歴史調査実習ⅡA品川宿フィールドワーク

こんにちは!歴史学科2年の嶋田です。

 

私たちAクラスは品川についてのフィールドワークとして921日と105日にそれぞれ品川区品川歴史館と品川の史跡巡りに行ってきました!

 

品川歴史館では館内の図書室をお借りして品川の資料を調べる班と学芸員の方の説明をいただきながら館内の展示を見て回る班の2つに分かれて交代で作業を行いました。私の班は先に館内の展示を見ました。

常設展示では品川の歴史が壁の一面に年表でまとめられていたり、時代ごとやテーマごとにワークシートが作られていたりと日本史に疎い私にも視覚的にわかりやすくとても楽しんで学ぶことができました。

図書室には品川に関わる資料がたくさんありました。私たちは中世の品川湊について調べていたのですが、他の班の調べているものを見てもやはり港町に関する資料が多かったようです。そんなところからも品川がいかに港町としての歴史を持っているかがわかりますね。

またロビーから展示室までの床に謎の模様があったのですが、それは品川歴史館の下に埋まった遺跡の形を表しているそうです。当時の技術ではそれが精一杯だったため仕方なくこの仕様になったそうで、今だったら床を強化ガラスで作って直接遺跡を観れるようにするとのことですが直接見せず模様で表現されるのは宝の地図みたいでなんだかドキドキしました(笑)

外には綺麗な庭園が広がっていました。天気が良ければお散歩でもしたかったのですが921日は残念ながら雨…館内からちらっと見る程度で終わってしまいました。機会があれば天気のいい日にまた行きたいと思います。

 

105日のフィールドワークではJR田町駅に集合して品川の遺跡や神社を回りました。3時間歩くぞ!ということで気合いっぱいでの集合のはずがJR各線の大幅な遅延とあいにくの雨で集合時点でなぜか疲れが…。どうにも不安を抱えながらのスタートとなりました。しかし雨が多いですね。秋は不安定な季節です。

勝海舟の石碑から始まったフィールドワークですが私が1番印象に残っているのは品川神社です。雨のせいか私たち以外に人はおらず、森田先生を筆頭にクラスみんなで合掌をする姿はとても印象深かったです。鳥居をくぐり結構長い階段を登った先にある神社だったのですが雨だったこともありこれが滑るのなんの…。特に帰りが危なかったです。誰も転ばなくてよかった…。本堂の屋根のデザインがなんとなくハートに見えたので縁結びしてくれるかななどと年頃の女の子らしいことを考えましたが品川神社で祀られているのは天乃比理刀咩命という芸能の女神様だそうです。惜しい!

品川神社自体は海上交通の安全祈願や産業などの守護神を祀るために作られた神社です。まさに港町といった神社だなと思います。

街の各地に品川歴史マップといった遺跡の地図や説明があり、本当に歴史がある街なんだなといった印象を強く受けました。住民の方々もなんとなくかもしれませんが品川宿などの歴史を感じながら生活しているのかもしれませんね。この街で育つ子は自分の故郷の歴史に興味を持ちやすいんだろうなと少し羨ましくも感じました。

港町として栄えた品川の面影は現代にもたくさんありました。御殿山台場跡がそのわかりやすい例だと思います。現在の御殿山台場跡地には小学校と灯台の模型が建てられていますが当時のその場所はそんなに可愛いものではありません。台場とは砲台を設置した要塞のことです。ペリーの来航に焦りを感じた政府が江戸防衛のために作ろうとした台場ですが、その跡地に今こうやって小学校が建っているのはなんだか考えさせられるものがありますね。

大雨のため当初予定していた遺跡全てに行けなかったのが残念でしたがとても有意義な時間となりました。

 

フィールドワークは行っておしまいではありません。まとめまでがフィールドワークです!2回の学習で学んだことをわかりやすくプレゼンテーションできるよう頑張って準備したいと思います。

 

 

…次のフィールドワークは晴れてるといいなあ

2021年10月

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