センパイ!
学生の想い、卒業生の想いを聞きました!

授業の技術を磨いて生徒の心に響く授業づくりを

板橋区立板橋第五中学校 勤務
澤田 星輝さん
人文学部 歴史学科 2018年卒
東京都立葛飾野高等学校 出身
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「授業力」を武器に生徒たちの成長に寄り添う

私は現在、板橋区の中学校で社会科教諭として勤務しています。授業のほかにも、1学年の担任として生徒指導を行ったり、野球部の顧問を務めたり、さらにはGIGAスクール構想委員として生徒が使用するPCの運用方法を計画したりと、業務は多岐にわたります。忙しい日々ではありますが、毎日生徒と向き合い、間近でその成長を見て取ることができるのは、教員のやりがいだと感じています。

私が教員として何より大切にしているスキルは「授業力」です。授業が面白くなければ生徒からの信頼を得られず、生徒指導や部活動指導などの業務もうまくいきません。淑徳大学で学んだ専門知識と、4年間を通して高めた「授業力」を武器に、日々実力ある教員をめざして精進しています。
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授業に向き合う姿勢を養う「教職サークル師道塾」を発足

淑徳大学 人文学部 歴史学科には、少人数で歴史に関する学びを深めることができる環境に魅力を感じ、一期生として入学。授業で歴史を研究する面白さを実感しながら教員になるという夢を見つけ、教員免許取得に向けて奔走する日々を送りました。

そんななか、教員を目指す仲間たちと一緒に立ち上げたのが「教職サークル師道塾」です。師道塾は、教育実習や将来の教育現場で生きる「授業力」を養うためにと、学生同士で模擬授業を実施するサークルです。高校教諭としての実務経験がある教授の指導のもと、板書計画や生徒との対話スキルを学び、模擬授業を行うことで実践力を磨いていきました。実力を身につけ挑んだ教育実習では、授業に向き合う姿勢を評価され、4日目から授業を全て任せてもらえるほどになりました。師道塾での学びがあったからこそ、指導教員の信頼を得ることができたのは本当に嬉しかったです。

学習指導要領の改訂やICTの活用など、変化の激しい教育現場。師道塾で培った「授業力」は、そのなかでも変わらない軸として、教員として働く私の基盤となっています。

生徒から授業に興味を持ってもらい生きる力を身につけて欲しい

今後の目標は、「より面白くて人生に生かせる授業を行う」こと。社会科は暗記科目だと言われていますが、私は、人生において必要な考え方や視点を養う教科だと思っています。教科書で日本や世界の知識に触れ、問題を見つけたり、その解決法を見出したりする力を、授業を通して身につけてほしいと考えています。

そのためにはまず興味を持ってもらうことが大切です。たとえば、地理を学ぶ単元では、九州地方を舞台に、地形や特産品を理解した上で旅行ツアーを作ったり、新たな特産品を考えてみたりする授業を行いました。こうした授業を通し、地理はもちろん、観光や食など、何か一つでも生徒たちが興味を持ち、さらにそれが将来の仕事を考えるきっかけになれば嬉しいです。これからも、授業力を生かし、生徒たちの人生の道しるべとなるような授業づくりを心掛けていきたいです。