イギリスで活躍する書家をお迎えして、インタビュー取材に挑戦!

人文学部 (2017年05月17日 )

 

~「文芸作品研究Ⅳ(執筆の技法)」 担当:杉原麻美先生 の共同取材演習 より~

特別ゲスト:<書家> エアーズ由希子さん(Yukiko Ayres) 

 

「今の学生には外に出てほしいですね。そのためのきっかけは、ぜひ自分で作っていってください」

そう私たちに語りかけてくださったのは、イギリスで活動されている書家であり、武道家のエアーズ由希子さん。

 

  5月16日、朝8時30分頃。生徒たちがポツポツと集まってきます。いつもは授業まで仮眠をとる生徒やおしゃべりをしている生徒、今流行りのゲームを行っている生徒など様々。しかし、今日はいつもと雰囲気が違います。教室内に入るなり皆、資料やノートを見て少し緊張した面持ちです。

 

 今日はイギリスから一時帰国されている、書家で武道家のエアーズ由希子(書家としては惠杏壽昌鶴)さんにお越しいただいて、最終課題のための共同取材を行いました。私は昨年もこの講義を受けていますが、聴講生というかたちで参加させていただいています。私の時(一年前)はゲストをお招きしての取材はなかったので、とても緊張しました。

 

 授業が始まるとまずは前回の授業の振り返りをみんなで行い、取材するにあたっての戦略会議を行いました。10分間話し合いをした後、さあ!いよいよ取材に……というわけではなく、今回はあくまで演習のため、まずエアーズ由希子さんのお話を30分お聴きしてから、代表者4名がインタビューするという流れに。

 

ケンブリッジ大学での講義のお話や書家としてイギリスで活躍するまでのお話、旦那様と出会ったきっかけまで、本当にたくさんのことをお話ししてくださいました。話を聞き終わった後、後輩の男の子が「聞きたかったこと、全部出ちゃいました」と笑って話すほど、内容盛りだくさん。特に印象に残ったのは

「信念を持っていると、似た心を持つ人が集まってきてくれる」

  「在住日本人で話しているのは、その人(外国人)にとって自分は初めての日本人かもしれないから、『日本人代表』として意識するよう心がけよう。ということ」

という言葉でした。

  私たちも何かやりたいことがあってこの大学に入学しました。表現すること、言葉を大事にすることを学び、これからも多くのことを発信していくと思います。そのためにも、自分の信念を持ち、一歩外へ出たら自分は何かしらの代表者であると自覚していかなくてはならないと感じました。

 

 後半はいよいよ代表者4名のインタビューへ。エアーズ由希子さんのお話やグループで出た意見から、質疑応答をしていきます。私は聴講生なので後輩に任せようとしていたのですが、そこは先輩にと言われ不安を感じつつ“はい、喜んで!”精神で頑張りました。はっきり言いますと、まだまだ精進が足りないと思いました。しかし、そんなたどたどしい質問に笑顔でエアーズ由希子さんは答えてくださり、無事に授業を終えることができました。

 

 これから私たちはこの取材メモを基に最終課題の一つである執筆に取り掛かります。どんな内容になるのか今から楽しみです。最終課題を自分の納得のできるものに仕上げられるよう、みんなで頑張っていきたいと思います。

最後に改めて、エアーズ由希子さん貴重なお話をありがとうございました。

(エアーズ由希子さんのプロフィール) http://yukikoayres.com/

 

表現学科3年 高木摩耶

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