古銭調査報告書 in海外

 どうもみなさんСайн байна уу(こんにちは)人文学部歴史学科の小林巧です。

 

 3月の13日の午後に三宅俊彦先生の研究の手伝いでモンゴルへ移動する小型の飛行機に乗りながら「無事に帰って来られればいいな」と思いながら離陸を間際に興奮と緊張を胸に私と越前谷君と三宅先生は羽田空港の飛行機に乗りました。三宅先生はモンゴルの考古学の先生であるツォグトバータル先生とは26年来の知人で一緒に発掘調査をするなど長い付き合いですが、ツォグトバータル先生は以前、淑徳大学の東京キャンパスに来ていただいています。

詳しくはこちら(モンゴルの先生の特別講義 - 人文学部Blog

 その数週間前には同じく三宅先生の手伝いで中国の深圳と香港にも行きましたがアクシデントが重なりここでは、内容を割愛させていただきますがなかなかハードで貴重な経験をさせてもらいました。

現地時間の夜、我々は空港に着くとイシツェレン先生と合流しフラワーホテルで今後の予定を相談し13日を終えました。

翌日、イシツェレン先生の車でモンゴル科学アカデミー歴史・考古学研究所に向かいました。そこでは石器、古銭などが収蔵されていますが今回は古銭・・・この日と次の日はツォグトバータル先生の依頼で最初は41枚の調査を始めていきました。休憩の時の昼食は近くのホテルで韓国料理を食べました。引き続き作業を続けていくと見たこともない古銭が数枚登場、三宅先生に聞くとイスラム銀貨だと分かりどうやら中国のお金だけが発掘されたわけではないことに私は更なる興味と新たな発見をしました。その日の夕飯は近くのレストラン『石庭』で日本料理をいただきました。そこで食べた卵焼きとかつ丼は今後の活動に向けて英気を養いました。

翌15日、ホテルを出てツォグトバータル先生の依頼の続きを終わらせ、次の調査はドイツ隊がカラコルム遺跡で発掘、出土した古銭約400枚に変わると、数枚のイスラム銀貨やアラビア銅貨、さらには中国将棋の駒、寛永通宝の模鋳銭が登場し、なんでここに寛永通宝がなどと疑問が生まれながら作業を再開しました。

さて研究も半ばに入ってくると、集中も切れかかってしまいますが、根性と気合いで16日、17日と引き続きドイツ隊の古銭調査を丁度よい室温の中続きを終わらせ、18日の午前中までにはツォグトバータル先生の依頼やカラコルム遺跡のドイツ隊の多くの枚数をスキャナーの読み込みや計測も何とか終わりました。

18日の午後はデパートでお土産を購入したり、モンゴルの博物館を見学し、ウランバートル市内を一望できる場所に行ったりして探索をした後、ツォグトバータル先生と5人でインド料理を夕飯に今後の課題や今回の調査についてどのようにするかなどを相談しました。

19日はイシツェレン先生の運転で匈奴の遺跡や巨大なハーン像など各地を周り早めにホテルで休息をとりました。

20日の朝の飛行機で日本に無事に帰国して解散しました。今回の調査では驚きや新しい発見に出会えたのでとてもよいものでした・・・もし行く機会があればまたモンゴルに行きたいと思えたので貴重な経験をさせてもらいました。

2021年10月

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