野村ゼミ「はじめての選挙」の冊子作成に取り組んで

3年生の生活も残りわずか…そして、ゼミが出来て1年が経とうとしています。

昨年、野村ゼミでは7月に行われた参議院議員選挙から選挙権が20歳から18歳に引き下げられたことにより、若者向けの選挙啓発冊子を作成しました(過去の様子はこちらよりご覧ください)。

今回はその作成過程を少しご紹介したいと思います。

作成するにあたり、まずは選挙について板橋区選挙管理委員会の方にお話を伺いました。そのときに感じたのは、私たちも選挙に参加することが今回初めてだったので、選挙というものがどういうものなのか、無知だったということです。

そんな状態からはじまった冊子の作成…。

けれど、どんな内容にしたら読んでもらえるのか、読みたいと思ってもらえるのか必死に考えました。そこで出たものは「脅しをかける」ということ。

選挙へ行かないと世の中はこうなってしまう、と脅しをかける。だけど若者が選挙へ行くことにより、自分たちの声を政治家へ届けることができ、日本の将来を変えることができるかもしれない、とプラスに持っていく内容にしました。

また実際に若者が18歳選挙権について、どう思っているのか、リアルな声を聞くために18歳で選挙権を持つ淑徳高校3年生の3人の方に取材をしました。選挙について、一人ひとりの主張があって、正直、「選挙へは行かない」という言葉が返ってくると思っていたので驚きました。私たちよりも選挙についてちゃんと考えているのでは…と思ったほどです。

 

そこでもっと選挙というものの知識をつけるため、選挙へは行かないと思っている若者にどうしたら行ってもらえるのかヒントを見つけるために、若者と政治をつなぐ活動をしているNPO法人YouthCreate代表理事の原田謙介さんにも取材をさせていただきました。実際に啓発活動をしている方のお話を聞くことができ、冊子全体のベースにすることができました。

 

このようにたくさんの方々にご協力いただき、完成した冊子を板橋区前野町のイオンスタイル前で行われた選挙イベントで配布したところ、その様子がテレビ、新聞などのメディアで取り上げられました。

11月に開催された文化祭では、この作成過程を模造紙にまとめ発表しました。また、実際に若者がどれだけ選挙へ行ったのかアンケートも取ることができました。その集計結果はこれからの冊子を更新していく際の参考とさせていただきます。

今回の冊子制作を通して、一からものを作る大変さを身に染みて感じ、短い期間でしたが、とても濃い時間を過ごすことができました。

表現学科3年 高橋 彩綺

 

2021年10月

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