歴史学科 博物館実習「美術品の取り扱いと梱包に関する講義」

こんにちは!歴史学科4年の越前谷孔暉です。

先日、学芸員課程の「博物館実習」で日本通運の青木先生にお越しいただき、美術品の取り扱いと梱包に関する講義が4月18日と25日の2週にわたり行われました。

特に、4月25日に行われた掛軸、巻物、茶碗、屏風の梱包に関する講義では、実際に受講生で梱包作業を行いました。

掛軸の梱包作業では、まず掛軸が入っている桐箱の取り扱いについて教えていただき、その後、風帯のたたみ方や巻止めの入れ方、巻緒の巻き方と止め方、掛軸の掛け方と仕舞い方などを教えてくださいました。

その後、実際に掛軸を桐箱から出し、壁に掛け、さらにそれを仕舞うまでの作業を行いました。
実際に矢筈(やはず)を使いながら掛軸を掛けることは難しく、なかなかまっすぐに掛けることができませんでした。

巻物の梱包作業では、巻物を広げた後にそれを巻き取り、巻緒を止めるまでが難しく、なかなか上手くいきませんでしたが、何回か繰り返し作業をするうちに何とかできるようになりました。

その後、屏風の広げ方や仕舞い方、屏風の梱包の仕方を教えてくださいました。
屏風は2人1組で取り扱い、慎重に声を掛け合いながら実際に梱包を体験させていただきました。

私は、今回の実習を通じて、今まで映像資料等でしか見ることができなかった美術品の取り扱い方や梱包作業、さらに作業する道具(綿布団・紙紐など)を取り扱いや、共に作業する人とコミュニケーションをとり、息を合わせながら作業をしなくてはならないということを学びました。
特に、コミュニケーションを取らなくてはならないと感じた作業は、掛軸と屏風です。

掛軸では、助手の人からの声かけや掛けた後のバランス調整などで、屏風では、広げる際や仕舞い、梱包する際にもコミュニケーションを取らなければ円滑に作業できないと感じました。
今後、美術品輸送に関する仕事に関わることがあれば、今回学んだことを忘れずに活かしていきたいと思います。
そして、今後行われる博物館実習に向けてとても貴重な体験をすることができました。
 

2021年10月

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