オープンキャンパス模擬授業<編集表現コース>

7月27日(日)、猛暑のなか、第三回オープンキャンパスが開かれました。「編集表現」コースの模擬授業のテーマは、「ファッション誌の街角スナップの魅力を探る」。

 

 読者代表が登場して、自らのファッションを披露する街角スナップは、ファッション誌の定番企画です。雑誌や放送といったメディアでも、また商品・サービスでも「定番」となるには理由があります。多くの人の変わらぬニーズに応えているのです。

 

では、「変わらないニーズ」とは何でしょう? どのように読者ニーズに応えているのでしょうか。そうした編集の基本のキを、ファッション誌の定番企画から学ぼうというのが、今回の授業の目的です。

 

 テキストとしたのは、20歳前後の女性向けファッション誌『SEDA』、40代の高所得層の主婦向けファッション誌『STORY』、20代男性向けファッション誌『メンズnonno』の三誌です。ひと口に読者の街角スナップといっても、読者ターゲットによって撮影場所が異なります。『SEDA』は札幌、仙台、新潟、福岡と地方都市含めて8都市で撮影。『STORY』は東京の先端スポット「東京ミッドタウン」に集まる人を紹介、『メンズnonno』はロンドン、NY、米西海岸、東京のワールドツアー…と、特徴が表れています。

  

 

 また「定番」企画だからこそ、読者を飽きさせないように、編集者はあの手この手で工夫を凝らします。「造語」で新しい切り口を提示したり、グループ分けしてネーミングしたり、都市別に「キャラ」設定をしたり…。編集のいろいろな技に初めて触れた高校生は、「雑誌の特集を見る目が変わりました」と驚いた様子でした。

 

 

 最後に、受講生もファッション・インタビューに挑戦。まずはインタビュアーになったつもりで、質問項目を考えました。次に、紙面に登場する読者モデルのファッションを生き生きと伝えるために、キャッチコピーに頭をひねりました。

 

例えば『SEDA』の場合、20代の女子の心を捉える言葉をどう編むか? 花柄ワンピースに白いスニーカーを合わせる女子大生を紹介するなら「フェミニンなスタイルを足もとではずした上級コーデ」といった具合です。「キャッチひとつつけるにも、コピーセンスを磨かなくてはいけないとわかった」という参加者。ファッション雑誌の記者ミニ体験となりました。

(編集表現コース教授/野村浩子)

 

 

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この夏のオープンキャンパスは、いよいよ次回で最終回です。

 

編集表現コースの体験授業(11:20~) のテーマは・・・

 

●8月24日(日) 「連想ゲーム」で企画力をつける

 

気軽に参加できるワークショップ形式で行いますので、ふるってご参加ください!

 

詳細は https://www.shukutoku.ac.jp/extra/opencampus/tokyo/info/4tokyo20140824.html

2021年10月

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