センパイ!
学生の想い、卒業生の想いを聞きました!

食事を摂るのが困難な人に
食べる楽しさを味わってほしい

IMSグループ(介護老人保健施設) 内定

看護栄養学部 栄養学科 4年生(2024年取材当時)
千葉県立検見川高等学校 出身
板垣日向さん1920×860

資格を取得して大好きな食に関わりたい


高校生の時に病院のインターンシップに参加して、摂食嚥下障害という疾患があることを知り、詳しく調べるうちに管理栄養士という仕事に興味を持ちました。もともと食べることが大好きで、将来は何か資格を取得して食に関わる仕事に就けたらいいなと考えていました。管理栄養士の資格を取得できる大学を探す中で淑徳大学に出会ったのです。基礎的な栄養学の知識から食べ物や加工品の成分、人体の構造や部生物まで、栄養学科で学ぶことは想像した以上に幅広い分野にわたっていました。食品中の栄養素を比較する授業では、実験道具の使い方や成分含有率の計算なども含めて、本格的な化学実験を行います。理系の勉強は苦手でしたが、脂肪酸の構造や食品の香気成分などを習ううちに、少しずつ面白さを感じられるようになりました。

生活のワンシーンのような実証の面白さ

調理実習を始めたばかりの頃、塩分濃度の計算がうまくできずに、みそ汁の塩分濃度が海水よりも高くなってしまいました。普段の食事で塩分濃度を意識するようになったのは、その失敗がきっかけです。1年次の実習で楽しかったのは、クリスマスメニューの献立を考えて、実際に調理したこと。限られた予算の中でメニューを決めるのは大変でしたが、試食の結果は満足できるものでした。2年次になると実験・実習を通して、1年次に習得した知識を体系的に繋げていくイメージで授業が進みます。チョコモナカジャンボを食べて、時間の経過とともに自分の血糖値の変化を測定するなど、実際の生活場面で経験するような実験も多く、興味を持って取り組めました。実験結果から考察するのも面白くて、レポートを書くのも苦になりませんでした。

高齢者や障がい者の立場から食を考える

解剖生理学実習では、看護学科の学生が使っている実習室を使用して、ベッドの起き上がり機能や聴診器の使い方、目と耳を遮断した状態で手を引いて歩くなど、初めての経験することばかりでとても刺激になりました。この体験を通じて、高齢者や障がい者の立場で食を考えることの大切さを体感したのです。食事を摂るのが困難な人を支えたいと考えるようになったのは、臨地実習の際に特別養護老人施設と病院で現場を経験したからです。高齢による虚弱や摂食嚥下障害などがあり、普通の食事を摂れない人にも、食べることを楽しんでもらえる献立を作成し、支援できる管理栄養士になりたいと思っています。施設を利用する人たちとコミュニケーションを取りながら、イベントにも積極的に取り組むことが目標です。