みなさん、こんにちは。
私もこの4月からの「新入生」です。
とはいえ、出版社に長年勤務して、編集者・編集長として、さまざまな仕事をしてきました。
大学の先生、さまざまなタイプのもの書きの人たち(小説家・評論家など)、そして、会社経営者やジャーナリスト、国会議員、ビジネスマンなど、幅広い著者と一緒に、本づくり・雑誌づくりを行ってきました。
大学を出てから37年間、一貫して編集の現場にいましたが、現在でも、思想系の雑誌『ひらく』で、編集委員長をつとめています。
そしてまた、出版社に務めながら、大学教員として、3年のキャリアがあり、出版史と日本文化を教えています。
私のクラスは、マスコミ、メディア関連産業を志望する学生、文学に関心のある学生が多かったように思います。
出講していた大学は、スポーツがさかんなところで、学生がつくったリストバンドを付け、学生主体の応援フラッグに、教員としてただひとり(?)、寄せ書きをしたこともあります。
加えて、澤村修治(さわむら しゅうじ)という筆名で、文芸評論、出版史関係書などを、世に送っています。昨年に筑摩書房から刊行した『ベストセラー全史』のうち「現代篇」は、さっそく2020年度、表現学科の授業で、テキストとして使っています。
また、この6月に平凡社から、新書で、『日本マンガ全史――「鳥獣戯画」から「鬼滅の刃」まで』を刊行する予定です。(いま、web上では『日本マンガ史』と出ていますが、上のタイトルが正式です)
すなわち、大学教員+編集者+もの書き、の3つの顔を持っています。
それらの活動を通して得たものを、この4月から、淑徳大学人文学部表現学科のみなさんに、お伝えしていきたいと思います。
表現学や編集関係の技法を中心に、みなさんの学修をサポートし、みなさんと一緒に「大学での学び」を、すすめていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
横手拓治