学生の想い、卒業生の想いを聞きました!
患者が抱える悩みや苦しみに
そっと寄り添うカウンセラーに
市川メンタルクリニック 勤務
総合福祉学部 実践心理学科 2017年卒
実習を通して「実践的な心理学」を習得
“傾聴すること”の大切さを学んだ
私は高校生の頃から臨床心理士になりたいという夢を持っていました。進学先として淑徳大学を選んだ理由は、心理臨床センターや発達臨床研究センターなどの実習機関や、より学びを深めることができる大学院があったから。心理学の基礎から実践スキルまで、幅広く学ぶことができると感じました。
授業は、心理学の歴史や概論だけでなく、カウンセラーとしてのスキルを実践的に学べる実習が多くありました。なかでも印象に残っているのは、カウンセリングの実習。履修者同士でペアとなり、クライエント役とカウンセラー役の両方を体験しました。自分たちの話の聴き方を振り返ってみると、自分の話し方の癖を知ったり、相手の気持ちを想像することの大切さに気づいたりと、たくさんの発見があったのです。こうした授業や実習を通し、カウンセラーの基本は「傾聴すること」だということを学ぶことができました。
授業・カリキュラム
多様な価値観や考え方があるからこそ
真摯に向き合うカウンセリングを
公認心理師と臨床心理士の資格を取得し、現在はメンタルクリニックで勤務しています。日常生活でストレスや不安を感じる人やうつ病、不安障害、発達障害など、さまざまな心の病気を抱えた患者さんに寄り添い、自分らしく生きる手助けをするのが私の仕事です。カウンセリングや心理検査を行う際に心掛けているのは、どんな患者さんに対してもフラットな姿勢で興味関心を持ち、向き合うこと。価値観や考え方は人それぞれだからこそ先入観を持たずにじっくりと話に耳を傾け、共感的に理解するよう努めています。
もちろん、人それぞれに事情があり、悩みも多様なためすぐに患者さんを理解することは簡単ではありません。それでも患者さん一人ひとりの悩みや苦しみにそっと寄り添いながら、丁寧に話を聴くカウンセラーになるためにこれからも学び続けたいと思います。
淑徳大学は、勉学に励むことができるだけでなく、さまざまな人との出会いや今しかできない経験がたくさんある場所です。カウンセラーにとって、たくさんの人との交流は大きな糧となるはず。私も、さまざまな価値観を持つ先生や友人に出会い、視野を広げることができました。みなさんにとっても、有意義で充実した4年間になるよう心から応援しています。
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