国家試験サポート
社会福祉学科では、社会福祉士・精神保健福祉士の国家試験合格を目指す学生の皆さんを支援するため、受験対策室を設置し、各学年の学習段階に応じた受験対策支援を行っています。
国家試験合格者メッセージ
※ 記事内容は取材時のものです。
井邑 駿平さん
社会福祉士 + 精神保健福祉士 W合格
取得した免許・資格を目指したきっかけについて教えてください
社会福祉士と精神保健福祉士、2つの国家資格を取得しました。
きっかけは色々ありますが、友人が不登校になってしまったことが大きな理由です。当時の、困っている人に手を差し伸べたい、力になりたいという漠然とした気持ちが福祉に結びつきました。
せっかく入学したのだから、お得だから、取れるものは取ってみようという気持ちも少なからずあります。
国家試験を受験するにあたり、4年間具体的にどのような対策をしましたか?
本格的な学習は4年生の後期になってから始めました。教材は大学で購入したものだけを使っていました。
意外と役に立ったのがYouTubeの解説動画です。勉強を始めた時は、教材や過去問を使ってもうまく頭に入ってきませんでした。一つずつ理解と暗記を進めていくために人の説明が欲しかったので、ある程度自力で教材を読んだり問題を解いたりできるようになるまでは見ていました。
また、私は机に向かうことや本を開き文字を読むことなど、勉強のための準備がストレスであり、すぐに疲れてしまっていました。YouTubeは時間も場所もあまり関係ないので、ゴロゴロしながら勉強できるという点でも助かりました。
大学の授業や講座、取組の中で試験合格に特に役立ったと感じるものがあれば教えてください
模試をたくさん受けることが出来たのは、役に立ったと感じています。
模試の結果で自身の実力を把握できましたし、モチベーションにも繋がりました。
また、模試の案内や受験の手続きなど、大学の国家試験受験対策室から様々な面でサポートを受けながら準備を進めることができました。おかげで心置きなく勉強に専念できたので、大変感謝しています。
就職活動に向けて準備するにあたり、具体的にどのような対策をしましたか?
人の力を借りながら就活を進めました。基本的には、後述するキャリア教育・支援センターと話し合いながら進めていきました。
給与や働き方など会社の情報以外にも、面接やエントリーシートといった選考に関わることなど、とにかく必要な情報が多かったので、働いている友人や先輩、アルバイト先の社員さん、就活エージェントなど色んな人に相談しました。面接して頂いた社員さんに正直な悩みを話してしまうこともありました。
大学の授業や講座、取組の中で、内定獲得に役に立ったと感じるものがあれば教えてください
キャリア教育・支援センターには大変お世話になりました。就活を始めた時は何をすればいいのかまったくわからなかったのですが、一緒にスケジュールを考えて頂いたり、アドバイスを頂いたりしながら、やるべきことや道筋が少しずつ明確になっていきました。
選考が始まってからも、エントリーシートの添削・修正、面接練習などをお願いしていました。キャリア教育・支援センターの皆様のおかげで順調に進めることができたと感じています。
社会福祉学科で過ごした4年間や、試験対策を進めていく中で自身が成長したと感じる点があれば教えてください
自覚していることはあまりありません。一応、物事をはっきり伝えられるようになったことと、自分の欠点がいくつかわかったことが成長です。
少しずれてしまいますが、周囲の人に恵まれていることはずっと感じていました。先生や友人、先輩や後輩など、これからも大事にしたい関係をたくさん作ることができたのは、4年間のひとつの実りです。
社会福祉学科で学んだ事をどのようにこれから仕事で生かしていきたいですか?
