オープンキャンパス 体験授業(放送表現コース)

8月24日。4号館1階にあるスタジオで、はじまって以来最大の人数51名の学生を全国から迎えて、放送表現コース体験授業を行いました。父母の方も10名近くいらっしゃいましたから、スタジオ内は熱気ムンムン。いい雰囲気で、やる気が出ます。

今回は「読みの中では、その力が試されるナレーション」です。初めに「基本発声のおさらい」でおなじみの「アイウエオ、イウエオア、ウエオアイ・・・・・」規則正しく口の形を確認しながらの発声です。一通り終えて、さあいよいよナレーション原稿を読み出します。中身は「マラソンランナーの気持ち」をまとめた短い文章が連続して続く原稿です。ややもすると、読みがぶつ切りになってしまいます。文章・言葉・流れ・展開からどう推理・想像して物語を組み立てて読めるか。参考になるようにスクリーンには「マラソンシーンの映像」を映し出しました。原稿をもらったら、その流れ、意味を理解するために、「まず黙読」をすすめました。想像するのです。イメージ作りです。

51名の声がスタジオ内で交差します。思い切って力の限りに声を出している学生もいましたが、これはおススメ出来ません。「読むことは=聞いてくれる方のために読む」この構図を常に忘れてはいけません。自分が良ければ良いではないのです。

51名全員に録音スタジオで録音したかったのですが、時間の都合もありので代表者10名にやってもらいました。みんなの前でその声を再生し、一人一人に私からアドバイスを送りました。私のアドバイスは録音した10名の学生だけのものではありません。録音出来なかった41名の皆さんにも「役立つアドバイス」にもなります。初期の段階では、同じようなところで悩むものです。みんな真剣に聞いてくれました。

  

その10人の中で、私が褒めた学生が3~4人いました。彼らは、豊かな想像力と聞く人の気持ちをイメージしながら読んだからです。

終わってから数人に質問されました。「先生、私はサ行の発音がうまくないのですが、どうすればいいですか」「鏡を見ながら毎日発音練習を繰り返し、自分で録音し何度も聞いてチェックして下さい。練習を続けることが習得の早道です。すぐ効くクスリはないのです」と答えました。

入学して来たらまた皆さんと沢山読みましょう。読むことで気持ちがスカッとします。想像の翼を広げれば何にでもなれます!夏休み最後の体験授業に来てくれて、本当にありがとう!

 

(放送表現コース担当:松永二三男)

2021年10月

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