学生の想い、卒業生の想いを聞きました!
行政のソーシャルワーカーとして
生活保護世帯を支援に繋ぎたい
八千代市役所 内定
総合福祉学部 社会福祉学科 福祉専門職専修 4年生(2024年取材当時)
千葉県立東金高等学校 出身
特別支援学級との関わりから福祉を志す
この春から八千代市役所に勤務して、行政の立場から支援を必要とする方々と関係機関を繋ぐソーシャルワーカーを目指します。福祉に関わる仕事に就きたいと思ったのは、小学校と中学校で特別支援学級の同級生たちと関わりがあったことと、学習障害のある近親者がいて、障がい者の支援について興味を持ったからです。大学進学に際しては、社会福祉学における実践的な教育の歴史と実績があり、多くの人材を輩出している淑徳大学に魅力を感じて志望しました。福祉分野の専門性を高めるために、社会福祉士の国家資格取得を目指せるコースを選択して、希望通り入学できました。入学当初はコロナ渦でほとんどの授業がオンラインになりましたが、対面で実習を行う機会に同じ目標を持つ友人たちとの関係を深めて、楽しい4年間を過ごせたと思っています。
福祉の現場が直面している厳しい現実を知る
1年次の後期から実習で特別養護老人ホームなど福祉の現場に行き、体験から多くを学ぶことができました。施設職員の方に、入居している高齢者が“できること”に注目し、“持っている力を引き出す”ために一人ひとりに合わせたコミュニケーションの大切さを教えていただいたのは、大きな収穫でした。最も印象に残っている授業は、3年次の夏には、千葉市若葉保健福祉センター(福祉事務所)で行われた24日間にわたる相談援助実習です。地域の住民が抱える問題に対して、センターが支援しても結果に繋がらない現実を知りました。そうした状況でも、諦めずに取り組むソーシャルワーカーの姿を見て感銘を受けたことが、将来の進路決定に大きく影響することになったのです。
公務員試験の面接で役立った現場の実習体験
入学当初は福祉職の公務員を志望していましたが、「貧困に対する支援」という授業で生活保護制度に興味を持ったことから、行政の職員としてソーシャルワークに携わりたいという思いが強くなりました。その後、実習で福祉事務所の現場を体験して、気持ちが固まりました。福祉事務所で学んだことは私の大きな財産であり、公務員試験の面接で「こういう大変な仕事もあるが大丈夫か?」「支援を拒む対象者に対してどのように支援を行うか?」といった質問に対して、経験に基づいて回答することができました。生活保護世帯は経済的に困窮しているだけでなく、障がいや高齢に伴う心身の脆弱化、子どもに関する問題なども抱えています。複合化した問題を総合的に把握して、必要に応じて最適な関係機関に繋ぐことのできるソーシャルワーカーを目指します。
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