授業や実習を通して多くのことを学びましたが、強く印象に残っていることのひとつは、人に頼ることは簡単ではないということです。
一見問題なさそうに見える裏でも、我慢を重ねたり、取り繕ったりしています。しかしどんなに辛くても、状況が悪化するのではないか、相手の負担になるのではないかなど、様々な懸念から身動きが取れなくなることがあります。そうした中で誰かに伝えるというだけでも、実はとても心の負担が大きく勇気のいることだと知りました。
福祉従事者として、また人として、SOSは自分から汲み取りにいこうと思います。
取得した免許・資格を目指したきっかけについて教えてください
資格取得を目指したきっかけは福祉の分野で長く仕事をするための第一歩として社会福祉士の資格取得を目標にしようと考えたからです。また、大学入学後に福祉職の公務員として働きたいと考え始めた際、志望先の自治体のひとつが社会福祉士の資格が必須であることを知り、さらに資格取得の必要性を感じました。国家試験を受験するにあたり、4年間具体的にどのような対策をしましたか?
1年生から3年生では日々の授業を中心に勉強をしていました。特に3年生で行われた実習において実際にサービスを利用している方の実態と今まで習ってきた知識を照らし合わせて学ぶように意識していました。
4年生では日々の小テストや模試を活用し、学習を進めていました。問題のどこが間違っており、どうすれば正しい文章になるか一問ずつ確認しながら復習を中心に取り組んでいました。
大学の授業や講座、取組の中で試験合格に特に役立ったと感じるものがあれば教えてください
学外の模試を複数回受けさせていただけたことが特に役立ったと考えています。過去問を繰り返し解くことも必要でありますが、どうしても正答だけを丸暗記してしまったり、雑に問題を解いてしまうことがありました。しかし模試を受けさせていただくことで初見の問題に触れることや実際の試験時間に沿って問題を解くことができ、気持ちを引き締めながら勉強に取り組むことができました。就職活動に向けて準備するにあたり、具体的にどのような対策をしましたか?
私は公務員を志望し、2年生から内定獲得まで大学と提携している公務員専門学校の講座を活用し、苦手意識のあった筆記試験を早いうちから対策をしていました。
また、エントリーシートや面接、面接内で行うプレゼンテーションは公務員講座と並行して大学のキャリア教育・支援センターを利用し、自分の書いた文章の添削をお願いしていました。
大学の授業や講座、取組の中で、内定獲得に役に立ったと感じるものがあれば教えてください
ゼミでのグループワークが役立ったと感じています。私は結城康博先生のゼミに所属していましたが、グループワークを中心に行うゼミであり咄嗟の質問の受け答えをする場面も多々あるゼミでした。
一見大変そうな授業にみえますが、内定先の面接で想定外の質問があった際に落ち着いて答えることができたのは日頃から対人コミュニケーション慣れることができる環境に身を置いていたからだと考えています。
社会福祉学科で過ごした4年間や、試験対策を進めていく中で自身が成長したと感じる点があれば教えてください
色々な人と積極的に関わって関係性をつくる必要性を学んだ点です。大学に入り、様々な人と協力して物事に取り組む時間が格段に増えました。そこで顔を覚えてもらうこと、相手の価値観や気持ちなどを理解することが人と協力する際に必要であることに気づくことができました。そのため、相手のペースを伺いつつも自らコミュニケーションを積極的にとることで協力体制を着実に作ろうと努力できるようになりました。社会福祉学科で学んだ事をどのようにこれから仕事で生かしていきたいですか?
4年間で「色々な人と積極的に関わって関係性をつくる必要性」を学びました。まずは職場の上司や同僚、関係機関、利用者とその家族などと自分から関係性を作ることができるように努力することで学びを生かしていきたいと考えています。
その上で沢山の人から学ばせていただいたことを、自分が取り組む支援に生かすことのできるソーシャルワーカーになりたいと思います。
豊泉 玲佳 さん
社会福祉士+精神保健福祉士 W合格
取得した免許・資格を目指したきっかけについて教えてください
新型コロナウイルスの影響で外出ができなった時、ふとつけたテレビで報道されていた「児童虐待死」に目が止まりました。その報道をきっかけに漠然と「子どもを助けたい」と思うようになりました。ただ、医療や保育、教育等ではなく様々な方向から子どもを助けたいと思い、色んな大学を調べました。調べていく中で福祉に出会い、福祉に強い大学を調べ、淑徳を見つけました。ウェブオープンキャンパスにある教授のデモ授業を受講しました。「福祉は人と人をつなぐ架け橋」という言葉に惹かれ、この教授に子どもを救う術を学びたい、福祉を学びたいと強く思い社会福祉士と精神保健福祉士の取得を目指しました。国家試験を受験するにあたり、4年間具体的にどのような対策をしましたか?
