にて入力し送信してください。
- 以下およびSTEP.4報告書内の「感想」等を、大学HP、または活動報告等で紹介する場合があります。
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ボランティア保険について
ボランティア活動の前に、必ず「ボランティア保険」に加入してください。
【災害ボランティアに参加する場合】
「ボランティア保険(天災コース)」は最寄りの社会福祉協議会が運営するボランティアセンターで加入できます。
※ボランティア保険の加入費用は自己負担です。(目安:500円)
B. 新型コロナ感染拡大に伴うボランティア活動 助成内容と申請について
活動経費助成の申請対象となる活動内容
- 自治体や住民組織、社会福祉法人、NPO等と協働して行うボランティア活動で淑徳大学地域共生センターが認める活動
- 本学の学生が主体となって活動する取り組み
- その他淑徳大学地域共生センターが認める活動
新型コロナ感染拡大に伴うボランティア活動の助成内容
- ボランティア活動経費の4分の3相当額を支給する。(上限額10万円まで)
・助成件数:年間5件まで
(助成件数が上限に達した場合は、助成対象期間でも応募を締め切る場合があります。)
- 学部、学科、ゼミ単位で企画する場合はセンターまで事前にご相談いただければ、別途対応させていただきます。
申請方法について
≪活動前≫ ■必要書類は以下または S-Naviからダウンロードして記入すること。
STEP.2 |
STEP.1で提出された書類を、各キャンパス担当者が確認し、淑徳大学地域共生センターに報告します。その後センターにて協議し、助成対象活動を決定します。 |
STEP.3 |
センターから、申請代表者に助成の採否を連絡します。(申請から10日前後) |
STEP.4
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活動経費見積書【様式3】を提出いただき、助成額を内定し、内定額の8割を支給します。(千円単位で切り上げ) 支給方法の詳細は、別途お知らせします。 |
STEP.6 |
活動終了後2週間以内に、代表者は以下の書類を各キャンパス窓口に提出してください。
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STEP.7 |
STEP.6の収支報告書により、STEP.4の支給額との差額を計算し、支給(精算)します。(千円単位で切り上げ) |
STEP.8 |
参加者は、活動終了後2週間以内に、以下の「ボランティア活動報告フォーム」にて入力し送信してください。
- 以下およびSTEP.6報告書内の「感想」等を、大学HP、または活動報告等で紹介する場合があります。
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■学習支援ボランティア(2泊3日)
■スタディツアー(2泊3日)
■パネルシアターキャラバン(2泊3日)
■淑徳大学東日本大震災支援活動経過報告書
■淑徳大学東日本大震災復興10年TOMOIKI企画
学習支援ボランティア(2泊3日)
この学習支援ボランティアは、東日本大震災以降、淑徳大学と交流が続いている宮城県石巻市立雄勝中学校の生徒たちの夏休みの学習を支援することを目的として実施しています。被災の現実と復興の現状を人々にふれて、本学の建学の精神である「利他共生」の意味と「私たちに何ができるか」を体験的に学びます。
スタディツアー(2泊3日)
このスタディツアーは、3.11を風化させることのないよう現地に赴き、被災された方々のお話を直接伺って交流することにより、「いまできることは何か」を考え支援につなげていくことを目的としています。
パネルシアターキャラバン(2泊3日)
淑徳発祥の「パネルシアター」を担いで、被災地の保育所や高齢者施設の巡回を毎年行っています。パネルシアターを通して多くの笑顔が花開くように広がることを願いながら続けています。
淑徳大学東日本大震災支援活動経過報告書
発災当初より、宮城県石巻市雄勝町を中心に支援活動を続けてきました。今後も変わらず、継続的な支援活動を行ってまいります。
