人文学部 歴史学科

フィールドワーク

板橋をあるく歴史学

キャンパスがある板橋区は、歴史を学ぶ素材に恵まれています。中世の板碑と呼ばれる石の供養塔が多く残り、近世には中山道の宿場町として栄えました。図書館や公文書館には、板橋の歴史に関する本や論文が多くあります。それらを学んだうえで、実際に地図を片手に街へ出て歴史に触れます。
それにより、新たな史実を発見できることがあります。知られていなかった板碑の発見、誰も読んだことのない史料の解読。地域の学びを通じて、「新発見」の喜びが味わえます。
板橋をあるく歴史学1
板碑の拓本採取(前野町東熊野神社)

ホンモノの「古文書」から描出する歴史像

板橋区立郷土資料館でのフィールドワークでは、同館に寄託されている「古文書」を実際に触れ、その内容を読み解くことで、くずし字の読解力を高めます。
さらにゼミ合宿では石川県總持寺祖院に保管されている未整理の古文書を整理・調査します。未知の古文書を扱うことで、新しい歴史的事実の発掘をすることができます。
田中ゼミ曹洞宗大本山総持寺祖院1

東京で体感する「アジアに生きる人々の歴史」

東洋史のフィールドワークでは東京にいながら「アジア」を体験します。学外の東洋文化研究所では拓本や音声資料、書籍などから「アジアの歴史」を体感します。
さらに、朝鮮半島の渡来人が東国を開発した痕跡を探しに、神奈川県・大磯の高麗山や埼玉県・高麗川などに足を延ばします。
東京で体感する「アジアに生きる人々の歴史」

モノから歴史を読み解く

歴史学科では、考古資料を活用した、モノから探る歴史の授業もあります。「考古学実習」では、本学に寄贈された考古資料を教材として、考古学の基礎的な調査の方法を学びます。
実測図の作成や拓本の採り方に始まり、発掘調査報告書の作成を想定して写真撮影の方法や図面トレースなども学びます。
モノから歴史を読み解く

海外で歴史を探る

教員の調査に同行して、海外に行くこともあります。これまで、モンゴルやベトナムでの調査に学生が参加しました。モンゴルでは草原に残る遺跡を発掘し、宮殿の跡や埋葬施設の調査を行いました。
その成果を自分の研究
テーマにし、卒業論文にした学生もいます。ベトナムの調査では博物館に収蔵されている出土銭の調査に参加しました。海外での調査は、歴史学だけでなく現地の生活習慣に触れることで、見聞を広める機会になっています。
海外で歴史を探る