歴史学科 博物館実習「博物館資料の梱包と輸送」

こんにちは、人文学部歴史学科4年出口美朋です。

私たち、学芸員課程の学生は夏~冬にかけて行われる博物館・資料館での実習に先立ち博物館実習の講義で実践的なことを学び始めました。
4月18日の博物館実習では、株式会社日本通運の青木秀雄先生を講師に、「博物館資料の梱包と輸送」について教えていただきました。
前半は美術品の梱包の様子や輸送の方法梱包資材の紹介をスライドで使い見ていき、後半は、実際に陶器の壷の梱包を行いました。
前半のスライドでは国内外の輸送事情から国際取引に関するワシントン条約まで青木先生の経験も含めお話くださいました。また、写真付きのスライドで後半に行う梱包のやり方や心得を提示していただき、スムーズに梱包作業に移ることができました。


後半は、梱包資材の一つである白薄葉紙から紙紐を作ることから始まりました。
1枚の白薄葉紙から6本の紙紐ができ、強く伸ばすことでピーンと立たせることも可能でした。
白薄葉紙は一定方向に強く、特性を利用すれば簡単に裂くことができました。

各グループでそれぞれ紙紐を作り終えたら、次は綿布団の作成。
その後、陶器の壷の内装梱包の実践でした。
今回の実践で扱った壷は、危険な部分を保護し、圧力を分散させることが目的なため、まず下部と上部のくぼみに綿布団を巻き、全体が真ん中の胴と同じ太さになるよう調節。
次に胴全体を巻き、紙紐で三ヵ所留めます。
上下に綿布団をあて四ヵ所留め、最後に胴に紙紐を巻き、桐箱に収め、紐をかけて、梱包完了という流れでした。

今まで森田先生の講義で多岐にわたる内容を教わってきましたが、実践的な面はまだまだ未熟であると再確認致しました。
今後も博物館実習の講義は続くので、博物館へ実習に訪れる前に自分の未熟な点を改善していきたいと思いました。

2021年10月

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