普段の授業を真面目に受けることも大切ですが、他の対策が2つあります。
1つ目は、座学で学んだことを先生や友人と確認すること。一方的に授業を受けて終わり!とはせず雑談を踏まえながら授業で学んだことを先生と確認作業をしたり友人と確認をしたりと2度3度行うようにしていました。
2つ目は、自分がなぜ資格取得するのかを常に考えること。正直、社会福祉主事でも仕事はできます。国家試験の勉強は辛いし、周りからも何度も何度も「頑張れ、踏ん張れ」「勉強しなさい」と言われます。ストレスにもプレッシャーにもなります。ですが、自分はなぜ社会福祉士や精神保健福祉士を取得したいのか、なぜこんなにも必死になって資格取得を目指すのかを常に考えることは自分を奮い立たせる材料になります。
大学の授業や講座、取組の中で試験合格に特に役立ったと感じるものがあれば教えてください
朝から晩まで友人と一緒に勉強することです。社会福祉士と精神保健福祉士のダブル受験だったため、とにかく勉強量は膨大でした。私自身ひとりで勉強することは苦手ではないですが、今まで一緒に色んなことを乗り越えてきた友人と最後まで頑張りたいという思いが強く、ずっと一緒にいました。1人で勉強するよりモチベーションは上がります。就職活動に向けて準備するにあたり、具体的にどのような対策をしましたか?
恥ずかしながら就職活動を本格的に始めたのは、12月の後半になってからでした。ここまで先延ばしにしてしまったのは精神保健福祉士の実習があったことと児童養護施設or母子生活支援施設のどちらで働こうか迷いに迷ったからです。迷いに迷って信頼する先生にどちらで働くことがいいか、私は児童関連の施設で仕事することが適切かを相談しました。先生の勧めや後押しのおかげで内定をいただくことができました。大学の授業や講座、取組の中で、内定獲得に役に立ったと感じるものがあれば教えてください
今後のことをじっくり考え、自分自身と向き合うことが大切だと思います。もちろん、キャリア教育・支援センターで対策をすることもおすすめです。ですが、「ここでいいか」「あまり興味ないな…でも給料いいからここでいいや」と妥協することは個人的にはおすすめしません。自分はどんな仕事をしたいのか、10年後自分はどんな支援者になっていたいか等先のことを考えて就職先を見つけた方がいいと思います。社会福祉学科で過ごした4年間や、試験対策を進めていく中で自身が成長したと感じる点があれば教えてください
「みんな違って当たり前、自分と同じ人はいない」ということを学び、コミュニティの幅を広げられるようになったことだと思います。今までの私は、自分と同じような考え、価値観を持つ人とだけ、同世代の人たちとだけ関わるようにしていました。ですが、大学に入ると自分とは全く違う考えや価値観を持つ人たちや先生たちと一緒にいることが増えました。正直、嫌な思いやストレスになることもありました。「なんで違うこと言うのだろう」「一緒にいてもつまらない」と思うことが多かったと思います。実習やボランティア、アルバイト等を経験して沢山の人たちと出会い、話をする中で学ぶことが本当に多かったです。出会った人たちのおかげで成長できたと思います。
価値観や考え方が違う人と関わることで学べることがあり、新しい視点で物事を見ることができました。
社会福祉学科で学んだ事をどのようにこれから仕事で生かしていきたいですか?