また、発災後の2年間を一旦の区切りとした「淑徳大学東日本大震災支援活動経過報告書」の発行も行い、その報告書を、電子ブックにてご覧いただけます。
淑徳大学東日本大震災復興10年TOMOIKI企画
本学は「できることをいまここから」をスローガンに、東日本大震災の復興支援活動を共生と実学の精神のもと、本学ならではの活動を続けています。
震災から10年を迎えるにあたり、多方面からのご支援とご協力に感謝するとともに、震災を通して得られた経験や学びを社会に広く発信していくことを目的とし、「東日本大震災復興10年TOMOIKI企画」を実施しました。
令和元年台風第15号および第19号は、大学が所在する千葉県、東京都、埼玉県他広域に大きな被害をもたらしました。淑徳大学では、発災直後より在学生、同窓生の被害状況の把握と対応を進めました。
また、地域支援ボランティアセンターでは、在学生、教職員に「被災地の方々と共にありたい」というメッセージを配信、共有を図りつつ、現地の状況把握をすすめました。
市町村に設置される「災害ボランティアセンター」や千葉県社会福祉協議会と調整のうえ、受け入れ可能な地域にいち早く向かうことができるよう、移動にはスクールバスも活用し、学生、教職員のチームによる災害ボランティア活動に取り組みました。
活動内容は、農家のビニールハウスの解体作業、民家の後片付け、泥かき作業が主でしたが、学生、教職員共に熱心に災害支援活動を行う中で、台風によって被災した現地の状況を直に感じると共に、現地の方々に直接お話を伺うことができ、貴重な経験となりました。3地域、5回、延べ56人の学生・教職員が現地に向かいました。
各キャンパスの取り組み
■白旗七夕まつり(例年、7月上旬に開催)
■ドリームナイト・アット・ザ・ズー(例年、8月下旬に開催)
■令和元年台風15号被災地支援活動
白旗七夕まつり(例年、7月上旬に開催)
白旗七夕まつりは、千葉キャンパス近郊の千葉市中央区白旗地区で開催されている地域のお祭りです。白旗町内会、白旗商店会、淑徳大学の3者が実行委員会を組織し、共同で企画・運営しています。
ドリームナイト・アット・ザ・ズー(例年、8月下旬に開催)
ドリームナイト・アット・ザ・ズーは、障がいのある子どもたちとそのご家族を閉園中(休園中)の動物園に無料で招待し、気兼ねなく楽しいひとときを過ごしてもらうことを目的として、毎年開催されている国際的な取り組みです。千葉市動物公園では2010年の開始以来、淑徳大学も運営に携わっており、千葉キャンパスで特別支援教育を学ぶ学生が実行委員として参画しています。
令和元年台風15号被災地支援活動
千葉県を中心に各地に甚大な被害をもたらした令和元年台風15号(令和元年房総半島台風)によって被災した千葉キャンパス近隣の復興支援に取り組みました。例えば、千葉キャンパスと近接する「大巌寺」における境内に散乱する倒木や樹木の枝葉の片づけや、近隣の「生実池」、「生実神社」の境内において、倒木などの片づけを行ったほか、千葉市内の3地区で破損した屋根瓦の撤去作業、倒壊した樹木や災害ゴミの撤去作業などを千葉ボランティアセンターと一緒に活動しました。また、地域支援ボランティアセンター学生常任支援員と日本赤十字青年奉仕団淑徳分団員の協働により、義援金の募集を行いました。
■松ケ丘中学校地区育成行事「子ども食堂」ボランティア
■千葉市松が丘地域オレンジカフェ(1回/月:第一土曜日)
松ケ丘中学校地区育成行事「子ども食堂」ボランティア
松ケ丘中学校区における「子ども食堂」事業は2017年8月にスタートし、休日に自宅で孤食せざるを得ない松ケ丘、仁戸名小学校の1~6年生を対象として実施しています。1年に6回程度、隔月の土曜日に実施され、食事は予約制となっています。広報及び予約事務、食材料の調達、経理事務は松ケ丘の育成委員会が担当し、献立作成、調理作業手順書の作成、食材発注量の計算、食育活動の一環として「ぬり絵リーフレット」の作成、当日の調理作業を学生ボランティアが行っています。自分たちで立案した献立を調理提供し、利用者の生の声を聴く、実務に直結したボランティア活動で栄養・献立管理や食育活動を学修する素晴らしい機会となっています。
千葉市松が丘地域オレンジカフェ(1回/月:第一土曜日)
