11月22日、23日、爽やかな秋晴れの連休のさなか、第51回「淑徳祭」が開かれました。 第51回といっても、この春に誕生した人文学部にとっては初めての文化祭です。 隣接する短大との合同開催で、短大の先輩たちに教えてもらったり、初参加でまだ決まり事がないなか戸惑ったり、文化祭委員は大変な苦労をしながらも、無事開催にこぎつけました。 まずは、学生ホールでの餅つきで賑々しく開幕。短期大学の前原英明学長の見事な杵打ちで、美味しそうな餅がつきあがりました。
表現学科の3クラスは、それぞれ学生たちが知恵を出し合い、企画力の光る出店をしました。
Aクラスは、「パイレーツ・オブ・カリビアン」ならぬ「パイレーツ オブ 武士リアン」と題して、パスタと蕎麦が楽しめるレストランを出店。 意外なものの組み合わせから、新しい企画が生まれる…とたしか授業で話した記憶はありますが、それにしても「海賊」×「武士」とは――。 店に入ると、海賊姿に武士の装いや町娘風の和服姿の店員(学生)が入り交り、何とも不思議な魅力を醸し出していました。蕎麦に三色団子、パスタにチュロスのセットが美味でした。
Bクラスは、「淑徳七不思議」というお化け屋敷。一歩入ると映像ルーム。 まずは人文学部の夜の校舎の不思議な光景が映し出され、そして映写中に映像担当者の携帯が鳴り、「えっ、この映像、流してはいけなかったの?」と驚愕するあたりから、恐怖心が募ります。 なぜか入口のドアが閉まってしまい、出口と案内されたところから、お化け屋敷が始まり……。 なかでは、髪をふり乱した女子学生の迫真の演技。 小さなお子さんが泣き出す場面もあり、300人を超える大入り満員となりました。 |
Aクラス Bクラス |
軽音楽部は、音楽室でライブを決行。既にシンガーソングライターとしてライブ活動をしている学生が、弾き語りを披露。 この4月に結成したばかりのバンドは、この日がデビュー演奏となりました。 いつもは演劇の授業などに使うスタジオでは、「Eプロダクション」という創作グループが、公開ラジオ収録を行いました。 サイコロを振って出た番号で、聴衆の質問に答える場面では、軽妙なトークで学園生活を紹介しました。 また歴史学科の学生が中心の映像サークル「カチンコ・プロダクション」は大学の近未来を描く短編映画を製作。 これから学びの場はどう変わるのか、人間関係はどう変化するのか、問題を突きつける秀作でした。
学部発足からわずか半年で、こうした作品が次々と生まれたことに、胸があつくなる思いがしました。 文化祭を迎えるには、実は紆余曲折ありました。しかし、学生たちはあきらめずに、リーダーが素晴らしい采配をふるい、学生が団結して何とか間に合わせることができました。 表現学科の学生は、これからも何か面白いものを生み出してくれるに違いない、そんな予感を抱いた学園祭となりました。 |
軽音楽部 Eプロダクション |
(表現学科教授 野村浩子)