センパイ!
学生の想い、卒業生の想いを聞きました!

食事を通じて人々の健康を支える理想の管理栄養士をめざして

内定先 医療法人社団 千葉いずみ会 泉中央病院
片岡 美月さん
看護栄養学部 栄養学科 4年生(2022年取材時)
千葉県立土気高等学校 出身
片岡 美月さん01

栄養学の基礎から学び年次ごとにステップアップ

子どもの頃から家庭や学校で、食事は生きる上で必要不可欠なことだと学び、食に興味を持ちました。なぜ食事が大切なのか。また、どのような仕組みで生きる力に変わっていくのか。疑問がふくらみ、より深く学びたいと思うようになりました。
 
入学後は、人体や栄養などの基礎知識を座学で学び、実習では調理の基礎を身につけました。また、「微生物学実験」では身の回りにある細菌を顕微鏡で観察し、自分たちの手指にもたくさんの細菌が付着していることにも驚きました。観察した後は細菌をスケッチし、その種類を調べたことが印象に残っています。
 
続く2年次は実験と実習の割合が増えました。食品中に含まれる着色料や保存料などの添加物や、野菜に含まれるビタミンやミネラルの定量実験をし、そこから得られるデータの分析方法なども学修。さらに、「栄養教育論実習」では、さまざまなバックグラウンドのある対象者の事例をもとに課題点と改善策を検討しました。ライフステージやライフスタイルによって適切な指導方法が異なることが理解でき、管理栄養士の役割も明確になりました。
片岡 美月さん02

実践的な臨地実習を重ねて将来の方向性を見極めていく

3年次は卒業後に管理栄養士として活躍するための知識を定着させるフェーズで、臨地実習も増えていきます。「公衆栄養学臨地実習」では、保健所で衛生管理に関する講座を受けるほか、保健センター乳幼児健診の様子を見学。また、「給食管理臨地実習」では病院で栄養指導の現場に立ち会うなど、貴重な時間を過ごすことができました。
 
これらの学びを経て、4年次に入ると学びの中心は卒業研究になります。私が研究しているのは、食後の血糖値上昇を抑制するといわれている「難消化性デキストリン」について。これは、多くの特定保健用食品(トクホ)に採用され、機能性表示食品の素材として着目されている成分。摂取したあとの血糖値の変化を、論文調査を中心に分析してまとめています。

幅広い現場で必要となる管理栄養士の大事な役割

将来の目標は、管理栄養士の資格を取得して、食事を通じて人々の健康を支援すること。そのためには、対象者となる患者さんや従業員、一人ひとりに対して分かりやすく栄養指導をすることが欠かせません。また、食事の時間が楽しくなるような献立作成にも携わりたい。そんな理想の未来に向かって、現在は国家試験のための勉強に注力しています。
 
管理栄養士は医療や福祉関連の施設だけではなく、一般企業などでも活躍できる職業です。また、就職先の業種・分野ごとに専門的な役割があり、どの現場でも管理栄養士の活躍が求められています。
 
淑徳大学では、さまざまな分野で活躍する管理栄養士の現場にふれることができます。入学をお待ちしています。