歴史学科 モンゴル発掘調査

歴史学科の三宅です。この夏は3週間にわたりモンゴル国で発掘調査をしてきました。

場所はヘンティー県というところにあるアウラガ遺跡。ウランバートルから草原の中を東へ260km、デリゲルハーン郡に遺跡はあります。

アウラガ遺跡はチンギス・カンが本拠地を置いた都市遺跡で、モンゴル・日本の共同調査隊が、毎年発掘を続けています。今年はその13回目の調査。

今回は土壁に囲まれた住居の跡を調査しました。住居の中には、三方向の壁に沿って、土を突き固めて漆喰を塗ったベッドのような遺構が確認されました。当時この住居に住んだ人がここで休んだのでしょう。このような固定式の住居が、遊牧帝国の本拠地にあったというのはちょっと驚きです。おそらく漢人など定住生活をしていた人々が住んだものと思われます。

遺物は、鉄の釘や鍋、銅銭、当時の人が食べたと思われる動物の骨などが出土しました。住居に住んだ人々の生活を物語る、貴重な資料です。

今年はテレビの取材がありました。調査の詳しい様子は近々放映されると思います。乞うご期待!

 

 

 

 

 

 

 

 

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