東洋史(村松)ゼミ 中国夏合宿

東洋史ゼミ(担当:村松)では2018年8月に中国で夏合宿をおこないました。春秋戦国時代の函谷関、秦の咸陽、始皇帝陵と兵馬俑、漢の劉邦や武帝の墓、三国志の諸葛亮の最期の地の五丈原、西安南の仏教寺院、西安市内の城壁や碑林、そして、黄河を見てきました。

中国文化の源流・黄河を見る!!三門峡ダム

8月26日、北京から高速鉄道に乗って河南省三門峡市へ。黄河の川幅が狭くなったところにダムが築かれた。ここは2000年前の漢代以来、水上交通の難所であった。黄河に飲み込まれそうになりました。生きててよかった!!(村松)

 三門峡ダムで黄河を見た

秦の東の重要拠点 函谷関
ゼミ長の方波見海です。8月26日には函谷関に行った。私の研究テーマは春秋戦国時代で函谷関は秦の国門であるため楽しみであった。着いたらまず大きな老子の像があった。金色に輝く老子。なんとなくだがとても中国らしいなと感じた。次に、いよいよ函谷関を見に行く。函谷関がある場所までキャリーで移動した。着いたら早速函谷関を見てやはり小さいなと感じ。当時の秦の時の半分くらいなので小さいと感じだ。観光用に作られたためしょうがないなーと思いながらも写真を撮り函谷関に登った。登った後の景色は周りは山ばかりで確かに守るには最適であるなーと周りを見れば高速道路があり、文明に負けたなと皆で笑った。
函谷関

秦の始皇帝が暮らした都 咸陽宮
方波見です。8月29日には咸陽宮に行きました。咸陽宮はとても楽しみにしていた一つであり、最初に中国を統一した国の遺跡のためそれは設備が充実しているだろうと思ったら、着いた入り口には人がおらず何回も声をかけたらやっと出てきて、入場料が無料だった。咸陽宮行くまでの道のりはまったく整備されておらず草はボーボーで観光客は私達しかおらずなんかとても残念でした。石碑とかも草とかで埋もれているものもありあまり詳しい説明もなかった。先生は10年前には行った時あるらしいその時より廃っているとおしゃっていた。咸陽宮を登り周りには多くの墓と思われるちょっとした山がありなかなか地図とかで見てもわからないものを見ることができて感動した。だがもう少し整備などして欲しかった。なんたって中国を初めて統一した国の首都に当たる場所なのだから。。。
 咸陽宮 見てわかる通り草はボーボー 私はショックな顔をしている。

漢王朝の皇帝陵をめぐる-劉邦・武帝
8月29日には漢の皇帝陵もめぐりました。長陵では墳丘の上にも登りました。現地にいかないとそのような経験はできません。陵の上からは秦の咸陽、漢の長安がよく見えたことがわかります。
 漢の最盛期・武帝の茂陵


諸葛孔明、最期の地 五丈原を訪れる
皆様こんにちは!歴史学科3年の堀川南海です。8/29日に訪ねた五丈原(諸葛亮廟博物館)を取り上げたいと思います。五丈原とは、諸葛亮率いる蜀軍と、司馬懿率いる魏軍が対決し、その最中、諸葛亮が亡くなった地として有名です。初めに驚いたのは入り口から道路までしっかり整備されていた、ということです。十数年前は荒れていた、と聞いていたのですが・・・諸葛亮の人気の高さと偉大さに敬服です・・・内部には諸葛亮が主君である劉禅に奉ったとされる「出師表」を代表に、諸葛亮と共に劉禅を支えた武官と文官の武将像や諸葛亮衣冠塚といった、三国志が好きならだれでも興奮するような展示物が沢山ありました。私自身、諸葛亮について、より深く知る事ができました。そして、諸葛亮像と対面!威風堂々という言葉はこれを指すのか、と身をもって感じました。諸葛亮の左右にも武将像が置かれていて、素晴らしいと感じました。五丈原からの帰りには「岐山麺」を昼食でいただきました。酸っぱくて若干辛い、という日本ではあまり見ない味付けであり、とても美味しかったです。今回、五丈原以外にも様々な場所を巡り、その都度素敵な体験が出来ました。
これらの体験を後々の活動に活かしていきたいと思います。先生方や仲間たちに感謝してもしきれません。本当にありがとうございました!

 諸葛孔明!! 

始皇帝の地下軍団 兵馬俑
 8月28日、西安駅から路線バスに乗り、秦の始皇帝陵と兵馬俑博物館を訪れる。兵馬俑博物館の1号坑の大きさには驚かされた。やはり、天下を統一した「皇帝」である。始皇帝陵周辺の発掘調査をしている研究員の張衛星さんに案内していただいた。

兵馬俑一号坑

始皇帝陵 集合写真
千年間、西安を見てきた唐代の仏塔に行く
 古河晃貴です。今回、私は東洋史のゼミの一員として中国にまで訪問し、様々な場所を巡った。人生で初めて海外渡航をしたので右も左もわからず、言語まで通じないという環境のなかとても大変ではあったが、北京・天津・西安と中々行くことのできない場所へ行くことができ、自分の研究テーマの関係のある場所へ実際に行くことができたというのはとても得難い経験だった。本当に貴重な体験をさせていただいたと思っている。


大雁塔。玄奘三蔵法師が、天竺(今のインド)から持ち帰った経典・仏像の保存のため建立された塔。全7階にわたるこの塔を登ってみて、実際に玄奘三蔵法師がこの塔で作業をしたと思うと、とても感慨深かった。塔の内部には石碑や遺物も展示されており、とても勉強になった。
浄土宗・善導ゆかりの香積寺 
今回のゼミ活動で、改めて、実際に現地に赴いて調査することの大切さを知ることができた。また、興教寺と香積寺は唐の首都である長安の南の高地に位置していることも分かった。この経験を生かして、これからも自らの研究テーマについて更に理解を深め、調査出来たらと思う。


石碑の博物館 西安碑林
西安ではこのほか、石碑を集めた西安碑林という博物館や城壁、唐長安西市博物館などを見学しました。

 

秦の始皇帝の時代の石碑を千年前に復元した碑(嶧山刻石)をじっくり見る堀川君

8月30日寝台列車で西安から北京へ移動し、31日朝に北京から仁川経由で東京に帰国しました。本当に勉強になった1週間だったと思います。

北京前門

※夏合宿は8月26日~31日まで実施しました。なお、この合宿には学習院大学の学生・研究員も個人参加し、全員で7人の旅でした。


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