千葉市仁戸名地区と淑徳大学が共同で経営しているオレンジカフェは、軽度認知症もしくはその不安がある人やその家族が人々との交流を通して認知症の理解を深め、不安や悩みを相談することで安心して暮らすことを目的として開催されています。
オレンジカフェにボランティアとして参加している学生や教員は、美味しいコーヒーやお茶でお菓子をつまみながら語らいの時間と季節に応じた七夕飾りやクリスマスソングの合唱など季節に応じたイベントを提供しています。オレンジカフェの時間は、参加者の方々の「ここに来れば誰かに会える」という嬉しそう笑顔だけではなく、ボランティアにとっても笑顔になれ元気になれる貴重なものとなっています。今後もオレンジカフェが参加者や地域の方の居場所になるよう活動していきます。
■淑徳子育て支援プログラム
■わくわくあそび隊
■子育て支援ルームぴよぴよ
淑徳子育て支援プログラム
このプログラムは、主に2年生幼児教育コースの学生を対象に行っています。子育て支援ルームや児童館へ出向き0∼2歳の乳幼児親子と触れ合ったり、キャンパスに保育園の子どもたちを招き一緒に遊んだりしています。学生はパネルシアターやペープサートなどの練習を重ね、子どもたちの前で発表し実際に現場で体験することで、良かった点や反省点を感じ、今後の意欲に繋げています。
わくわくあそび隊
この活動は、学年関係なく参加できるボランティアです。幼児教育コースの学生は、前期に淑徳子育て支援プログラムで、子どもと触れ合う機会があり後期になると、わくわくあそび隊として、様々な場所での公演活動が始まります。児童館で絵本やペープサート、パネルシアター、ミニ運動会の開催に参加し多くの子どもと関わることで反省と成長を繰り返し、学びを深めています。
子育て支援ルームぴよぴよ
この活動は、大学内に子育て支援ルームを作り、0歳児対象の「ベビーマッサージ」や1~3歳児対象の「あそびの会」などを開催しています。12月にはクリスマス会を開き1∼3歳の乳幼児親子を招いて、手遊びや工作を一緒に行ったり、パネルシアターを披露したりと様々な内容で子どもたちを楽しませました。保護者の方からも「子どもの成長についてのお話を聞くことができた。」「とにかく子どもたちがかわいかったです!」との喜びの声をいただいております。
■学習支援ボランティア(板橋区)
■地域イベントへのスタッフ参加
■長野県での史料レスキュー活動
学習支援ボランティア(板橋区)
板橋区教育委員会と連携して区内の小学校・中学校で授業や部活動などの補助を行う学習支援のボランティア活動を行っています。大学内で行われる説明会に参加したうえで活動参加を希望する学生は板橋区教育委員会へ事前登録の手続きを行い、曜日・時間帯・活動内容・場所などの希望条件に合う学校で活動します。
地域イベントへのスタッフ参加
短期大学部と人文学部が学ぶ東京キャンパスでは、学生の強みをいかしてイベントスタッフとして参加するボランティアも行っています。ほほえみの会(板橋区ダウン症児・者親の会)とのスポーツ交流は2013年から継続しているもので、体力のある学生と身体を動かし楽しめる機会を希望されていたことから、短期大学部と合同で学内アリーナ(体育館)にて開催しています。このほか授業で演劇を学んでいる表現学科の学生を中心に、2019年6月には板橋フォーラム実行委員会主催「子ども食堂 状況(調査)報告・提案発表会」の司会、2020年2月の「ピース・フェスティバル"いたばし"~パレスチナに学ぶ平和のつくりかた~」の市民劇出演にも参加しています。
長野県での史料レスキュー活動
2019年10月に台風19号による甚大な浸水被害に見舞われた長野県では、人的な被害だけではなく、古文書や古写真といった貴重な文化財資料も罹災しました。文化財保全を管理する長野市立博物館では水に濡れた資料の修復を行うボランティア活動が行われ、当日は、まず千曲川の決壊地点や被災地域を見学して地域の実態を理解したうえで、長野市立博物館に集められた文書を脱水する作業を行いました。水に浸かり泥で汚れてしまった資料を1枚ずつ処置する地道な作業で、このような史料レスキュー活動は大規模水害が発生するごとに必要となり、活動も長期に渡ります。
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