歴史学科 講義紹介「歴史調査法」

今回のブログでは、歴史学科の1年次に配当されている森田喜久男教授の「歴史調査法」の講義を紹介します。

 

本学の歴史学科では、2年次以降に実際の古文書に触れたり、史料を読み進めていくといった専門的な講義科目が増えていきますが、1年次の講義ではそこに至るまでの過程を丁寧に解説しています。

 

1年次前期の必修科目である「歴史調査法」では、今後地元の公文書館でのフィールドワークを予定していますが、今回の講義ではその前段階として図書館や資料館の「使い方」について学びました

ひとくちに「図書館」といっても、ここは大学。専門書から学術雑誌、あるいは歴史学科に学ぶ学生が今後レポートの作成や卒業論文執筆の際に利用することになる史料集の類いなど、架蔵されている図書は膨大です。

 

その中から今回の講義では、時間的な制約もありつつ、その制限範囲内で実際にそれらの史料集や辞典などを実際に手にとって確認していきます。

 

受講生にはグループごとに『古事類苑』や『国史大事典』、『日本地名大辞典』など、歴史研究に必要な基本文献が次から次へと手渡されていきます。その分量や内容の難解さに学生は圧倒されっぱなし。

それでも講義レジュメの上で、文字だけは目にした史料集や辞典などに実際に触れてみることによって、今後の学びの方向性が確実に可視化されるはずです。

 

本学での学びの特長としては、「フィールドワークの重視」があげられますが、こうした教室や図書館での学びがあってこそのフィールドワーク。

ここでの講義内容が、1年生にとって初めてとなる次回以降のフィールドワークにどのようにつながっていくのか、その学びに注目です。

2021年10月

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31