日本語スピーチ大会 司会・影アナウンス

2月23日土曜日、第19回日本語スピーチ大会が開催されました。今年は白寄ゼミ3年生4名と2年生3名が司会と影アナウンスとして参加させていただきました。

 この大会は、板橋区で日本語を学んでいる外国にルーツを持つ方たちが、日本での生活や自分の国のことなど、さまざまな視点から日本語でスピーチをするというものです。服装も自由で小道具の持ち込みも可能。工夫を凝らしたスピーチの中に、みなさんのいきいきとした姿がありました。そして驚いたのは、みなさん日本語がとても上手なこと。日本に来て半年の方もいらっしゃいましたが、ほかの方にも負けない流暢さで、しっかりと自分の思いを表現していました。観客のみなさんもスピーチに相づちを打ったりと、温かく見守る姿が印象的で、会場は終始和やかなムードでした。

 今回の主なアナウンス内容は、出場者の紹介とスピーチ後にひとこと程度の感想を述べるというもの。今回は、日本語を勉強中の外国の方にもわかるように、ゆっくり、はっきり読むことを心がけました。緊張する中でこれを意識するのは大変でしたが、何度も練習をしたり、ステージ袖で気持ちを落ち着かせてから臨むことで本番をうまく乗り切れたと思います。中には機転を利かせ、アドリブを入れるメンバーもおり、会場の笑いを誘う一幕もありました。終了後は、「司会と影アナとても良かったよ」とお褒めの言葉をいただき、手ごたえを感じるとともに、素直に嬉しかったです。

 私はゼミに入ってからの1年間、さまざまなイベントで影アナウンスや司会を経験し、裏方の大変さとその存在の大きさを知りました。イベントではいつも出演者のほうに目が行きがちですが、それを支えているのは裏方であり、彼らの存在なくして成功はありえません。影アナウンスや司会もそんな重要かつ素晴らしい役割の一つ。原稿には、この日のために何ヶ月も前から準備してきた多くの人たちの想いがつまっています。それを担当させていただき、役割を果たせたことはとても光栄に思います。

 みなさんも、今度イベントに参加された際には、影アナウンスや司会の声にも注目してみてください。「縁の下の力持ち」がイベントをもっと楽しくさせてくれるはずです。

 

人文学部表現学科 3年 大津安由子

2021年10月

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