常に利用児・者、仲間に感謝と笑顔を忘れず、共に乗り越えることです。今の自分があるのは、周囲の人たちのおかげです。嬉しいときも辛いときも様々な方向からたくさん手助けをしてもらいました。みんなで頑張る大切さも大学で改めて感じました。
社会福祉士も精神保健福祉士も利用児・者がいないと成り立たない仕事であり、利用児・者の人生や生活の一部分に関わらせてもらえることができます。個人や家族、地域が抱える課題の解決のためには自分1人の力ではどうすることもできません。そんなときに他職種、他機関の力を借りながら、利用児・者の持つ力を信じ、みんなで乗り越えることが大切だと思います。
常に利用児・者と共に課題を乗り越えること、感謝と笑顔を忘れずに業務を遂行していきたいと思います。
社会福祉士・精神保健福祉士 国家試験対策
試験合格に向け、1年次に学び方を鍛えるところから徹底した指導を行います。
学び方のコツ、復習、振り返りの習慣が身につき、社会に出た後も自分自身で知識を深めていくことができます。
 | 【1年次・2年次・3年次】国家資格取得の意識づけ 日々の授業を通して、何のために国家資格を取得するのか、講座を通じて合格することがゴールではなく、資格を取得してどう活かしていくかなど、なぜ資格が必要なのかについて意識づけを行います。これが分かれば受験勉強も頑張ることができます。 |
 | 【4年次】講義・演習とeラーニングで継続的な学習をサポート eラーニングによる予習、テスト、復習を繰り返し、また担当教員による講義と個別指導、模試の振り返りなどを通して、学生の個々のレベルを段階的に引き上げていきます。また外部講師による定期的な講座によって、国家試験に受かる受験のテクニックも身につけていきます。
就職活動、卒業論文、受験勉強の3本立ての4年次の一年間は、自分でスケジュールを管理し、計画的に継続的に取り組むことが課題となります。一人きりで乗り切ろうとするのではなく、同じく受験対策に取り組む仲間や先生方、対策室の教員と一緒に念願の国家試験合格をつかみ取りましょう。 |
国家資格取得までの流れ
4月 | 特別講義①(春季:外部講師)
受験オリエンテーション(前期) |
5月 | ポートフォリオ提出 |
7月 | 特別講義②(夏季休暇前:外部講師) |
8月 |
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9月 | 受験手続きガイダンス
受験オリエンテーション(後期)
特別講義③(夏季休暇後:外部講師)
学内模試 |
10月 | 特別講義➃(模試後:外部講師)
全国統一模試 |
11月 | 特別講義⑤(模試後:外部講師)
直前模擬試験 |
12月 | 特別講義⑥(年末:外部講師)
学内模擬試験
冬期集中講座
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1月 | 特別講義⑦(直前:外部講師)
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2月 | 国家試験
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3月 | 合格発表
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国家試験受験対策室にて、スタッフと教員が一丸となって受験学生をサポートします。
国家試験受験資格の取得を目指して、1年次から専門的な学びが始まります。
卒業生の国家試験合格への支援
同窓会事務局主催の「卒業生支援プログラム」を実施。在学時に取得できなかった社会福祉士・精神保健福祉士国家資格取得を、再度目指す卒業生の皆さんの学習を支援いたします。
模擬試験の実施や、eラーニングIDの発行、国家試験情報をお届けいたします。
社会福祉士・精神保健福祉士・福祉職公務員等についての詳細について、
こちらからご覧いただけます。
国家試験受験対策室
開室:9:00~17:00(月~金)
場所:淑徳大学 千葉キャンパス 4号館(図書館棟)1階
社会福祉士及び精神保健福祉士国家試験受験に関する参考書や資料を閲覧できます。
学習相談も随時受け付けておりますので、どうぞ気軽にお立ち寄りください。