歴史学科長・教授 森田喜久男
2016年2月アーカイブ
はじめまして、こんにちは!歴史学科2年の米元諒と申します。
前回(2015年9月)の中山道に続いて第2弾となる今回、2016年2月19日(金)に東海道を起点の日本橋から品川まで歩きました。
当日は天候に恵まれ、最高気温は16℃と、歩いているうちに上着を脱ぐほどでした。
午前10時、日本橋からスタート。
1km歩いた京橋交差点近くには、「江戸歌舞伎発祥の地碑」と築地に移転する前に存在した市場である、「京橋大根河岸青物市場跡」の石碑がありました。
今では、上を首都高速道路が通り、面影はありませんでしたが、こうした石碑が建てられていることに、歴史の重みを感じました。
銀座、新橋と通過し大門までやってきました。ここでは、東京十社に数えられる芝大神宮で参拝した後、徳川家の菩提寺である増上寺に到着。
付近でお昼休みを1時間超とった後、増上寺境内にある、「阿波丸事件殉難者之碑」を見て新たな歴史を学び、再び歩き出しました。
金杉橋を越えたJR田町駅近くには江戸無血開城を取り決めた会見の地であることを示す「西郷南洲・勝海舟会見之地碑」がありました。
幕末・明治期が好きな私にとってはここを訪れることが出来ただけでも参加した甲斐がありました。
歩道橋を渡り、先に進むと「高輪大木戸跡」を発見。学科長が仰るには、江戸はここまでであり、ここより先は江戸ではないらしいです。中山道で言うところのかねやすといったところでしょうか。
体力面などでカットしましたが、近くには赤穂浪士ファンにはたまらない泉岳寺があります。両国の吉良邸からここまで、赤穂浪士が吉良の生首を持って歩いたことを想像すると感慨深いですね…。
歩いていくと、いよいよ品川です。江戸とはまた違った街並みが広がります。JR品川駅を越え、いくつもの説明板を見ていきながら品川宿本陣跡へと到着しました。
そして午後4時頃、「青物横丁」でゴール。
この辺りは今や、商店街として賑わいを見せていますが、江戸時代には名前のとおり、多くの野菜の市場が開かれた場所です。
今回は東海道ということもあり、歩きながら海の近さを一番に感じることが出来ました。
埋め立てられたところにはやはり傾斜があり、江戸時代の海はここまで来ていたのだなと、目だけでなく足でも感じることが出来ました。
また、京橋や品川と青物市場が開かれていたことには、庶民の台所を支える大きな役割を担っていた街道であったということが分かりました。
電車やバスなどに乗っていては分からない歴史がそこにはあります!
この記事をご覧の方は、どうぞ週末などお時間のある際に、自分の足で、歴史を体感しに出かけてみてはいかがでしょうか?
1月5日、表現文化研究Ⅰ(文芸研究)の授業の一環として、フィールドワークを行いました。このフィールドワークは、グループごとにテーマを決め、仮説をたて、実際に歩いて調査することで、より深く江戸時代、そして、明治時代の作品を知ろうというものです。
13時に上野にある下町風俗資料館前に集合し、それぞれのグループに分かれ、上野・浅草界隈での調査を開始しました。事前学習で4時間では終わらないと思ったグループは午前中から調査を開始するなど、非常に積極的な参加が見られました。
浮世絵が描かれた場所を訪れ現在の景色と比較したグループ、文学作品に登場した食べ物屋さんを巡ったグループ、作家の足跡を辿ったグループなど、7つの興味深いテーマでのフィールドワークは、17時からの報告会でも、さまざまな質問が飛び交いました。
中には、卒業研究につながるような調査結果もありました。五感で体験することにより主体的に動き、研究することの楽しさを少し知った一日になったようです。
表現学科教授 白寄まゆみ
1月9日土曜日、私たちHEARTサークルは東京キャンパスのあるときわ台地区の清掃を行いました。11人のメンバーが3つのルートに分かれ大学から、ときわ台駅までの道に落ちている吸い殻やペットボトルなどを懸命に拾いました。活動中、地域の方々に「淑徳さん、ありがとう!」などと声をかけていただき、メンバーのやる気も急上昇。年始めの寒空の下での活動でしたが、ときわ台駅に再集合したメンバーそれぞれの表情は、達成感で満ち溢れていました。
この活動の目的は「地域の美化」という社会に少しだけでも貢献したいということでした。しかし、ゴミを拾いながら地域の方々と交流し、普段見ないようなところにも目を向けることで、さまざまなことを考え、発見することができ、メンバー一人ひとりにとっても貴重な時間をもつことができました。
このクリーンアッププロジェクトは、2016年のHEARTサークルの活動の一つとして、今後も月に1度、定期的に実施していきます。
表現学科 2年 成井勇人